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『薔薇王の葬列』第1話感想

『薔薇王の葬列』第1話「Wars of the Roses」

 

 

作品について

菅野文さんの漫画が原作。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヘンリー六世』『リチャード三世』を下敷きにしている。

 

baraou-anime.com

鈴木健太郎監督。『MARGINAL#4』(2017)などの監督。高雄統子監督『アイドルマスター シンデレラガールズ』(2015)の助監督(原田孝宏さん益山亮司さんと共同)。

内田裕基さんがシリーズ構成・脚本。実写や特撮出身。岡本学監督『ゲーマーズ!』(2017)のシリーズ構成・脚本。

橋詰力さんがキャラクターデザイン・総作画監督桜井弘明監督『ミュークルドリーミー』(2020)の作画監督

J.C.STAFFがアニメーション制作。

連続2クール。

 

 

感想

おもしろい。

ヨーク家とランカスター家の戦い「薔薇戦争」が題材。ヨーク家は白薔薇、ランカスター家は赤薔薇を徽章としていたことに由来する。

David Benioff & D. B. Weiss クリエイター・ショーランナー『ゲーム・オブ・スローンズ』は、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にした王座を巡る戦いという要素がある。

 

「王冠の中に楽園がある」という妄想に取りつかれている。リチャードは普通の人ではないが故に、自分の存在を認めてもらうことを欲している。その王座の威光をよすがとしている。

 

大谷幸さんの劇伴がいいね。

 

現実に性分化疾患(DSD)というものがある。創作物における描写とは異なるけれど。

医師である帚木蓬生さんの『インターセックス』はいい小説だと思う*1。ただ、当事者にとってはモヤる話や描写だそうだ。

 

奥行きを意識した構図とレイアウト。地位の上下関係を上手・下手で表現。

美術ボード・色彩設計・撮影により、シーンに合わせてルックを変えている。

動きよりも演出で魅せる。

 

 

キャスト

リチャード:斎賀みつき
ヘンリー:緑川光
ヨーク公爵リチャード:速水奨
エドワード:鳥海浩輔
ジョージ:内匠靖明
ウォリック伯爵:三上哲
ケイツビー:日野聡
マーガレット王妃:大原さやか
エドワード王太子:天﨑滉平
アン:鈴代紗弓
イザベル:真野あゆみ
エリザベス:伊藤静
セシリー:久川綾
バッキンガム:杉山里穂(第1クール)
ジャンヌダルク悠木碧
ナレーション:大塚芳忠

 

 

第1話スタッフ

脚本:内田裕基
絵コンテ:鈴木健太郎
演出:田中瑛

総作画監督:橋詰力
作画監督:都築裕佳子、山本雅章、山中いづみ

 

 

メインスタッフ

原作:菅野文
原案:ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー六世』『リチャード三世』
監督:鈴木健太郎
シリーズ構成・脚本:内田裕基
キャラクターデザイン・総作画監督:橋詰力
プロップデザイン:朱原デイナ
色彩設計:店橋真弓
美術監督泉健太
撮影監督:高橋昭裕
編集:山岸歩奈実
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭正
録音調整:安齋歩
録音助手:倉島玲美
音響制作担当:田中理恵、福田裕子
音響制作:マジックカプセル
音楽:大谷幸
音楽プロデューサー:庄司夕紀
音楽A&R:小野瑞季
音楽制作:ランティス
プロデューサー:鳥居玲、西川和良、山本侑里、木村学、松倉友二
アシスタントプロデューサー:伊藤梓、田中康太
アニメーション制作プロデューサー:藤代敦士
制作担当:寺山亜生
設定制作:栗原ゆう
仕上げ部マネージャー:石川恭介
美術部マネージャー:廣瀬義憲
撮影部マネージャー:福世晋吾
CG部マネージャー:塩田潤
スタジオマネージャー:齋直樹
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:薔薇王の葬列製作委員会(バンダイナムコアーツ、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、秋田書店バンダイナムコライブクリエイティブJ.C.STAFF)

*1:前作(前日譚)にあたる『エンブリオ』もいい小説。