『氷の微笑』
原題: Basic Instinct
製作年:1992年
製作国:アメリカ合衆国、フランス
作品について
ポール・バーホーベン監督。
ヤン・デ・ボン撮影監督。
ネオノワール・エロティック・スリラー映画。
レイティング
アメリカのレイティングはR。テレビ放送はTV-MA(This program is intended to be viewed by mature, adult audiences and may be unsuitable for children under 17.)。それとは別にTV-14(This program may be unsuitable for children under 14 years of age.)もあり、具体的にはDLSV(D: Sexual or suggestive dialogue; L: Coarse or crude language; S: Sexual content; V: Violence)の描写ありとして。またディレクターズ・カットはUnrated。
フランスでは、公開当時は16、1996年に再審査を受けて12に変更された。
日本ではR18+。1998年5月以前は成人映画、1998年5月-2009年4月末まではR-18指定と呼ばれていたもの。
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2013年11月27日にジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンがBlu-ray Discを発売した。2013年12月9日にNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社に商号が変更される直前。現在は廃盤。
2018年4月27日にKADOKAWA / 角川書店がBDを発売した。
感想
ソフト版1吹き替え版。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽がいい。
『氷の微笑』は後に、ハリウッド映画の主流でそれまでにない性描写を行った映画と見なされるようになった。
アメリカのテレビ番組は、ケーブルテレビや衛星放送、ネット配信では、暴力表現も性的表現もその他の過激な表現も可能。
製作
開発
ジョー・エスターハスは1980年代に、13日間で脚本を書いた。脚本は入札合戦になり、カロルコ・ピクチャーズが300万ドルで落札した。アーウィン・ウィンクラーがプロデューサーとして雇われた。
1990年7月ポール・バーホーベンが監督として雇われた。ジョー・エスターハスとアーウィン・ウィンクラーは、カロルコ・ピクチャーズとポール・バーホーベン監督とマイケル・ダグラスとのcreative differencesで降板した。ジョー・エスターハスとアーウィン・ウィンクラーは脚本を返してほしいと要請したが、カロルコ・ピクチャーズは拒否した。その代わり、降板を気にせず報酬を全額払うと。
ジョー・エスターハスが降板した理由は、ポール・バーホーベン監督による脚本の変更要請だった。レズビアンのセックスシーンを加えるように依頼したが、ジョー・エスターハスはexploitative(搾取的)だと拒絶した。
Gary Goldmanが脚本の書き直し(rewrites)をした。ポール・バーホーベン監督の指示を受けた4回の書き直しの後、ポール・バーホーベン監督は自分の提案が劇的ではなく(undramatic)とても馬鹿げている(really stupid)と思い直した。5回目の書き直しでは、ジョー・エスターハスの脚本ほぼそのままに戻った。そのためジョー・エスターハスは脚本で単独でクレジットされた。
キャスティング
キャサリン・トラメル役の候補だった俳優の中には、脚本がミソジニー(女性蔑視)すぎると断った人たちが何人もいた。
批評
同性愛の人間関係の描写や、バイセクシュアルの女性をサイコパスの殺人者として描いたことを批判された。
映画評論家からも、俳優の演技と音楽と編集は評価されたが、脚本と登場人物の描写を批判された。
キャスト
ニック・カラン:マイケル・ダグラス;磯部勉、小川真司、小川真司、小川真司
キャサリン・トラメル:シャロン・ストーン;田島令子、勝生真沙子、吉田理保子、島本須美
ガス・モラン:ジョージ・ズンザ;麦人、麦人、内海賢二、塩屋浩三
ベス・ガーナー:ジーン・トリプルホーン;高島雅羅、相沢恵子、小宮和枝、沢海陽子
ロキシー:レイラニ・サレル;佐々木優子、 - 、鈴鹿千春、坂上みき
ウォーカー:デニス・アーント;吉水慶、広瀬正志、富田耕生、小林修
タルコット:チェルシー・ロス;中田浩二、 - 、家弓家正、小林清志
アンドリュース:ブルース・A・ヤング;若本規夫、 - 、郷里大輔、谷口節
ニールセン:ダニエル・フォン・バーゲン;有本欽隆、 - 、渡部猛、斎藤志郎
ヘイゼル・ドブキンス:ドロシー・マローン;沢田敏子、 - 、竹口安芸子、翠準子
ジョン・コレリ:ウェイン・ナイト;筈見純、 - 、安西正弘、岩田安生
ラモット:スティーヴン・トボロウスキー;牛山茂、 - 、沢木郁也、小島敏彦
ハリガン:ベンジャミン・ムートン
内務調査官:ミッチ・ピレッジ
ソフト版1
その他声の出演:伊藤和晃、幹本雄之、田原アルノ、水野龍司、竹口安芸子、秋元羊介、堀越真己、滝沢久美子、星野充昭
フジテレビ版
その他声の出演:二又一成、高宮俊介、中田和宏、小島敏彦、田口昂、田原アルノ、秋元千賀子
日本テレビ版
その他声の出演:牛山茂、有本欽隆、伊藤和晃、小形満、稲葉実、中澤やよい、巴菁子、種田文子、岡本章子、乃村健次、朝倉玲子、大橋邦世、芦田健司、和泉田智志、平井健太郎
ソフト版1
演出:蕨南勝之
翻訳:深沢三子
編集:スタジオ・ユニ
制作:株式会社テレシス
パイオニアLDC発売のDVD・VHS収録 ※2018年4月27日発売(KADOKAWA/角川書店)のBDおよびDVDに収録。
ソフト版2
スペシャル・エディションDVDのみ収録
フジテレビ版
演出:左近允洋
翻訳:松原桂子
調整:高橋久義
編集:藤原広正(共同テレビ)
担当:山形淳二(フジテレビ)
制作:グロービジョン
初回放送1994年10月15日『ゴールデン洋画劇場』
※2018年4月27日発売(KADOKAWA/角川書店)のBDに収録。
日本テレビ版
演出:佐藤敏夫
翻訳:木原たけし
調整:荒井孝
効果:サウンドボックス
制作:東北新社
初回放送1997年6月13日『金曜ロードショー』
スタッフ
監督:ポール・バーホーベン
脚本:ジョー・エスターハス
製作:アラン・マーシャル
製作総指揮:マリオ・カサール
撮影監督:ヤン・デ・ボン
編集:フランク・J・ユリオステ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
製作会社:カロルコ・ピクチャーズ、Le Studio Canal+
配給:トライスター・ピクチャーズ (米国)、日本ヘラルド映画 (日本)