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『86-エイティシックス-』第16話感想: ミリーゼ大尉とカールシュタール准将

86-エイティシックス-』第16話「それでも」

 

 

作品について

安藤良さんが絵コンテ・演出。第3話第11話の絵コンテ・演出、第4話第12話の演出。

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感想

子どもなので何もできないフレデリカ。

女帝の能力でシンの未来を視てしまう。

 

 

演出

「シンエイ、この馬鹿者めが。そなたはキリと同じじゃ。大馬鹿者め」と泣きじゃくるフレデリカだけ見せて、シンは雨が降り注ぐ水たまりに映った姿か、胸から下の構図のみ。水たまりの反射も、1度だけ挿入された establishing shot も、シンの表情は見えない。シンの感情を見せないようにしている演出。

 

レーナが軍本部に出勤した時は必ず、泥酔不良軍人を見せて対比させるね。

 

カールシュタール准将が「86が共和国のために戦うわけがない」と言うシーンは、ずっとレーナの表情だけ見せて、カールシュタール准将の表情を見せない。口元の extreme close-up shot が挿入されただけ。

意図的にカールシュタール准将の感情を見せないようにしている演出。つまり言葉を額面通りに受け取ってはならないということかな。

86が戦死するのが共和国のため、と言ってはいるが、彼らを人間扱いせずに迫害し、酷使して虐殺してきたきた共和国のために、彼らの命をかけさせてはならない、とレーナに諭している。もう彼らを縛る柵はないので、彼らが自由に生きられるようにしてあげなさい、と。

「なら好きにするがいい。気の済むまで叶わぬ夢を追うんだな。夢を見るのは子どもの特権だ、ミリーゼ大尉。そして子どもが夢から覚め、無慈悲な現実を知って打ちのめされるまで、それを守ってやるのが大人の役目だ」

 

 

キャスト

シンエイ・ノウゼン:千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ:長谷川育美
ライデン・シュガ:山下誠一郎
セオト・リッカ:藤原夏海
アンジュ・エマ:早見沙織
クレナ・ククミラ:鈴代紗弓
フレデリカ・ローゼンフォルト:久野美咲
エルンスト・ツィマーマン:内田夕夜
シデン・イーダ:泊明日菜

テレザ:芳野由奈
ユージン・ランツ:田丸篤志
ニーナ・ランツ:朝日奈丸佳
グレーテ・ヴェンツェル:植田佳奈
リヒャルト・アルトナー山本兼平
ベルント・ベルノルト:山本格

 

カイエ・タニヤ:白石晴香
ダイヤ・イルマ:石谷春貴
ハルト・キーツ山下大輝
クジョー・ニコ:村田太志
ルイ・キノ:植木慎英
チセ・オーセン:小野将夢
トーマ・ソービ:福原かつみ
トウザン・サシャ:坂泰斗
レッカ・リン:石上静香
ミクリ・カイロゥ:貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ:風間万裕子
アンリエッタ・ペンローズ:杉山里穂
ジェローム・カールシュタール:三上哲
レフ・アルドレヒト:楠大典
ショーレイ・ノウゼン:古川慎

 

 

第16話スタッフ

脚本:永井千晶
絵コンテ・演出:安藤良

アクション監修:柳隆太

総作画監督川上哲也
作画監督:辻彩夏、稲田正輝、降矢瑞生、小川莉奈、真壁誠
作画監督補佐:月乃むあ

動画検査:田畑絵里子
色指定・検査:茂木早誉
特殊効果:入佐芽詠美

 

 

メインスタッフ

原作:安里アサト
原作イラスト:しらび
原作メカニックデザイン:I-Ⅳ
監督:石井俊匡
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:川上哲也
サブキャラクターデザイン:杉生祐一、猪口美緒
総作画監督川上哲也、杉生祐一
プロップデザイン:渡辺浩二、辻彩夏
メインアニメーター:笠原由博
アクション監修:柳隆太、稲田正輝
色彩設計:安部なぎさ
美術監督:堀越由美
美術設定:天田俊貴
背景:美峰
CG監督:吉田裕行
CG制作:白組
撮影監督:岡﨑正春
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音響効果:小山恭正
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
音楽プロデューサー:山内真治
音楽制作:アニプレックス
企画:岩上敦宏、徳田直巳、春山ゆきお
チーフプロデューサー:三宅将典、高林初、野瀬和也
プロデューサー:中山信宏、清瀬貴央、都真由
アニメーションプロデューサー:藤井翔太
制作統括:柏田真一郎、加藤淳、清田穣二
制作デスク:大山晃典
制作デスク補佐:吉田大樹
設定制作:田中めぐみ
2D制作:蔡香穂
制作:A-1 Pictures
製作:Project-86(ANIPLEX、KADOKAWABANDAI SPIRITS)