『80デイズ』
原題: Around the World in 80 Days
製作年:2004年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
マイケル・アンダーソン監督『八十日間世界一周』(1956)のリメイク。
大コケしたので、ウォルト・ディズニー・スタジオは自社で配給せず、日本ヘラルド映画に配給権を売ったのだろう。
劇場公開版は宣伝目的芸能人ゴリ押し吹き替え。森公美子さんは声のお芝居も上手いけれど。芸能人ですらない、格闘家に演じさせるとか、配給会社の宣伝プロデューサーたちは頭がおかしい。
テレビ東京版はプロの声優たちが演じた。
テレビ放送
BSテレ東が放送。2021年1月6日(水) 17:58-19-55。
当然テレビ東京版吹き替え版。
Amazon Prime Video
「このビデオは、現在、お住まいの地域では視聴できません」と表示されている。
感想
1956年版から大幅に劣化している。
製作費は1億1000万ドルとA級(大作映画)なのに、完成したのはB級映画。
120分の映画がテレビ放送で2時間枠(正味90分ほど)にカットされているとはいえ、ストーリーが根本的におかしい。脚本が悪いのだろう。プロデューサーと監督と脚本家の失敗。つまりプロデューサーの責任。そしてWalt Disney Pictures(Walt Disney Studios)とWalden Mediaの当時の経営者は目利きがだめだったということ。
ゴールデンラズベリー賞の最低リメイク・続編賞にノミネートされた。
ジャッキー・チェンが主演・エグゼクティブプロデューサーだからなのか、1956年版は原作通り横浜を訪れるが、2004年版は中国に変更されている。
小説では、インドのコルカタからシンガポール経由で香港へ、香港から上海経由で横浜へ、横浜からサンフランシスコへ旅をする。
日本を蹂躙されなくてよかった。
キャスト
フィリアス・フォッグ:スティーヴ・クーガン;原田泰造、堀内賢雄
パスパルトゥー / ラウ・シン(劉新):ジャッキー・チェン;石丸博也
モニク・ラ・ローシュ:セシル・ドゥ・フランス;中山エミリ、弓場沙織
ケルヴィン卿:ジム・ブロードベント;松方弘樹、青野武
フィックス警部:ユエン・ブレムナー;江原正士
サンフランシスコの浮浪者:ロブ・シュナイダー;石塚運昇
ヴィクトリア女王:キャシー・ベイツ;森公美子、小宮和枝
巡査部長:ジョン・クリーズ
パク・メイ(白眉道人):ダニエル・ウー;魔裟斗、小松史法
ファン将軍(方將軍):カレン・モク;杉本彩、深見梨加
ウィルバー・ライト:オーウェン・ウィルソン;中川剛、森川智之
オービル・ライト:ルーク・ウィルソン;中川礼二、宮本充
ウォン・フェイフォン(黄飛鴻):サモ・ハン・キンポー;蝶野正洋、水島裕
ハピ王子:アーノルド・シュワルツェネッガー;玄田哲章
キチュナー大佐:イアン・マクニース;緒方賢一
殺し屋:謙吾
蒸気船船長:マーク・アディ;内海賢二
黒サソリの女刺客:マギー・Q
ナレーション:中村正
その他:
海鋒拓也
宮本侑芽
永田博丈
北村弘一
石津康彦
相生千恵子
田原アルノ
秋元羊介
佐藤淳
河相智哉
山田敦彦
滝知史
斉藤次郎
原奈津季
林智恵
スタッフ
監督:フランク・コラチ
脚本:デヴィッド・ティッチャー and デヴィッド・ベヌロ & デヴィッド・アンドリュー・ゴールドスタイン
原作:ジュール・ヴェルヌ
製作:ビル・バダラート、ハル・リーバーマン
製作総指揮:フィリス・アリア、ジャッキー・チェン、ウィリー・チェン、アレックス・シュワルツ、フィリス・アリア、ソロン・ソー
撮影監督:フィル・メヒュー
編集:トム・ルイス
音楽:トレヴァー・ジョーンズ、デイヴィッド・A・スチュワート
製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ*1, ウォールデン・メディア*2, Spanknyce Films、Mostow/Lieberman Productions
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ・ディストリビューション*3 (米国)、日本ヘラルド映画 (日本)
*1:Walt Disney Studiosの映画製作部門Walt Disney Pictures。
*2:映画投資会社・映画製作会社・出版社Walden Media。主に児童文学をもとにしたファミリー映画を製作している。
*3:当時Walt Disney Studiosの配給部門だったBuena Vista Pictures Distribution。現在のWalt Disney Studios Motion Pictures。