映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第2話: 警察官による犯罪が多いことを風刺した作品

富豪刑事 Balance:UNLIMITED』第2話「愛は多くを成し得るが、金は全てを成し得る」

 

 

感想

佐伯まほろからお菓子をもらって食べる、素直な神戸大助。

 

 

 

被疑者から情報を言い値で買おうとか、職務を逸脱している神戸大助。
利益の誘導をちらつかせて自白を引き出すのは違法。だから、かつてフィクションで描かれていた、刑事による取調室でのかつ丼のおごりは現実ではありえない。
本当に被疑者の銀行口座にお金を振り込んだ。
神戸大助は犯罪者になった。
警察官が違法行為に手を染める。警察官による犯罪が現実で頻発していることへの風刺かな?

 

警察官による盗撮。
都道府県の迷惑防止条例違反。被害者の羞恥。公の場で衣服を着用している被害者をひそかに撮影した場合でも有罪という判例がある。
加藤春も犯罪者になった。

さらに一般人の性行為を無断で撮影。
仮にその写真や映像を「証拠」と称して警察内で共有した場合、リベンジポルノ防止法*1違反となる。

 

市民の安全を守る、治安を維持する、また司法に携わる警察。その警察官による違法行為は1件であろうと、1人であろうと絶対に許されない。
全国で26万人から30万人いる現職警察官の中で、犯罪者の警察官はほんの一部だけ? 警察官による犯罪はほんのちょっと? だから黙認しろと?
警察官はまったく反省しない。

 

 

 

怪しい女性を追跡したら神戸家の邸宅で、その女性は神戸鈴江だった。

神戸大助も神戸鈴江も、加藤春に臭うとは言わない。上流階級の人だからか、あからさまな態度はとらないが。

 

警察官にとって貸与された拳銃を発砲することはご法度。
例え正当な理由があったとしても不問にはならない。懲戒処分の対象。

 

 

OPにSixTONESの「NAVIGATOR」とクレジットされた。
第1話は話題作り、宣伝のためか。

 

 

スタッフ

伊藤智彦監督

脚本:岸本卓
絵コンテ:津田尚克
絵コンテ協力:都築遥
演出:石川俊介

総作画監督:佐々木啓悟、田辺謙司
作画監督:八重樫洋平、青野厚司
作画監督補佐:阿見圭之介、坪田慎太郎

制作進行:角田宗大

*1:正式名称は「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」