映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『横道世之介』の感想

横道世之介
2013年

 

 

感想

高良健吾の、垢抜けていない感じや他人との距離感が上手い。ハンバーガー店で与謝野祥子がケチャップとマスタードに手を伸ばしてたのに、先に取って自分のにかけて、相手に渡さずにテーブルに戻すとか。

吉高由里子の芝居だとあまりお嬢様っぽくないな。カーテンに隠れて「私のことどう思ってるの?」と聞く場面は可愛い。

「世之介」「祥子」と呼び合うと、ますます先輩の女子と後輩の男子、上司と部下、主人と使用人、お嬢様と執事のような感じ。

アパートの隣の部屋に人が住んでいる気配がないという話で、即身仏と言い出すお嬢様。

2003年のシーンで主人公の死が示唆されているが、重苦しい話でもなく。世之介が様々な人と出会い楽しい時間を過ごしました、という映画。
派手な展開でもなく、コメディのようなおもしろさがあるわけでもないが、飽きずに楽しめた。

 

沖田修一監督の『南極料理人』はおもしろかった。高良健吾が院生の南極観測隊員を演じていた。

 

 

スタッフ

監督:沖田修一
脚本:沖田修一、前田司郎
原作:吉田修一