『かげきしょうじょ!!』第7幕「花道と銀橋」
作品について
森田宏幸さんが5話目の絵コンテを切った。
森田宏幸さんの演出は巧みだから、『かげきしょうじょ!!』のクオリティに貢献している。
森田宏幸監督、吉田玲子さん脚本、柊あおいさん原作、スタジオジブリ制作『猫の恩返し』(2002)が8月20日に『金曜ロードショー』で放送される。
感想
夏休み。
友達の家にお泊り。愛にとって初めてのイベント。
さらさの彼氏だという白川暁也が気になって仕方がない愛。
紅華歌劇はスターシステムだから、トップスターやトップ娘役をはじめスターに当て書きする。他のスターの模倣は求められていない。だから今のままではトップになれない、と安道先生は教えた。
アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲、チャールズ・ハート作詞、リチャード・スティルゴー補作詞、アンドリュー・ロイド・ウェバー&リチャード・スティルゴー脚本、ガストン・ルルー原作『オペラ座の怪人』(1986)が有名。
オペラ座の怪人
— なお (@naotie) 2019年11月11日
The Phantom of the Opera (2004)
ジョエル・シュマッカー監督 アンドリュー・ロイド・ウェバー&ジョエル・シュマッカー脚本
ガストン・ルルーの小説ではなくロイド・ウェバーのミュージカルの映画化
9年ぶりに観た。劇団四季の金曜ロードショー吹替版以来
美術/衣装/撮影が良い
「オペラ座の怪人」で現在から過去に戻るとき、しだいにモノクロームからカラーに変わるのが好き。
— なお (@naotie) 2009年6月25日
ケン・ヒル作曲・作詞・脚本の1976年版ミュージカル『オペラ座の怪人』もある。
モーリー・イェストン作曲・作詞、アーサー・コピット脚本の『ファントム』。1991年初演。宝塚歌劇団はこのミュージカルを何度か上演している。
安道先生はかつて日本屈指のミュージカル劇団「颯」の劇団員だった。『オペラ座の怪人』のファントム。本番中に奈落に落ちて大怪我。引退。
劇団四季。海外ミュージカルを積極的に公演している。
「一音落とす者は去れ」という訓示や、母音だけで台詞を読む稽古などが知られている。
アニメーション映画を原作とする、ディズニー・シアトリカル・プロダクションズ制作のミュージカル『ライオン・キング』などの子役のドキュメンタリー番組を観ると、四季の一端をうかがい知ることができる。
ライオン・キング
— なお (@naotie) 2019年6月15日
The Lion King (1994)
ロジャー・アレーズ、ロブ・ミンコフ監督。ジョナサン・ロバーツ、アイリーン・メッキ、リンダ・ウールヴァートン脚本。ドン・ハーン製作。Walt Disney Feature Animation制作。
Sirエルトン・ジョンとティム・ライスの歌、ハンス・ジマーの音楽が素晴らしい。
幼い頃に映画館で観て以来。おもしろかった。
— なお (@naotie) 2019年6月15日
ライオン・キングはウィリアム・シェイクスピアのハムレットを下敷きにしていたことに気づいた。他にはマクベスも。
日本ではカット単位で作画するが、アメリカなどではキャラクターごとに作画監督と原画マン、動画マンがいる。
— なお (@naotie) 2019年7月19日
スカーの作画監督アンドレアス・デジャ(Andreas Deja)は、美女と野獣のガストン、アラジンのジャファーも担当。色気のある男を描くアニメーター。#ライオンキングhttps://t.co/5ElMoWAmfK
ライオン・キングは88分(EDを除くと83分)のうち47分が子ども時代。小さな子どもが飽きずに見続けられる限度が80〜90分。幼少期をじっくり描いた分、プライド・ランドに戻りスカーを倒すまでが駆け足に感じた。この辺りの話語りはリメイクの余地がありそうだ。ジョン・ファヴロー監督に期待。
— なお (@naotie) 2019年6月15日
さらさと暁也は一緒に日本舞踊を習っていた。暁也より2歳年下のさらさの方が上達が速いので、複雑な気持ちを抱いていた暁也。
稽古を中断したその瞬間の姿勢でフリーズしていたさらさ。強い体幹の持ち主。
煌三郎の推薦で、暁也と一緒に舞台に立つことになったさらさ。十五代目 白川歌鷗が迎え入れた。
暁也は、さらさが煌三郎の娘で、もし男の子だったら後継者になったかも、という噂を聞いてしまった。暁也のお母さんもそのことやさらさの出自を知っていたので、暁也との会話でさらさに対して冷たい態度をとっていた。
暁也の確信犯の言葉が、間接的に、さらさから日舞と歌舞伎を奪ってしまった。幸恵さんは夫の愛人の子が後継者にという話を聞いてカッとなり、さらさに「お前は助六になれません!」と言ったが、すぐに我に返った、が時すでに遅し。さらさの祖父・健さんは孫を傷つけた白川家と絶縁を申し付けた。煌三郎さんは、自分たちの家がさらさを傷つけたことに一切申し開きせず、健さんの前で面を上げなかった。さらさの祖母・美代子さんが亡くなった時、白川家は葬儀への参列を許されなかった。さらさとこれからも仲良くしてあげて、と健さんに頼まれた暁也も、参列できなかった。暁也はそれらをずっと背負っている。
歌舞伎や能や狂言の家出身の女性俳優は、幼い頃に舞台を踏んでいた人が多い。
野村萬斎さんの娘、野村彩也子さんはTBSアナウンサーだけど、やはり子どもの時に舞台に上がっていた。
小学生の時、市が主催する子ども向けの能・狂言講座を能楽堂に見に行って、能楽に興味を持ち、野村萬斎さんを好きになった。
梨園は厳しい。
暁也は八月納涼歌舞伎の助六のチケットを1枚用意していたが、さらさと愛で観劇してもらうために2枚分渡した。
健さんの許可をもらって。
「私、歌舞伎を見てみたい。私を歌舞伎に連れて行って」
『私を野球に連れてって』("Take Me Out to the Ball Game")。
さらさの祖母・美代子さんは、孫の夢を壊さないようにした。
余談
住本悦子さんが共同で作画監督を務めている。オープニングアニメーションの作画監督でもある。
幾原邦彦監督、幾原邦彦さん&伊神貴世さんシリーズ構成・脚本、SILVER LINK.制作、ラパントラック制作協力『ユリ熊嵐』(2015)、金子ひらく監督、浦畑達彦さんシリーズ構成・脚本、Studio五組制作『徒然チルドレン』(2017)、和ト湊監督、冨田頼子さんシリーズ構成・脚本、ライデンフィルム制作『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』(2018)のキャラクターデザイン・総作画監督。
住本悦子さんは現在放送中の別作品でキャラデ・総作監を務めている。つまり『かげきしょうじょ!!』は住本悦子さんが参加できるくらいのスケジュールだったということ。
『かげきしょうじょ!!』が先行制作していたという話は本当だったようだ。だから8月25日にBD第1巻を発売できるわけだ。
全話納品しているかは確認できないが。
米田和弘監督とパインジャムは初のオリジナルアニメ『Do It Yourself !! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』を制作しているので、先行制作はさもありなん。
桑原智監督、大知慶一郎さんシリーズ構成、手塚プロダクション制作『安達としまむら』も先行して制作していたから、放送中の2020年12月2日にBD/DVDを発売していた。
CD
Blu-ray Disc
キャスト
渡辺さらさ:千本木彩花
奈良田愛:花守ゆみり
杉本紗和:上坂すみれ
星野 薫:大地葉
山田彩子:佐々木李子
沢田千夏:松田利冴
沢田千秋:松田颯水
野島 聖:花澤香菜
中山リサ:小松未可子
竹井朋美:寺崎裕香
安道 守:諏訪部順一
奈良田太一:野島健児
里美 星:七海ひろき
城花るり:古賀葵
渡辺 健:中博史
渡辺美代子:平野文
白川暁也:高梨謙吾
白川暁也(幼少期):山村響
白川煌三郎:子安武人
白川歌鷗:麦人
白川幸恵:久保田民絵
白川 巴:今泉葉子
暁也の母:河瀬茉希
穴井一尉:若本規夫
桐島:鈴木れい子
大木:葛城七穂
橘:伊藤静
奈良田君子:三石琴乃
正二:上田燿司
黒毛勲:近藤浩徳
みき:田中美海
みきの母:吉岡茉祐
北大路幹也:水島大宙
小野寺:飛田展男
小園桃:逢田梨香子
山田清子:ファイルーズあい
ロミオ:内海安希子
ジュリエット:岸本望
マキューシオ:七海ひろき
医師:近藤浩徳
寮母:八百屋杏
第7話スタッフ
総作画監督:坂本ひろみ
作画監督:住本悦子、塚本歩、下地彩加、日高真由美、小笠原優、門智昭
作画監督補佐:酒井愛理、中屋了
原画:
酒井愛理 鹿戸大介 古川実来 河村涼子
小松香苗 後藤友里絵 Ateiler Gokujon 中村翠
久々宮ぎん 柿原剛 柴田知波 宮崎康子
蟹江健二 横手博人 津熊健徳 土佐岡加奈
第二原画:
中沢志帆 岸田くるみ 加藤大輝 山本もも
林夏菜 新井駿 瀧澤茉夕 平田彰子
アニモキャラメル
朱夏
NEXT ANIMATION STUDIO TOHOKU
FelixFilm
スタジオぴえろ
スタジオCL
スタジオジャイアンツ
スタジオリングス
動画検査:吉田ひろみ
動画:
PINE JAM
中沢志帆 土佐岡加奈
バイブリーアニメーションスタジオ
FelixFlim
Triple A
グレーン
色指定・仕上検査:花田未央
仕上:Triple A スタジオエル
デジタル動画/仕上:酒井愛理 大成麻子 岩垂瑞樹 吉田ひろみ
特殊効果:長澤諒司
美術監督補佐:臼田安成
美術担当:安藤和丸
美術担当補佐:菅原瑛真
背景:
ヘッド・ワークス
松本留美 千葉薫 村井弘子
高橋英次 飯田未来 和田安史
大田麻友香 塚原千晶 志賀友香
寺島裕美花
美術担当制作:高橋諒
撮影:
chiptune
浅黄康裕 東郷香澄
小池真由子
予告デザイン:由佐万織
制作進行:加藤諒
メインスタッフ
原作:斉木久美子
監督:米田和弘
シリーズ構成:森下直
キャラクターデザイン:岸田隆宏
サブキャラクターデザイン:飯田恵理子、髙田晃、牧孝雄
プロップデザイン・衣装デザイン:古賀美裕紀
総作画監督:今岡大、髙田晃、福永智子、牧孝雄
色彩設計:坂上康治
美術設定・美術監督:谷川広倫
CGディレクター:江田恵一
CGプロデューサー:奈良井昌幸
撮影監督:浅黄康裕
編集:今井大介
音響監督:長崎行男
音響効果:安藤由衣
録音調整:星野賢爾
音楽:斉藤恒芳
音楽プロデューサー:諏訪豊
音楽制作:キングレコード
特別協力:池田理代子プロダクション
企画:三嶋章夫、柳沢仁
企画協力:メロディ編集部、武田直子、滝澤晃人
製作:中西豪、髙橋竜、冨岡幸雄、西矢泰之、森直樹、武智恒雄、山崎明日香
プロデューサー:諏訪豊、矢田晶子
アシスタントプロデューサー:杉田萌
アニメーションプロデューサー:向峠和喜
制作デスク:佐々木亜彩乃
制作デスク補佐:藤原源之介
設定制作:杉田萌
アニメーション制作:PINE JAM
製作:「かげきしょうじょ!!」製作委員会