映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『女王蜂』(1978)の感想

『女王蜂』
製作年:1978年
製作国:日本

 

 

感想

横溝正史金田一耕助の1作。

市川崑監督、石坂浩二主演のシリーズ6作品のうち、『犬神家の一族』(1976)、『悪魔の手毬唄』、『獄門島』、『犬神家の一族』(2006)はよくテレビ放送されるのに、『女王蜂』と『病院坂の首縊りの家』は放送されない。だからテレビ局の自主規制に引っ掛かっているのでは、という説がある。
NHK BSプレミアムが『女王蜂』と『病院坂の首縊りの家』を放送してくれる。

初めて観た。

 

おもしろい。

 

スケジュールが厳しかったため、ロケーション撮影の多くを松林宗恵監督と木村大作(撮影)らB班が担当した、と。
英語で言うところの第二班監督(2nd Unit Director)だね。

 

Wikipediaによると、英語の題名は"Rhyme of Vengeance"(復讐の韻文)らしい。
IMDbでは、直訳の"Queen Bee"。
何かちょっと違う。
クイーン・ビーって、アメリカのハイスクールでスクールカースト最上位の女子生徒の意味がある。チアリーダーをやっているような。
物語的に合ってはいるのだけど、アメリカのハイスクールのイメージがちらつく。

 

市川崑監督の演出の特徴。
遺体発見や脅迫状の提示など登場人物が驚く場面で、クロースアップやズームアップの短いインサートショットを挟み込み、効果音を鳴らす。

 

時計台がいいねえ。

 

 

キャスト

金田一耕助石坂浩二

神尾秀子:岸惠子

蔦代:司葉子

東小路隆子:高峰三枝子

大道寺智子:中井貴恵(新人)
多門連太郎:沖雅也

お富:草笛光子
おあき:坂口良子
大道寺琴絵:萩尾みどり

等々力警部:加藤武
九十九龍馬:神山繁
木暮刑事:小林昭二
加納弁護士:大滝秀治

日下部仁志:佐々木勝彦
駒井泰次郎:佐々木剛
赤根崎嘉文:中島久之
文彦:高野浩之
遊佐三郎:石田信之

農夫:常田富士男
黒沢(刑事):冷泉公裕
大道寺鉄馬:武内亨
花上晃

速水るい:白石加代子

嵐三朝:三木のり平
山本巡査:伴淳三郎

大道寺銀造:仲代達矢

 

 

スタッフ

監督:市川崑
脚本:日高真也桂千穂市川崑
原作:横溝正史
製作:馬場和夫、田中収
企画:角川春樹事務所
音楽:田辺信一
演奏:東宝スタジオ・オーケストラ
撮影:長谷川清
美術:阿久根厳
録音:矢野口文雄
照明:佐藤幸次郎
編集:小川信夫、長田千鶴子
チーフ助監督:西川常三郎
製作担当者:徳増俊郎
整音:大橋鉄矢
記録:土屋テル子
スチール:橋山直己
衣装:長島重夫
合成:三瓶一信
衣装協力:きもの英
現像:東洋現像所
協力監督:松林宗恵
製作会社:東宝映画
配給:東宝