『Buddy Daddies』第1話「PIECE OF CAKE」
作品について
アニプレックスの鳥羽P案件。
P.A.WORKS のオリジナルアニメ。
浅井義之監督。『Charlotte』(2015)、『Fate/Apocrypha』(2017)、『神様になった日』(2020)の監督。
下倉バイオさんがストーリー原案。ゲームシナリオライター。津田尚克監督、髙橋英俊副監督『東京24区』(2022)の構成・脚本。
柿原優子さんと下倉バイオさんが共同でシリーズ構成。
柿原優子さんは、稲垣隆行監督『ジュエルペット サンシャイン』(2011-2012)、浅香守生監督『ちはやふる』第2期第3期(第2期は加藤綾子さんと共同)、岸誠二監督『月がきれい』(2017)、篠原俊哉監督『色づく世界の明日から』(2018)及び『白い砂のアクアトープ』(2021)のシリーズ構成・脚本。
エナミカツミさんがキャラクター原案。イラストレーター。代表作は成田良悟さんのライトノベル『バッカーノ!』のイラスト。
佐古宗一郎さんがキャラクターデザイン・総作画監督。安斎剛文監督『GO! GO! 575』(2014)のアニメーションキャラクターデザイン・作画監督。宮尾佳和監督『マギ シンドバッドの冒険』(2016)のキャラクターデザイン・総作画監督。安藤真裕監督『天狼 Sirius the Jaeger』(2018)のキャラクターデザイン・総作画監督を松浦麻衣さんと共同で務めていた。
さとう沙名栄さんが総作画監督。山田尚子監督『平家物語』(2021)の作画監督。角地拓大監督『くノ一ツバキの胸の内』(2022)の作画監督。
橋本真英さんがラインプロデューサー。増井壮一監督『平家物語』(2022)のアニメーションプロデューサー。
P.A.WORKS がアニメーション制作。
感想
おもしろい。
女たらしの一騎と引きこもりの零。
一騎には昔妻と子どもがいた。子煩悩な一騎と、飄々としているが生き物好きの零。ミリを守るために、ミリのパパだと嘘をつく。
「娘がいます! 先に通してください!」は、ジェームズ・キャメロン監督・製作・脚本『タイタニック』(1997)のキャルドン・ホックリー(ビリー・ゼイン)をほうふつとさせる。
子どもを抱えた殺し屋は『子連れ狼』。
男性グループによる子育ては、コリーヌ・セロー監督『赤ちゃんに乾杯!』(1985)、そのリメイクであるレナード・ニモイ監督『スリーメン&ベビー』(1987)、続編のエミール・アルドリーノ監督『スリーメン&リトルレディ』(1990)。
Aパートで一騎が女性の家にいたのは、ホテル従業員のIDカードの情報をコピーするため。
ミリはターゲット夫妻の娘だった。ミリの父親を暗殺してしまった。ミリの母親は存命。
舞台のモデルは、福岡市の天神、中洲、博多あたりかな。
バーリント・ホテルは、ホークスタウンにあるヒルトン福岡シーホーク。
P.A.WORKS プロデューサー辻充仁さんと鳥羽洋典さんの対談で、豊永利行さんと内山昂輝さんのキャスティングに関して、安藤真裕監督『絶園のテンペスト』(2012)に言及していた。
安藤真裕監督は P.A.WORKS で多数のアニメを監督し、各話絵コンテ・演出でも多く参加している。あと直接の関係はないが、P.A.WORKS はかつてボンズ作品でも制作協力(グロス請け)していた。
豊永利行さんと内山昂輝さんのダブル主演は、山本沙代監督『ユーリ!!! on ICE』(2016)もある。
プロデューサー2人の対談記事で、リュック・ベッソン監督『レオン』(1994)と、クリエイター及びテレビプロデューサーとしてのJ・J・エイブラムス監督の話をしている。
『レオン』はロリコン映画としても知られている。子役時代に出演したナタリー・ポートマンも、のちに子どもを性的対象として描いていると批判した。
J・J・エイブラムス監督は、『フェリシティの青春』『エイリアス』『LOST』『FRINGE/フリンジ』『アンダーカバー』のクリエイター・エグゼクティブプロデューサー。
『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』『Almost Human』『ウエストワールド』『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』のエグゼクティブプロデューサー。
J・J・エイブラムス監督もアメリカのテレビプロデューサーなので、IPを何シーズンもダラダラ引き延ばした挙句に打ち切りさせる。
コンテンツを綺麗に完結させる気がないのがアメリカのテレビ業界。Netflix, Amazon Prime Video, Disney+, Apple TV+, HBO Max, Peacock, Paramount+ などの配信プラットフォームも、アメリカのテレビ業界の悪癖を真似している。
色彩設計の中野尚美さんは仕事をたくさん抱えているね。直近の大きな仕事だけでも、『シャインポスト』、『アキバ冥途戦争』、『チェンソーマン』、『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』、『THE FIRST SLAM DUNK』(古性史織さんと共同)、『REVENGER』、『Buddy Daddies』の色彩設計。
鳥羽洋典
アニプレックスの鳥羽洋典プロデューサーは、自分が好きなゲームシナリオライターでオリジナルアニメを数多く製作しているが、低品質なシリーズ構成・脚本が多い。
麻枝准さんとは『Angel Beats!』(2010)、『Charlotte』(2015)、『神様になった日』(2020)を。
林直孝さんとは『プラスティック・メモリーズ』(2015)と『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(2018)を。
下倉バイオさんとは『東京24区』(2022)を。そして『Buddy Daddies』(2023)が登場。
『東京24区』はつまらなかった。
『Buddy Daddies』は、ストーリー原案は下倉バイオさんだけど、シリーズ構成は柿原優子さんと下倉バイオさんの共同なので、実績がある柿原優子さんが舵取りしてくれることを願う。柿原優子さんが脚本執筆の技術とノウハウを、下倉バイオさんに伝授してくれていたらなおよい。
第1話の脚本は柿原優子さんなので安心できる。今後下倉バイオさんによる脚本の話数があるなら、吉と出るか凶と出るか。
鳥羽洋典プロデューサーのオリジナルアニメはまだある。
漫画家にシリーズ構成・脚本をやらせたのが『Re:CREATORS』(2017)。
アニメーター上がりの監督にシリーズ構成をやらせたのが『ビビッドレッド・オペレーション』(2013)。
鳥羽洋典さんはプロの脚本家を軽んじているのでは?
Blu-ray Disc
キャスト
来栖一騎:豊永利行
諏訪 零:内山昂輝
海坂ミリ:木野日菜
九棋久太郎:森川智之
羽生杏奈:照井春佳
来栖柚子:伊藤静
キャロル:中野さいま
ドロシー:杉村ちか子
速水敦史:興津和幸
妻:平田真菜
第1話スタッフ
脚本:柿原優子
絵コンテ:浅井義之
演出:太田知章
総作画監督:佐古宗一郎
作画監督:矢野康平、三宮哲太、佐古宗一郎、杉光登、野田友美、降籏秀吉、Park ji-seung
メインスタッフ
原作:KRM's HOME
監督:浅井義之
ストーリー原案:下倉バイオ(ニトロプラス)
シリーズ構成:柿原優子、下倉バイオ(ニトロプラス)
キャラクター原案:エナミカツミ
キャラクターデザイン:佐古宗一郎
総作画監督:佐古宗一郎、さとう沙名栄
衣装設定:石井かおり
プロップ設定:鍋田香代子
色彩設計:中野尚美
銃器・車両設定:秋篠 Denforword 日和
美術監督:杉浦美穂
美術設定:竹内志保、牧野博美
撮影監督:川瀬輝之
3D監督:鈴木晴輝
2Dworks:向井吉秀(J.C.STAFF)
特殊効果:村上正博
編集:髙橋歩
音響監督:飯田里樹
音響効果:小山恭正
音楽:北川勝利(ROUND TABLE)
音楽プロデューサー:山内真治
音楽ディレクター:安谷屋光生
プロデューサー:鳥羽洋典、辻充仁
ラインプロデューサー:橋本真英
制作:P.A.WORKS
製作:Buddy Daddies製作委員会
企画:岩上敦宏、西出将之、松岡雄浩、小坂崇氣、佐藤真紀、田﨑勝也、髙橋竜、堀川憲司
アソシエイトプロデューサー:蔡愛蓮、早野義人、田村智、丸山真衣、橋本京佳、大和田智之、三浦史