『86-エイティシックス-』第8話「行こう」
作品について
P.A.WORKS作品でおなじみの許琮(ホ ジョン)さんが絵コンテ。
2020年3月22日放送の『ONE PIECE』第925話の絵コンテで、久々にPA以外の制作会社のアニメに参加していた。
今日放送の『ONE PIECE』第925話は許琮さんが絵コンテを切ったという情報がある。PAWORKS作品の演出家として知られる氏だが、東映アニメーション、つまり他社の仕事をしたということになる。珍しい。
— なお (@naotie) 2020年3月22日
また、『Vivy -Fluorite Eye's Song-』第8話の絵コンテを切っていた。
去年は『天晴爛漫!』で3話数の画コンテを担当していたので、P.A.WORKSから離れたわけではないと思うけれど。
P.A.WORKS出身の菅沼芙実彦さんも『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の絵コンテ・演出をしていた。
PAに欠かせない演出家が相次いで他社の仕事をしているのを見ると心配になる。
感想
アネットはシンと幼馴染だった。
レイドデバイスの開発にあたって、有色種を人体実験していた。軍に命令されて子どもを虐殺していたアネットの父は、自分の罪に対してせめてもの贖いにと、苦しむ手法で自死。アネットも自分の罪を背負うために父親の研究を継いだ。
かつて民衆は利己的な理由で聖女マグノリアを処刑した。ジェロームは軍人として国民の決定に従うが、その国民を軽蔑している。
スピアヘッド小隊には大人もいたのか。子どもしかいないのかと思ってた。
演出
凝った構図。
レイアウトがキレキレ。
兄貴に見つかったときに、首元を覆うシン。
シンから明日死ぬと聞いたレーナと、調べものをしているレーナ。アクションカット。過去回想を同ポジションで。
机に頭を叩きつけるレーナと、(レーナが訪ねてきて)アネットがドアを開ける瞬間をつなぐ。
「この汚い色つき!」と罵ってしまった幼いアネットと、そのことをレーナに話す現在のアネット。過去回想を同ポジションで。
レーナの理想主義の話に、自分の無力さと傲慢さをまざまざと見せつけられて苛立つアネットのお芝居がいい。
ジェロームは上手、レーナは下手。2人の間には柱2本分の断絶がある。フレームの端に立っているのは、2人とも理想と現実のはざまで追い詰められもがいていることを示している。
コルクボードに貼った似顔絵を短く見せる。
キャスト
シンエイ・ノウゼン:千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ:長谷川育美
ライデン・シュガ:山下誠一郎
セオト・リッカ:藤原夏海
アンジュ・エマ:早見沙織
クレナ・ククミラ:鈴代紗弓
カイエ・タニヤ:白石晴香
ダイヤ・イルマ:石谷春貴
ハルト・キーツ:山下大輝
クジョー・ニコ:村田太志
ルイ・キノ:植木慎英
チセ・オーセン:小野将夢
トーマ・ソービ:福原かつみ
トウザン・サシャ:坂泰斗
レッカ・リン:石上静香
ミクリ・カイロゥ:貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ:風間万裕子
アンリエッタ・ペンローズ:杉山里穂
ジェローム・カールシュタール:三上哲
レフ・アルドレヒト:楠大典
ショーレイ・ノウゼン:古川慎
第8話スタッフ
脚本:砂山蔵澄
絵コンテ:許琮
演出:安井貴司
アクション監修:柳隆太
原画:
こまもとあいこ 山口賢一
寺本将悟 安井貴司
小川茜 鈴木大
海老澤舞子 中村佳史
末田晃大 都築遥
阿部尚人 清水奏太郎
中拓郎 田舎方順一
林由香 蔡泓鏗
渡部尭晧
第二原画:
小川茜 末田晃大
林由香
CygamesPictures
動画検査:MSJ武蔵野制作所
色指定・検査:及川眞由美
制作協力:CloverWorks
メインスタッフ
原作:安里アサト
原作イラスト:しらび
原作メカニックデザイン:I-Ⅳ
監督:石井俊匡
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン・総作画監督:川上哲也
サブキャラクターデザイン・総作画監督:猪口美緒
プロップデザイン:渡辺浩二、辻彩夏
メインアニメーター:笠原由博
アクション監修:柳隆太、松本顕吾
色彩設計:安部なぎさ
美術監督:野村正信、堀越由美
背景:美峰
CG監督:吉田裕行
CG制作:白組
撮影監督:岡﨑正春
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音響効果:小山恭正
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
音楽プロデューサー:山内真治
音楽制作:アニプレックス
チーフプロデューサー:三宅将典、高林初、野瀬和也
プロデューサー:中山信宏、清瀬貴央、都真由
アニメーションプロデューサー:藤井翔太
制作統括:柏田真一郎、加藤淳、清田穣二
制作デスク:町口漱汰
設定制作:田中めぐみ
制作:A-1 Pictures
製作:Project-86(ANIPLEX、KADOKAWA、BANDAI SPIRITS)