映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『大雪海のカイナ』第1話感想

『大雪海のカイナ』第1話「天膜の少年」

 

 

作品について

弐瓶勉さんとポリゴン・ピクチュアズによるオリジナルアニメ。

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弐瓶勉さんの漫画『シドニアの騎士』『BLAME!』をポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作・製作していた。

 

安藤裕章監督。瀬下寛之総監督『亜人』(2016)の監督。瀬下寛之監督『シドニアの騎士』第2期の副監督を吉平直弘さんと共同で務めていた。

村井さだゆきさんがシリーズ構成・脚本。『シドニアの騎士』シリーズのシリーズ構成・脚本。大森貴弘監督(第1期-第4期)・総監督(第5期第6期)、出合小都美監督(第5期第6期)『夏目友人帳』シリーズ第3期-第6期のシリーズ構成・脚本。また大森貴弘総監督、伊藤秀樹監督の映画2作品(2018,2021)の脚本。

福士亮平さんと小谷杏子さんがアニメーションキャラクターデザイン。福士亮平さんは『シドニアの騎士 あいつむぐほし』(2021)のキャラクターデザインを森山佑樹さんと共同で務めていた。小谷杏子さんは吉平"Tady"直弘監督『空挺ドラゴンズ』(2020)のアニメーションキャラクターデザイン。また小谷杏子さんは、つなきあき監督『遙かなる時空の中で ~八葉抄~』(2004)のキャラクターデザインを大貫健一さんと共同で務めていた。

ポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作。

 

 

感想

背景美術と撮影処理が美しい。

おもしろくなるかどうかはわからない。

宮崎駿監督・脚本・原作『風の谷のナウシカ』(1984)や『天空の城ラピュタ』(1986)をほうふつとさせる。『風の谷のナウシカ』はトップクラフト制作、『天空の城ラピュタ』はスタジオジブリ制作。

 

プレスコで収録したためか、間の取り方が独特。

日本アニメのアフレコは一般的に、原撮やコンテ撮を見ながら演じる。キャラクターの台詞は「ボールド」と呼ばれる目印が表示されている尺に合わせる。口パクは後から各話演出家が微調整する。

アメリカやイギリスのアニメーションは、先に役者が何も絵がない状態で演じ、後から音声に合わせて絵を作る。また、声優全員が一堂に会して演じるのではなく、1人ずつ時間をかけて収録する。監督は常にブース内にいて、役者と話し合いながら収録する。

クリス・コロンバス監督『ミセス・ダウト』(1993)の冒頭で、俳優である主人公ダニエル・ヒラード(ロビン・ウィリアムズ)がアニメーションの映像を見ながら収録をしている。その途中でロビン・ウィリアムズが、ジョアキーノ・ロッシーニ作曲のオペラ『セビリアの理髪師』より「町の何でも屋に」("Largo al factotum")を歌う。

DVDのオーディオコメンタリーでクリス・コロンバス監督は、通常のアニメーションの収録とは異なるが、監督と役者が演技論について討論する描写を入れ、主人公が働いている姿を観客に見せたかったからと述べている。(オーディオコメンタリーはなぜかBDには収録されていない。)

チャック・ジョーンズ監督が『ミセス・ダウト』のために短編アニメーション "Pudgy & Grunge" を制作した。チャック・ジョーンズは、バッグス・バニーダフィー・ダックなどの『ルーニー・テューンズ』、『トムとジェリー』などを制作していた。またクリスマス映画の定番の1作、ドクター・スース原作『グリンチのクリスマス』(1966)を監督した。アメリカを代表するアニメーション監督・アニメーターの1人。

クリス・コロンバス監督は『ホーム・アローン』2作品で『グリンチのクリスマス』を引用している。『ホーム・アローン』(1990)では、ケビンが夜『グリンチのクリスマス』を観ながらリビングのソファーで寝てしまっている。『ホーム・アローン2』(1992)では、おもちゃ屋に行く途中のリムジンの中で観ている。プラザホテルのコンシェルジュであるヘクター(ティム・カリー)が、ケビンが使っているお父さんのクレジットカードに盗難情報が出ていることに気づき、ニンマリと笑うシーンとグリンチの笑みを重ねて演出していた。

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余談

コスモ石油が『+Ultra』枠のスポンサーだった。風力発電についてのCM。

 

 

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キャスト

カイナ:細谷佳正
リリハ:高橋李依
ヤオナ:村瀬歩
アメロテ:坂本真綾
オリノガ:小西克幸
ンガポージ:杉田智和
ハンダーギル:檜山修之
ハレソラ:堀内賢雄

 

 

第1話スタッフ

脚本:村井さだゆき、山田哲弥
絵コンテ:安藤裕章
演出:米林拓

レイアウト/アニメーションスーパーバイザー:井澤一勝
エフェクトスーパーバイザー:須藤太一
BGセットアップスーパーバイザー:池上裕貴

 

 

メインスタッフ

原作:弐瓶勉(東亜重工)
監督:安藤裕章
シリーズ構成:村井さだゆき
脚本:村井さだゆき、山田哲弥
アニメーションキャラクターデザイン:福士亮平、小谷杏子
キャラクターデザイン協力:森山佑樹
ビジュアルコンセプトデザイン:片塰満則
プロダクションデザイン:田中直哉、勅使河原一馬
美術監督:久保季美子
3DBGマットペイントスーパーバイザー:松本吉勝
色彩設計:野地弘納
CGスーパーバイザー:石橋拓馬、多家正樹
モデリングスーパーバイザー:瀬尾大樹、北野修平
エンバイロメントスーパーバイザー:新津仁志
リギングスーパーバイザー:河野舞
ルックデベロップメントスーパーバイザー:滝沢進之介
チーフレイアウト/アニメーションスーパーバイザー:井澤一勝
レイアウト/アニメーションスーパーバイザー:神谷美由紀、Lim Yew Chin
キャラクターエフェクトセットアップ:島崎直也、櫻井大地
ステージングプレビズ:永園玲仁、井澤一勝、神谷美由紀
BGセットアップスーパーバイザー:池上裕貴
エフェクトスーパーバイザー:須藤太一
ライティング&コンポジットスーパーバイザー:松島広幸、Choon Ho Tee
編集:星野和成
音響監督:土屋雅紀
音響効果:倉橋裕宗
メインテーマ:澤野弘之
音楽:KOHTA YAMAMOTO、馬瀬みさき
音楽制作:フジパシフィックミュージック
シリーズディレクション協力:井出安軌
プロデューサー:森彬俊、濵本悠光
アニメーションプロデューサー:高橋亮
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
製作:大雪海のカイナ製作委員会(フジテレビジョンクランチロールソニー・ピクチャーズ エンタテインメント電通、bilibili、NetEase Games、ポリゴン・ピクチュアズ、BSフジ)