『86-エイティシックス-』第14話「よろしく」
作品について
髙橋さつきさんが絵コンテ・演出。第5話の絵コンテ・演出、第10話の演出、エンディングアニメーション担当。
感想
特別士官学校。
ファイドのコアユニットが無事だったので、新たな機体に移し替えて復活させた。第10話の涙を返してほしい。
「勝利の女神」。幼い娘を戦闘部隊に加え、寝食を共にさせる。疑似的に家族となった者たちは、愛する娘や妹を守るため命を惜しまず戦う、というギアーデ連邦の風習。セオがつぶやいたように趣味が悪い。
ファイド復活やフレデリカがエルンストから預かった拳銃をシンに手渡すシーンで使われていた劇伴は、平田智浩監督、GONZO制作『トリニティ・ブラッド』(2005)の江口貴勅さんによる劇伴を思い出す。
86はギアーデ連邦軍人からも蔑まれている。ユージンは、同期生のシンへの悪口に同調せず、シンとの付き合いを続ける。現実でもある人間関係。
本人を前にして、シンの話題で盛り上がるユージンとフレデリカ。
食べ物を残したら「厨(くりや)の者に悪いではないか」とフレデリカが言うので、1本だけ残してしめじを食べてあげるシン。我慢して食べるフレデリカ。兄妹か親子のようだ。
現実でも、軍隊は貧困層出身者が結構いる。アメリカ軍は、一定期間従軍して除隊したら、大学の学費を免除するという手法をとっている。昼間は軍の仕事、夜は夜間の学部という生活を送っている軍人は多い。
演出
シンの射撃訓練の発砲音で場面転換。
ファイドは忠犬。
皆で「よろしく」と言い合い、シンの「よろしく」とともにサブタイトルを表示させる。
「じゃまた後で」と告げたユージン。妹の写真を入れたロケットペンダントを握る右手が地面に転がっているカットだけ見せて、ユージンの戦死を描く。
『86』で描かれた死の中でも、特に直接的なゴア表現。
キャスト
シンエイ・ノウゼン:千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ:長谷川育美
ライデン・シュガ:山下誠一郎
セオト・リッカ:藤原夏海
アンジュ・エマ:早見沙織
クレナ・ククミラ:鈴代紗弓
フレデリカ・ローゼンフォルト:久野美咲
エルンスト・ツィマーマン:内田夕夜
シデン・イーダ:泊明日菜
テレザ:芳野由奈
ユージン・ランツ:田丸篤志
ニーナ・ランツ:朝日奈丸佳
グレーテ・ヴェンツェル:植田佳奈
カイエ・タニヤ:白石晴香
ダイヤ・イルマ:石谷春貴
ハルト・キーツ:山下大輝
クジョー・ニコ:村田太志
ルイ・キノ:植木慎英
チセ・オーセン:小野将夢
トーマ・ソービ:福原かつみ
トウザン・サシャ:坂泰斗
レッカ・リン:石上静香
ミクリ・カイロゥ:貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ:風間万裕子
アンリエッタ・ペンローズ:杉山里穂
ジェローム・カールシュタール:三上哲
レフ・アルドレヒト:楠大典
ショーレイ・ノウゼン:古川慎
第14話スタッフ
脚本:砂山蔵澄
絵コンテ・演出:髙橋さつき
アクション監修:柳隆太
総作画監督:川上哲也、杉生祐一
作画監督:成川多加志、二松真理、森悦史、栗田聡美
作画監督補佐:Lee Sang-min、稲田正輝
動画検査:
色指定・検査:
特殊効果:入佐芽詠美
メインスタッフ
原作:安里アサト
原作イラスト:しらび
原作メカニックデザイン:I-Ⅳ
監督:石井俊匡
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:川上哲也
サブキャラクターデザイン:杉生祐一、猪口美緒
総作画監督:川上哲也、杉生祐一
プロップデザイン:渡辺浩二、辻彩夏
メインアニメーター:笠原由博
アクション監修:柳隆太、稲田正輝
色彩設計:安部なぎさ
美術監督:堀越由美
美術設定:天田俊貴
背景:美峰
CG監督:吉田裕行
CG制作:白組
撮影監督:岡﨑正春
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音響効果:小山恭正
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
音楽プロデューサー:山内真治
音楽制作:アニプレックス
企画:岩上敦宏、徳田直巳、春山ゆきお
チーフプロデューサー:三宅将典、高林初、野瀬和也
プロデューサー:中山信宏、清瀬貴央、都真由
アニメーションプロデューサー:藤井翔太
制作統括:柏田真一郎、加藤淳、清田穣二
制作デスク:大山晃典
制作デスク補佐:吉田大樹
設定制作:田中めぐみ
2D制作:蔡香穂
制作:A-1 Pictures
製作:Project-86(ANIPLEX、KADOKAWA、BANDAI SPIRITS)