『マッキー』
テルグ語題名:ఈగ (ラテン文字表記: Eega)
タミル語題名:நான் ஈ (ラテン文字表記: Naan Ee)
言語:テルグ語、タミル語
製作国:インド
製作年:2012年
作品について
S・S・ラージャマウリ監督・脚本。あの『バーフバリ』シリーズの監督。
K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード原案。S・S・ラージャマウリ監督のお父さんで、脚本家・映画監督。
ファンタジー・アクション映画。
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感想
『バーフバリ』はとてもおもしろい。『バーフバリ』で現在のインド映画の凄さを知った。
VFXのクオリティの高さ。『マッキー』も『バーフバリ』もインドのVFX制作会社 Makuta VFX が元請け制作した。
インドは多言語国家なので、言語ごとに映画の都が存在する国。ヒンディー語映画のボリウッドが興行収入の44%で、タミル語映画のコリウッドとテルグ語映画のトリウッドが13%ずつで続く。他にはカンナダ語映画とマラヤラム語映画が5%ずつ。それ以外の言語の映画がいくつもある。
『マッキー』も『バーフバリ』もテルグ語とタミル語で制作した。つまり台詞があるシーンはすべてテルグ語とタミル語の両方でそれぞれ撮影した。
残念ながら2020年に死去したけれど、イルファーン・カーンが好き。
死んでハエに転生した主人公の物語。
カート・ニューマン監督『ハエ男の恐怖』(1958)、及びそのリメイク、デヴィッド・クローネンバーグ監督『ザ・フライ』(1986)。
日本では『蜘蛛ですが、なにか?』という「なろう」があるけれど。板垣伸監督、ミルパンセ制作のテレビアニメも放送された。
古くはフランツ・カフカの『変身』がある。不条理文学。
殺された人の幽霊が主人公の物語はポピュラー。ジェリー・ザッカー監督『ゴースト ニューヨークの幻』(1990)、ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクの『わたしの名は紅(あか)』(和久井路子訳)、改題して『わたしの名は赤』(宮下遼訳)などがある。
転生してからは、ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』。
ジョン・ラセター監督&アンドリュー・スタントン監督、ピクサー・アニメーション・スタジオ制作・製作『バグズ・ライフ』(1998)、エリック・ダーネル監督&ティム・ジョンソン監督、ドリームワークス・アニメーション制作・製作『アンツ』(1998)みたい。
鳥に追いかけられて室内を飛んでいるシークエンスは、ペイトン・リード監督『アントマン』(2015)を思い出す。
ドミノやピタゴラスイッチのような連鎖反応の演出を多用している。
インドだから、輪廻転生の要素が織り込まれている。
ときどき英語の台詞がある。
彩度が高い画作り。原色の美術、衣装、撮影。
K・K・センティル・クマール撮影監督は、『バーフバリ』の撮影監督でもある。
エンドクレジットは、VFXスタッフ、キャスト、音楽スタッフ、音響スタッフ、……の順番だった。
キャスト
スディープ - スディープ(中村獅童)
ジャニ - ナーニ(松本忍)
ビンドゥ - サマンタ・ルス・プラブ(志田有彩)
スディープのビジネスパートナー - アディティア・メノン
チーフ - タグボース・ラメシュ
ポトゥ・ゴヴィダン - サンダーナム
タントラ僧 - チャンドラ・セカール
ナーニの友人 - ノエル・ショーン
スディープの秘書 - スリニヴァサ・レッディ
僧侶 - シヴァンナラヤナ・ナリペディ
ビンドゥの義姉 - デヴァダリシニ
カメオ出演
カラ - ハムサ・ナンディニ
医師 - クレイジー・モハン
スタッフ
監督:S・S・ラージャマウリ
脚本:S・S・ラージャマウリ
台詞:ジャナルダン・マハリシ(テルグ語) & クレイジー・モハン(タミル語)
原案:K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
製作:サーイ・コッラパーティ、ダッグバーティ・スレーシュ・バーブ
撮影:K・K・センティル・クマール
編集:コータギリ・ヴェンカテーシュワラ・ラーウ
音楽:M・M・キーラヴァーニ
製作会社:ヴァーラーヒ・チャラナ・クリトラム
配給:PVPシネマ / 14リールズ・エンターテインメント / リライアンス・エンターテインメント (インド)、アンプラグド (日本)