映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『魔女の旅々』第1話の感想

『魔女の旅々』第1話「魔女見習いイレイナ」

 

 

作品について

窪岡俊之監督。前作『はるかなレシーブ』も良かった。

 

 

感想

小田武士さんのキャラクターデザインが可愛い。

色彩と背景美術が素敵。撮影が綺麗。

劇伴が素敵。

字幕のフォントは既存のフォントから加工しているのかな? それとも本作のオリジナル? アニメ制作会社はフォントメーカーと契約して使うようになったけれど。
2020年11月28日追記:窪岡俊之監督のインタビューによると、『ニケの冒険譚』に印刷されている書体はプロップデザインの水村良男さんがデザインした。またイレイナが日記に書いてる筆記体は、2Dワークスの杉本京子さんが日記とサブタイトルを含め毎回手書きしている、と。

 

 

 

「あなたの弟子にしてください」とカーテシー。街の魔女たちにはすくに断られ続けていたけれど、礼儀を持って依頼するそぶりはあまり見せなかったのに。

 

弟子にしてもらってからは、意図的にずっとイレイナを下手にフランを上手に配置している。ここに演出意図がある。

夕食を食べているショットは、弟子のイレイナが下手、師匠(仮)のフランが上手。ただ単に師匠・弟子の関係を表す構図というだけではなく、弟子にしてもらったのに一向に稽古をつけてくれないフランに失望しかけていたイレイナの心情を表している演出でもある。夜だからカーテンが閉まっているのもその一環。

 

試験である戦闘がスピーディー。細かくカットを割って、カメラワークをつけて。手描きエフェクト作画と2DCGエフェクト。撮影処理でエフェクトをたくさんかけている。

涙がにじんできた後に滝の背景のショットを入れていたのは、零れ落ちる涙のメタファー。

両親の掌の上で転がされていたイレイナ。娘を成長させるための仕込み。お母さんお父さんの愛ゆえだね。

イレイナが戦闘でフランに勝ったショットで、ようやくイレイナが上手に立つ。

フランが旅立つと、樹の家が元の樹木に戻る演出が良いね。

 

 

 

 

おもしろい。これから3か月間楽しみ。

 

 

キャスト

イレイナ:本渡楓
サヤ:黒沢ともよ
フラン:花澤香菜
アムネシア:小原好美
シーラ:日笠陽子
アヴィリア:岡咲美保

 

 

シリーズスタッフ

原作:白石定規
キャラクター原案:あずーる
監督:窪岡俊之
シリーズ構成・脚本:筆安一幸
キャラクターデザイン:小田武士
総作画監督:小田武士、矢向宏志、長森佳容、河野絵美、吉田巧介
コンセプトデザイン:内尾和正
魔法エフェクト監修:宝井俊介
色彩設計:高木雅人
美術設定:滝口勝久(スタジオちゅーりっぷ)
美術監督:合六弘(マカリア)
プロップデザイン:水村良男
3Dディレクター:向純平
撮影監督:桑良人、板倉あゆみ
特殊効果:イノイエシン
編集:柳圭介
音響監督:藤田亜紀子
音響効果:八十正太
音楽:AstroNoteS
音楽プロデューサー:臼倉竜太郎
音楽制作:ランティス
プロデューサー:菊島憲文、秋田規行、長谷川嘉範、吉江輝成、礒谷徳知、尾形光広
制作統括:山田良輔
アニメーションプロデューサー:早坂一将
アニメーション制作:C2C
製作:魔女の旅々製作委員会

 

 

第1話スタッフ

脚本:筆安一幸
絵コンテ:窪岡俊之
演出:宇和野歩

総作画監督:小田武士
作画監督:西尾淳之介
作画監督補佐:矢永沙織、齋藤温子