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『リトル・ブッダ』感想

『リトル・ブッダ
原題:"Little Buddha"
製作年:1993年
製作国:イタリア、フランス、イギリス
公開日:1993年12月1日

 

 

作品について

ベルナルド・ベルトルッチ監督・原案。

ドラマ映画。

 

 

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BD/DVDは廃盤。

 

 

感想

現代アメリカ人親子の物語と、ガウタマ・シッダールタの物語が交互に描かれる。実在した人物の伝記映画として観られるので、話を理解しやすい。

シッダールタ王子は世俗から切り離された世界で何不自由なく暮らしていた。あるとき下界に降りて、民衆の死に立ち会い、「死」という概念を知った。宮殿に戻り、先生から「死」について教わる。その場で、死を超越して見せますと宣言する。危ない人だ。

アメリカ人少年のジェシーと、ネパールの雑技団の少年ラジュと、ネパールの尼寺の少女ギータが、高僧ドルジェの生まれ変わりの候補者。

 

映像美。

キアヌ・リーブスがもう1人の自分に向かい合うシーンは、ナンシー・マイヤーズ監督・脚本『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(1998)のリンジー・ローハンと同じように撮影・VFX制作したのかな? ボディダブルと一緒に2人分のお芝居をそれぞれ撮影し、ボディダブルの顔をCGIで描き換える。

シェルタリング・スカイ』(1990)と違って、坂本龍一の劇伴を派手に使っている。

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手塚治虫も伝記漫画『ブッダ』を書いた。

 

 

ジャン=ジャック・アノー監督『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(1997)。ブラッド・ピットデヴィッド・シューリス、B・D・ウォン、マコ岩松、ダニー・デンゾンパ出演。

マーティン・スコセッシ監督、メリッサ・マシスン脚本『クンドゥン』(1997)は、ダライ・ラマ14世の半生を描いた伝記映画。

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このように同時期に似た題材の映画が製作されることを、twin films と呼ぶ。

セブン・イヤーズ・イン・チベット』の映画製作者や俳優が中国から入国禁止になったそうだ。

『クンドゥン』では、当時ウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOだったマイケル・アイズナーが中国政府に謝罪し、その償いの一環で上海ディズニーランド建設に許可を出した。

 

 

製作

ブッダのシークエンスは 65mm Todd-AO 方式で撮影した。それ以外のシークエンスは 35mm アナモルフィックで撮影した。

 

 

キャスト

ラマ僧ノルブ - 英若誠(イン・ルオチェン)(小林昭二)
シッダールタ王子 - キアヌ・リーブス(松橋登)
ジェシーコンラッド - アレックス・ヴィーゼンダンガー(湯澤真伍)
リサ・コンラッド - ブリジット・フォンダ(塩田朋子)
ディーン・コンラッド - クリス・アイザック(田中秀幸)
ラジュ - ラジュ・ラル(Raju Lal)(伊藤隆大)
ギータ - グラシュマ・マカール・シングー(Greishma Makar Singh)(原麻衣)
Kenpo Tenzin - Sogyal Rinpoche
アボット - Ven. Khyongla Rato Rinpoche
Lama Dorje - Ven. Geshe Gyeltsen
マリア - Jo Champa
Champa - Jigme Kunsang
Punzo - Thubtem Jampa
Sonali - Surekha Sikri
Sangay - T.K. Lama
Ani-La - Doma

 

字幕翻訳:戸田奈津子

 

 

スタッフ

監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:ルディ・ワーリッツァー and マーク・ペプロー
原案:ベルナルド・ベルトルッチ
製作:ジェレミー・トーマス
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
編集:ピエトロ・スカラ
音楽:坂本龍一
製作会社:Recorded Picture Company, Ciby 2000
配給(イタリア):Penta Distribuzione
配給(フランス):AMLF (Pathé Distribution)
配給(イギリス):Buena Vista International

配給(日本):東宝東和

 

プロダクションデザイン:James Acheson
美術監督:Andrew Sanders as supervising art director; Gianni Giovagnoni, Steve Simmonds (as Steven Symmonds)
セットデコレーション:Bruno Cesari, Manohar Shrestha
衣装デザイン:James Acheson
衣装デザイン補佐:Frank Gardiner

second unit director: Nicola Pecorini

sound mixer: Ivan Sharrock
re-recording mixers: Vincent Arnardi, Thierry Lebon, Gerry Humphreys, Dean Humphreys
supervising sound editor: Eddy Joseph

special effects supervisor: Richard Conway

computer effects supervisor: Val Wardlaw
Digital Special Effects: The Computer Film Company