『君の名は 第一部』(1953)感想

『君の名は 第一部』
製作年：1953年
製作国：日本

作品について

菊田一夫脚本の伝説のラジオドラマが原作。1952年から1954年までNHKで放送された。

大庭秀雄監督。永井隆原作『長崎の鐘』(1950)、井上靖原作『ある落日』(1959)、川端康成原作『雪国』(1965)など。

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感想

いつか観てみたいと思っていた。

新海誠監督・脚本・原作『君の名は。』(2016)に上書きされかけた感がある。『君の名は。』は少なくとも、『君の名は』と同じ題名を使うに恥じない作品ではある。

こんな話だとは思わなかった。単に擦れ違いで、会えないだけかと。

令和時代に観ると、同時代性をまったく感じない。感情移入というか共感のとっかかりが乏しい。

「現代劇」というジャンルを見て、「そうか、(1953年当時の)現代劇か」と不思議な感じ。もう70年前。

「どうしてその人のネームを聞かないでグッバイしたの？」という台詞があった。1950年代には「ネーム」「グッバイする」という言葉が流行っていたのかな？

この映画をきっかけに流行したストールの巻き方「真知子巻き」は、最初から(第一部から)あったわけではないようだ。

キャスト

氏家真知子：岸惠子
後宮春樹：佐田啓二
石川綾：淡島千景
後宮悠起枝：月丘夢路
浜口勝則：川喜多雄二
梢：小林トシ子
あさ：野添ひとみ
奈美：淡路恵子
加瀬田修造：笠智衆
浜口徳枝：市川春代
信枝：望月優子
水沢謙吾：須賀不二男
勘次：市川小太夫
本間：伊澤一郎
横山：三井弘次
社長：北龍二
植芙左子
水上令子
本橋和子
小林十九二
小藤田正二
詩・朗読：阿里道子(NHK)
遠山文雄
谷崎純
永井達郎
髙木信夫
井上正彦
稲川忠完
髙瀬乗二
大杉陽一
二宮照子
音羽久子

スタッフ

監督：大庭秀雄
脚本：柳井隆雄
原作：菊田一夫
製作：山口松三郎
撮影：斎藤毅
美術：熊谷正雄
録音：小尾幸魚
照明：磯野春雄
特殊撮影：川上景司、円谷英二
装置：関根正平
装飾：星野武
衣装：五島サエ子
現像：神田亀太郎
編集：杉原正志
音楽：古関裕而
監督助手：尾崎甫
撮影助手：柳澤春雄
録音助手：栗田周十郎
証明助手：大西作蔵
録音技術：宇佐美駿
進行：新井勝次
製作会社：松竹大船撮影所
配給：松竹