『アウトブレイク』
原題: Outbreak
製作年:1995年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
ウォルフガング・ペーターゼン監督・プロデューサー。
医学災害映画(medical disaster film)。
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感想
何度観てもおもしろい。
架空のモターバ・ウイルスによるアウトブレイクを描いた映画。エボラ出血熱のエボラウイルスや、インフルエンザウイルスなどが属するオルトミクソウイルス科に似た特徴を持つ。飛沫感染、空気感染する。
アフリカから密輸入されたサルがモターバ・ウイルスを持っている。
根本的な原因は、アメリカ陸軍がかつて研究開発していた細菌兵器。感染速度の速さと凶悪性から、隠蔽を兼ねて、燃料気化爆弾で処分した、はずだった。
『アウトブレイク』は前半はいいのに、後半は典型的なハリウッド映画でアクション映画になっている。ウォルフガング・ペーターゼン監督だし仕方ない。
パンデミックのリアルな描写を観たいなら、スティーブン・ソダーバーグ監督、スコット・Z・バーンズ脚本『コンテイジョン』(2011)がおすすめ。
コンテイジョン:スティーブン・ソダーバーグ監督。感染症にまつわる人間達のドラマ。地味な映像で淡々と進む。おもしろい。最後に明かされる感染源が恐ろしい。
— なお (@naotie) 2018年2月25日
Contagion (2011)
この2作品は、COVID-19が広まり出してから大勢の人に視聴された創作物。
パンデミックが起きているのに、一般人がマスクをしていないのに時代を感じる。まあアメリカでCOVID-19対策でマスクをするのが広まったのはかなり遅かった。当時大統領だったドナルド・トランプが根拠のない非科学的な主張を行い、トランプ支持者が従っていたから。
演出
冒頭の研究所のシーンは、ステディカム(Steadicam)による長回し。
中盤、病室の通気口を通って別の病室にカメラが移動するショットはCGI。
Morgan Freeman
昨日BS日テレで、ミミ・レダー監督『ディープ・インパクト』(1998)を放送していた。
2日続けてモーガン・フリーマン。
余談
ロバート・ゼメキス監督『コンタクト』(1997)やクリストファー・ノーラン監督『インターステラー』(2014)のプロデューサーとして知られるリンダ・オブストが、リドリー・スコット監督とジェームズ・V・ハート脚本で、リチャード・プレストンの小説『ホット・ゾーン』の映画化を進めていたが、似た題材の映画である『アウトブレイク』が製作されている影響で中止になった。20世紀フォックスが中止にした。リンダ・オブストによると、『アウトブレイク』より「優れたスタッフ・キャストと優れた脚本」だったそうだ。
リンダ・オブストとリドリー・スコットは、のちにアンソロジー・ドラマ・ミニシリーズ『ホット・ゾーン』(2019)を製作した。ジェームズ・V・ハートがクリエイターとしてクレジットされているので、映画版の脚本を下敷きにしてテレビシリーズに仕立てたのだろう。
キャスト
サム・ダニエルズ大佐:ダスティン・ホフマン;野沢那智、大和田伸也
ロビー・キーオ:レネ・ルッソ;宮寺智子、小山茉美
ビリー・フォード准将:モーガン・フリーマン;前田昌明、坂口芳貞
ケイシー・シュラー中佐:ケヴィン・スペイシー;仲野裕、牛山茂
ソルト少佐:キューバ・グッディング・Jr.;北川勝博、家中宏
ドナルド・マクリントック少将:ドナルド・サザーランド;納谷悟朗、田口計
ジンボ:パトリック・デンプシー;田中正彦、山路和弘
フリオ:ベニート・マルティネス
ベンジャミン・アイワビ医師:ゼイクス・モカエ
ブリッグス中佐:デイル・ダイ; - 、小山武宏
シェリー・モールディン:ミッチェル・ジョイナー;吉田愛理
大統領補佐官:J・T・ウォルシュ(クレジットなし); - 、野島昭生
ソフト版
その他:
田原アルノ
田中敦子
藤城裕士
大木正司
岩田安生
神谷和夫
鈴木勝美
岡村明美
寺内よりえ
小野英昭
松本大
水野龍司
伊藤和晃
大黒和広
喜田あゆみ
磯辺万沙子
南民恵
日本テレビ版
その他:
斎藤志郎
村田則男
山野井仁
さとうあい
伊藤栄次
津村まこと
前田千亜紀
中博史
堀之紀
石波義人
柳沢栄治
小島敏彦
坂口賢一
西宏子
古田信幸
幸田夏穂
堀川仁
藤巻恵理子
石井隆夫
小野美幸
田村真紀
満仲由紀子
日本語字幕版:戸田奈津子
ソフト版
演出:福永莞爾
翻訳:プロセンスタジオ
録音・調整:滝沢康
効果:リレーション
音響制作:相原正之、中西真澄
プロデューサー:貴島久祐子
制作:ワーナーホームビデオ、プロセンスタジオ
日本テレビ版
演出:福永莞爾
翻訳:平田勝茂
調整:山田太平
効果:リレーション
制作:ムービーテレビジョン
初回放送:1998年1月9日『金曜ロードショー』
スタッフ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ローレンス・ドゥウォレット & ロバート・ロイ・プール
製作:ゲイル・カッツ、アーノルド・コペルソン、ウォルフガング・ペーターゼン
製作総指揮:ダンカン・ヘンダーソン、アン・コペルソン
共同プロデューサー:Stephen Joel Brown, Nana Greenwald, Sanford Panitch
撮影監督:ミヒャエル・バルハウス
編集:ウィリアム・ホイ、リンジー・クリングマン、スティーヴン・E・リフキン、ニール・トラヴィス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
製作会社:アーノルド・コペルソン・プロダクションズ、パンチ・プロダクションズ
配給:ワーナー・ブラザース
プロダクションデザイン:William Sandell
美術監督:Nancy Patton, Francis J. Pezza
セット装飾:Rosemary Brandenburg
衣装デザイン:Erica Edell Phillips
key makeup artist: Susan A. Cabral
key hair stylist: Virginia G. Hadfield
special makeup effects artists (Motaba): John E. Jackson, Matthew W. Mungle
第二班監督:ダンカン・ヘンダーソン、Buddy Van Horn
production sound mixer: Richard Lightstone
sound mixer (second unit): Robert Gravenor (uncredited)
sound designers: David Kneupper, Peter Michael Sullivan
supervising sound editors: Gregg Baxter, Wylie Stateman, Dave McMoyler (uncredited)
sound effects supervisor: Bruce Richardson
特殊効果スーパーバイザー:John Frazier
視覚効果スーパーバイザー:Neil Krepela for Boss Film Studios, Jim Rygiel for Boss Film Studios, Mark Vargo
digital supervisors: Antoine Durr for VIFX/Video Image, Ray McIntyre Jr. for OCS/Freeze Frame/Pixel Magic
digital effects supervisors: Brad Kuehn for Cinecite, Sean Phillips for Boss Film Studios, Bill Villareal for Pacific Title Digital
digital imaging supervisor: Christopher Edwards for Boss Film Studios
model shop supervisor: David Jones for Boss Film Studios
model shop supervisor: David Jones for Boss Film Studios
matte department supervisor: Michele Moen for Boss Film Studios
visual effects production supervisor: Donna Langston
special effects executive producers: Mitzi Gallagher for Cinecite, Joe Gareri for Pacific Title Digital
visual effects line producer: Chris Brown for Boss Film Studios
visual effects associate producer: Scott Dougherty for Cinesite
digital effects producer: David Sosalla for Pacific Title Digital
graphics producer: Michele Maples for VIFX/Video Image