映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『僕が星になるまえに』の感想

『僕が星になるまえに』
原題: Third Star
製作年:2010年
製作国:イギリス

 

良い映画。

末期がんを患っているジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、親友3人と旅をする話。ドラマ映画。
全然悲壮感がない場面も多い。羽目を外した若者たち。意図的な演出だろうね。

終わり方などが、難病を扱った創作物ではあまりない作品だと思う。

 

短編映画で英国アカデミー賞を受賞したハッティーダルトン監督の、初の長編映画

16mmフィルム撮影。フィルムプリントは35mmフィルムへのブローアップ。

 

アルバトロスは、アサイラム製作のモックバスターなどB級映画、C級映画、はてはZ級映画までを買い付ける配給会社。
けれどジャン=ピエール・ジュネ監督の『アメリ』以降、アート映画や優れた映画をときどき発掘してくる。

 

スターチャンネルは先週の『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』に続き今週もベネディクト・カンバーバッチ作品を放送。

 

スタッフ

監督:ハッティーダルトン
脚本:ヴォーン・シヴェル
製作:ケリー・ブロード、ヴォーン・シヴェル
音楽:スティーヴン・ヒルトン
撮影監督:カルロス・カタラン
編集:ピーター・クリステリス
製作会社:Western Edge Pictures, Matador Pictures, Cinema One
配給:アルバトロス・フィルム(日本)

 

字幕翻訳:益江貴子

 

キャスト

ジェームズ:ベネディクト・カンバーバッチ
デイヴィー:トム・バーク
マイルズ:JJ・フィールド
ビル:アダム・ロバートソン
海岸の男性:ヒュー・ボネヴィル

『クロコダイル・ダンディー』の感想

クロコダイル・ダンディー
原題: Crocodile Dundee
製作年:1986年
製作国:オーストラリア

 

フジテレビ版吹き替え

題名だけは聞いたことがある映画。観たのは初めて。

アクションコメディー映画らしいけれど、のんびりしてる。
アクションは少ない。
今作のコメディーは、アメリカの都会とオーストラリアの田舎のカルチャーギャップのことのようだ。

1980年代の映画なので、現在の価値観では不適切な表現もある。
よくあること。製作者/制作者の意図を尊重してそのまま放送・配信などするのが一般的。

 

道を塞いでいた水牛を、土地の(先住民の?)おまじないで眠らせる。その場で寝かせたら車で道を通れないのだが、それでいいのだろうか。

 

ニューヨークでは、今は無きワールドトレードセンターが映る。
クリス・コロンバス監督の『ホーム・アローン2』*1でも。
昔の映画などの中で生き続ける。

 

最後の伝言ゲームがおもしろい。

 

オーストラリアの博物館でアボリジニーの展示を見たので、アボリジニー関連の描写が興味深い。

 

スタッフ

監督:ピーター・フェイマン
脚本:ポール・ホーガン and ケン・シャディー&ジョン・コーネル
原案:ポール・ホーガン
製作:ジョン・コーネル
音楽:ピーター・ベスト
撮影監督:ラッセル・ボイド
編集:デヴィッド・スティーヴン
製作会社:リムファイアー・フィルム
配給:Hoyts Distribution(豪州)、パラマウント映画(北米)、20世紀フォックス(日本を含む世界)

*1:ミック役の青野武さんは『ホーム・アローン』シリーズで泥棒コンビの1人、ハリーを演じてた。

『猫が教えてくれたこと』

猫が教えてくれたこと
原題: Kedi
製作年:2016年
製作国:トルコ

 

BSテレビ東京版吹き替え

www.bs-tvtokyo.co.jp

 

www.fukikaeru.com

 

NHK BSプレミアムの『岩合光昭の世界ネコ歩き』を彷彿とさせる。このドキュメンタリー映画も素晴らしい。

 

スタッフ

監督:チェイダ・トルン
製作:チェイダ・トルン、チャーリー・ウッパーマン
撮影;チャーリー・ウッパーマン、アルプ・コルファリ
編集:モー・ストウベ
音楽:キラ・フォンタナ
配給:オシロスコープ・ラボラトリーズ(世界)、アンプラグド(日本)、ポニーキャニオン(日本)

宝塚歌劇宙組公演『オーシャンズ11』

宝塚歌劇宙組公演『オーシャンズ11
2019年5月 宝塚大劇場

www4.nhk.or.jp

 

おもしろい。

ルイス・マイルストン監督『オーシャンと十一人の仲間』及びスティーブン・ソダーバーグ監督『オーシャンズ11』シリーズを観た。

ハリー・ポッター』や3D映画の話が出てきた。

 

スタッフ

1960 Story by George C. Johnson & Jack Golden Russell
1960 Screenplay by Harry Brown and Charles Lederer
2001 Screenplay by Ted Griffin

脚本・演出:小池修一郎
作曲・編曲:太田健
編曲:青木朝子
音楽指揮:佐々田愛一郎

『リメンバー・ミー』感想

リメンバー・ミー
原題: Coco
製作年:2017年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

リー・アンクリッチ監督。エイドリアン・モリーナ共同監督。

エイドリアン・モリーナ&マシュー・オルドリッチ脚本。

ピクサー・アニメーション・スタジオ制作・製作。

3DCGアニメーション・ミュージカル映画

 

 

 

 

 

 

感想

何度観てもおもしろい。良い映画。

死者の日をコンセプトにして、こんな物語をオリジナルで紡ぎだしたことが凄い。

宮崎駿監督、スタジオジブリ制作の『千と千尋の神隠し』と『ハウルの動く城』、さらにはチャド・スタエルスキ監督の『ジョン・ウィック』シリーズの影響を受けているらしい。

www.slashfilm.com

死者の日。メキシコの死生観。
骸骨モチーフのデザインなどは好みではないけれど、『リメンバー・ミー』のキャラクターたちは愛らしいと感じる。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』ではアルフォンソ・キュアロン監督が"Dre Head"という名前の干し首を登場させた。あれも見た目が好みではない。

死が題材のアニメーション映画は、マイク・ジョンソン監督とティム・バートン監督の『コープスブライド』もあるね。

美術、撮影が良い。
こういう色彩の宗教画もありだよね。陰影。仏教画でもおもしろそう。

 

ピクサーのアニメーターたちも動き・芝居付けが巧み。

 

リメンバー・ミー』もDolby Cinema対応の作品。映像はDolby Vision、音声はDolby Atmos。
日本初のドルビーシネマ劇場は2018年11月23日にオープンした。今作は2018年3月16日公開だったので、日本ではDolby Cinemaで観る手段がない。残念だ。Ultra HD Blu-rayの映像はHDR10。ドルビービジョンではない。音声はUHD BDにドルビーアトモスが収録されているけれど。

 

スタッフ

監督:リー・アンクリッチ
共同監督:エイドリアン・モリー
脚本:エイドリアン・モリーナ&マシュー・オルドリッチ
original story: リー・アンクリッチ&ジェイソン・カッツ&マシュー・オルドリッチ&エイドリアン・モリー
製作:ダーラ・K・アンダーソン
アソシエイトプロデューサー:Mary Alice Drumm
製作総指揮:ジョン・ラセター

story supervisor: Jason Katz
story artist: Jim Capobianco, Enrico Casarosa, Sam Hood, Trevor Jimenez, Vladimir Kooperman, Tony Maki, Xavier Riffault, Madeline Sharafian
storyboard artist: Gleb Sanchez-Lobashov, Dean Kelly, Madeline Sharafian

supervising animator: Gini Cruz Santos, Michael Venturini
directing animator: Guilherme Sauerbronn Jacinto, Nickolas Rosario
animation second unit and crowds supervisor: Paul Mendoza

キャラクタースーパーバイザー:Christian Hoffman
キャラクターデザイナー:Tony Fucile, Daniel Lopez Muñoz, John Nevarez, Daniel Arriaga, Greg Dykstra, Zaruhi Galstyan, Carter Goodrich, Alonso Martinez, Daniela Strijleva
プロダクションデザイナー:Harley Jessup
アートディレクター:Bert Berry, Tim Evatt (additional set art direction)
セットモデリングスーパーバイザー:Gaston Ugarte
crowds technical supervisor: Jane Yen

撮影監督:Matt Aspbury (camera), Danielle Feinberg (lighting)
lighting supervisor: Tim Best
rendering supervisor: Susan Fisher Fong
視覚効果スーパーバイザー:Michael O'Brien

編集:スティーブ・ブルーム、リー・アンクリッチ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
歌曲:Germaine Franco, Adrian Molina, Robert Lopez, Kristen Anderson-Lopez

製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

www.imdb.com

日本語版スタッフ

翻訳/訳詞:竹本浩子
翻訳監修:ジェームズ・ハバート
演出:岩見純一
音楽演出:市之瀬洋一
日本語版制作:株式会社HALF H・P STUDIO
Disney Character Voices International, Inc.

www.fukikaeru.com

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』第5話の演出

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』第5話「巡りあうオパール

 

國澤真理子さん脚本
篠原俊哉さん絵コンテ、高林久弥さん演出
西川絵奈さん川村敏江さん作画監督
近藤奈都子さん総作画監督

 

前景と後景の構図が印象に残った。
焼肉店で個室の扉か仕切りの隙間越しに中田正義と先輩を撮影したショット。
宝石店で棚にカメラを置き、ティーカップ越しに正義とリチャードを撮影したショット。

上手・下手の立ち位置。
正義が先輩に再会して、食事して、別れるまで一貫して正義が下手、先輩が上手にいる。2度目の食事シーンも。先輩が宝石を返してきたと言った場面も。

『ザ・ファーム 法律事務所』の感想

ザ・ファーム 法律事務所
原題: The Firm
製作年:1993年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

シドニー・ポラック監督・製作。

ジョン・グリシャムの小説『法律事務所』が原作。

法律スリラー映画。

ジョン・シール撮影監督。

 

アメリカでのレイティングはR指定(17歳未満は保護者の同伴が必要)。テレビ放送のレイティングではTV-14(14歳未満の子どもには不適切)、理由はLSV(Lは下品な言葉、Sは過激な性描写、Vは過激な暴力描写)。

 

 

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ザ・ファーム/法律事務所 (字幕版)

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感想

何度観てもおもしろい。良い映画。

前に観たのは字幕版、今回はソフト版吹き替え版。

 

 

Tom Cruise

トム・クルーズが1980年代のアイドル映画や青春映画から脱皮して、著名な映画監督のシリアスなドラマ映画に多く出演するようになった時期(1980年代後半から1990年代、2000年代まで)。

2020年11月にNHK BS1BS世界のドキュメンタリーで放送した、フランスのドキュメンタリー『トム・クルーズ 永遠の若さを追求して』は興味深かった。

www.nhk.jp

 

 

余談

Lukas Reiter クリエイター・ショーランナー・エグゼクティブプロデューサー、ジョン・グリシャム エグゼクティブプロデューサーのテレビシリーズ『THE FIRM ザ・ファーム 法律事務所』(2012)が製作されたが、1シーズンで打ち切り。全22話。

原作小説及び映画版の10年後という設定。

ジョシュ・ルーカスが主人公ミッチ・マクディーアを演じた。

 

 

キャスト

ミッチ・マクディーア:トム・クルーズ鈴置洋孝宮本充
アビー・マクディーア:ジーン・トリプルホーン深見梨加鈴鹿千春
エイヴァリー・トラー:ジーン・ハックマン池田勝池田勝
ウェイン・タランス:エド・ハリス大塚明夫納谷六朗
タミー・ヘンフィル:ホリー・ハンター安達忍安達忍
オリヴァー・ランバートハル・ホルブルック;糸博、羽佐間道夫
レイ・マクディーア:デヴィッド・ストラザーン中田和宏大塚明夫
ウィリアム・デヴァシャー:ウィルフォード・ブリムリー今西正男富田耕生
エディ・ロマックス:ゲイリー・ビジー金尾哲夫宝亀克寿
ロイス・マクナイト:ジェリー・ハーディン;塚田正昭青野武
ラマー・クイン:テリー・キニー;津田英三堀内賢雄
F・デントン・ヴォイルズ:スティーヴン・ヒル藤本譲藤本譲
ノルディックマン:トビン・ベル立木文彦大塚芳忠
ケイ・クイン:バーバラ・ギャリック;沢海陽子
トーマス・リッチー:ポール・カルデロン;伊藤和晃
ソニー・キャップス:ジェリー・ワイントローブ
バリー・エイバンクス:サリヴァン・ウォーカー;小関一
ビーチの若い女:カリーナ・ロンバード;引田有美
ニーナ・ハフ:マーゴ・マーティンデイル;磯辺万沙子
ネイサン・ロック:ジョン・ビール;宝亀克寿
スクワットマン:ディーン・ノリス
トミー・モロルト:ポール・ソルヴィノ(クレジットなし)
ジョーイ・モロルト:ジョー・ヴィテレリ(クレジットなし);小山武宏

ソフト版
その他:種田文子、島香裕、定岡小百合

フジテレビ版
その他:
中庸助
北村弘一
麦人
筈見純
土井美加
小島敏彦
秋元羊介
荒川太郎
小林優子
金野恵子
竹口安芸子
定岡小百合
仲野裕
古田信幸
星野充昭
喜田あゆ美

 

ソフト版
演出:佐藤敏夫
翻訳:佐藤一公
制作:東北新社

フジテレビ版
演出:伊達康将
翻訳:栗原とみ子
制作:東北新社
1999年1月16日『ゴールデン洋画劇場』

 

 

スタッフ

監督:シドニー・ポラック
脚本:デヴィッド・レイブ and ロバート・タウン & デヴィッド・レイフィール
原作:ジョン・グリシャム
製作:ジョン・デイヴィス、シドニー・ポラックスコット・ルーディン
製作総指揮:マイケル・ハウスマン、リンゼイ・ドーラン
撮影監督:ジョン・シール
編集:フレドリック・スタインカンプ、ウィリアム・スタインカンプ
音楽:デイヴ・グルーシン
製作会社:Davis Entertainment, Mirage Enterprises*1, Scott Rudin Productions
配給:パラマウント・ピクチャーズ (米国)、パラマウント映画 / UIP (日本)

 

 

更新履歴

2020年2月20日23:00に投稿、2020年12月20日12:00に大幅改稿。

*1:Sydney Pollackの製作会社Mirage Enterprises