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百合とアニメと映画の感想

『ワンダー 君は太陽』感想

ワンダー 君は太陽
原題:"Wonder"
製作年:2017年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

スティーヴン・チョボスキー監督・脚本(共同)。

R・J・パラシオの児童文学が原作。エグゼクティブプロデューサーも務めた。

www.holp-pub.co.jp

デヴィッド・ホバーマンとトッド・リーバーマンのプロデューサーチーム。マンデヴィル・フィルムズ製作。

カミングオブエイジ・ドラマ映画(coming-of-age drama film)。

 

スピンオフ映画 "White Bird: A Wonder Story" が2022年10月14日にアメリカで公開予定。マーク・フォースター監督、マーク・ボンバック脚本、デヴィッド・ホバーマン製作、トッド・リーバーマン製作。R・J・パラシオのグラフィックノベルが原作。ジリアン・アンダーソンヘレン・ミレンが出演。ブライス・ガイザーがジュリアンを再び演じる。

ジュリアンの祖母の幼少期、第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランスが舞台。戦争ドラマ映画。

 

 

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感想

いい映画。

トリーチャーコリンズ症候群という先天性疾患を持つ男の子を描いた映画。

主人公オギーの同級生たちも、オギーと触れ合ううちに変わっていく。オギーも変わっていく。

オリヴィアは、親友だったミランダがよそよそしいので、弟のことを知ったことに気づく。ジャスティンに話しかけられ、自分も一人っ子だと言ってしまう。その後ジャスティンに嘘をついていたと告白し、弟を紹介する。ジャスティンはその後もオリヴィアと仲良くする。

 

ビル・コンドン監督『美女と野獣』(2017)のプロデューサーと脚本家のチームが、同時期に『ワンダー 君は太陽』を製作した。

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スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターや効果音がたくさん登場する。プロデューサーのデヴィッド・ホバーマンがウォルト・ディズニー・スタジオ、キャスリーン・ケネディルーカスフィルムと仲が良いので、許諾を得ることができたらしい。

実はデヴィッド・ホバーマンは、1995年に製作会社 Mandeville Films を設立する以前、ウォルト・ディズニー・カンパニーの映画部門 Buena Vista Motion Pictures Group 社長を務めていた(現在の The Walt Disney Studios)。その後もディズニーと映画やテレビ番組の製作契約を続けるなど関係は良好。

ちなみに原作者R・J・パラシオは『スター・ウォーズ』ファンなので、作品に登場させたようだ。

R・J・パラシオは、息子が酷く顔の変形している少女を見て泣き出してしまった出来事に着想を得た。少女や彼女の家族を傷つけないように、息子を落ち着かせようとしたが、状況が悪化したそうだ。ナタリー・マーチャントの歌 "Wonder" が、この出来事から学ぶことができると気づかせた。マーチャントの歌詞からインスピレーションを得て、小説を書き始めた。歌の題名を借りてそのまま小説の題名に付け、歌詞を第一章のプロローグに引用した。

ナタリー・マーチャントの取り計らいで、"Wonder" が映画版に使われている。粋な計らい。

 


ジェイコブ・トレンブレイはもともと美少年。特殊メイクで疾患を表現している。

アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞、英国アカデミー賞 メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。

 

 

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キャスト

オーガスト・プルマン(オギー):ジェイコブ・トレンブレイ(加藤央睦)
イザベル・プルマン:ジュリア・ロバーツ(深見梨加)
ネート・プルマン:オーウェン・ウィルソン(森川智之)
トゥシュマン先生:マンディ・パティンキン(糸博)
ブラウン先生:ダヴィード・ディグス(金城大和)
オリヴィア・プルマン(ヴィア):イザベラ・ヴィドヴィッチ(川井田夏海)
ミランダ:ダニエル・ローズ・ラッセル(石井未紗)
ジャスティン:ナジ・ジーター(奥村翔)
ジャック・ウィル:ノア・ジュープ(永竹功幸)
サマー:ミリー・デイヴィス(蒼井由奈)
ジュリアン:ブライス・ガイザー(山崎智史)
シャーロット:エル・マッキノン(佐野仁香)
ジュリアンの母親:クリスタル・ロウ(杉山磁美)
ジュリアンの父親:スティーヴ・ベーシック(岡井カツノリ)
ミセス・プルマン:ソニア・ブラガ
ペトーサ先生:アリ・リーバート(藤田奈央)
ダベンポート先生:ベンジャミン・ラトナー(こばたけまさふみ)
マイルズ:カイル・ハリソン・ブライトコフ(松本沙羅)
エディ:ウィリアム・ディッキンソン
ヘンリー:ジェームズ・ヒューズ(櫻庭有紗)
エイモス:タイ・コンシリオ(東内マリ子)
サバンナ:ルシア・タイン(佐倉薫)
ハウザー医師:(西谷修一)

 

演出:宇出喜美
翻訳:桜井裕子
日本語版制作:株式会社ポニーキャニオンエンタープライズ
https://www.fukikaeru.com/?p=10540

 

 

スタッフ

監督:スティーヴン・チョボスキー
脚本:ジャック・ソーン and スティーヴン・コンラッド and スティーヴン・チョボスキー
原作:R・J・パラシオ
製作:デヴィッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン
製作総指揮:ジェフ・スコール、ロバート・ケッセル、マイケル・ビューグ、R・J・パラシオ、アレクサンダー・ヤング、Qiuyun Long
撮影監督:ドン・バージェス
編集:マーク・リヴォルシー
音楽:マーセロ・ザーヴォス
製作会社:ライオンズゲート、マンデヴィル・フィルムズ、パーティシパント・メディア、ウォールデン・メディア、TIKフィルムズ
配給:ライオンズゲート (米国)、キノフィルムズ (日本)