映画の後には紅茶とお菓子を

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『光る君へ』第1話感想

『光る君へ』第1話「約束の月」

 

 

作品について

NHK大河ドラマ』第63作。

大石静さんが脚本。

中島由貴さんがチーフ演出。『秀吉』(1996)、『平清盛』(2012)の演出家。『アシガール』(2017)のチーフ演出。朝ドラ『スカーレット』(2019)のチーフ演出。

源氏物語』を書いた紫式部が題材。

 

大河ドラマ』で初めて特設サイトではなく、NHK番組サイトの統一フォーマットで公式サイトを制作した。

www.nhk.jp

 

 

感想

おもしろい。

1980年代の角川映画みたい。2020年代現在には王道になっている。

20世紀によくあった展開や台詞回し。女性像と男性像。大石静さんの型なのだろう。

平安時代の描写としては斬新。下級貴族の生活。

紫式部が生まれた家庭として、母親が良妻賢母だったというのは説得力がある。

野趣溢るる藤原道長。「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」を再解釈するつもりなのかな。

まひろの鳥の逸話は1000年以上後の未来から来たのかな、未来人かなという言動。

たらし系藤原道長とは斬新。

藤原道長の成分が兄・藤原道兼に分け与えられている。

屋外の描写は近年の研究によりアップデートされているが、屋内の描写は室町時代の将軍家とあまり違いがない。

都に住んでいるだけで、庶民も選ばれし人たち。藤原家のことをネタに芝居ができるだけの知識がある。田舎の人たちはもっと貧しい。

テーマ曲は昔の劇伴っぽい。

 

 

キャスト

まひろ(紫式部):吉高由里子
藤原道長柄本佑
源倫子:黒木華
藤原道隆井浦新
藤原詮子:吉田羊
藤原定子高畑充希
藤原公任:町田啓太
藤原道兼:玉置玲央
高階貴子:板谷由夏
ききょう(清少納言):ファーストサマーウイカ
藤原惟規高杉真宙
藤原実資秋山竜次
藤原伊周:三浦翔平
藤原行成渡辺大
花山天皇本郷奏多
安倍晴明ユースケ・サンタマリア
藤原宣孝佐々木蔵之介
藤原為時岸谷五朗
藤原兼家段田安則

語り:伊東敏恵

 

 

第1話スタッフ

脚本:大石静
演出:中島由貴

 

 

メインスタッフ

脚本:大石静
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう
音楽:冬野ユミ
時代考証:倉本一宏
風俗考証:佐多芳彦
題字制作:根本知
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香
広報プロデューサー:川口俊介
制作:NHK