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『記憶にございません!』感想

『記憶にございません!』
製作年:2019年
製作国:日本

 

 

作品について

三谷幸喜監督。

ブラックコメディー映画。

 

 

テレビ放送

フジテレビが土曜プレミアムで地上波初放送。2021年1月9日(土)21:00-23:40。

www.fujitv.co.jp

 

 

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記憶にございません!

記憶にございません!

  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

 

 

 

感想

おもしろい。

 

政治風刺*1。でも現実の政治家たちには馬耳東風。

違法行為も発覚しなければ問題ない、というのが政治家。

政治家の犯罪は秘書のせいにしてトカゲのしっぽ切り。政治家の秘書は生贄。ボスの犯罪について秘書が身代わりで刑事処分を受けるのに、何故政治家の秘書になるのだろうか? 政治家の秘書から、政治家に転身する機会をうかがっているのかな?

政治家たちが積み上げてきた歴史がある。

 

「責任は私にある」と言うだけ。「責任は私にある」と言えば、それで責任を取ったことになるという思考なのだろう。

都合のいい証拠だけを添えて主張を一方的に公表するだけで、説明責任を果たしたことになる。政治家の頭の中では。検察官が被告人に有利な証拠を意図的に隠すのと似ている。被告人の弁護人からの証拠開示請求を拒否する。検察官の主張に都合のいい証拠だけ裁判所に提出する。検察官は正々堂々と裁判に臨むと勝てない。起訴後有罪率99.9%という異常な数値。検察庁の面子を守るためなら検察官は何でもする。警察の面子を守るためなら警察官は何でもする。警察は取り調べでの弁護士の同席を拒否している。警察は取り調べの全面録音録画を拒否している。違法聴取など後ろめたい手法を警察官が日常的に行っているから。警察官の犯罪は日常茶飯事。

政治家の常識は国民の非常識。

 

事実は小説より奇なり。現実は創作物を悪い意味で上回る。

政治と政治家を取材すれば創作の題材に事欠かない。

 

 

キャスト

黒田啓介(第127代内閣総理大臣):中井貴一
井坂(首相秘書官):ディーン・フジオカ
黒田聡子:石田ゆり子
番場のぞみ(事務秘書官):小池栄子
寿賀さん:斉藤由貴
山西あかね(野党第二党党首):吉田羊
大関平太郎:田中圭
南条実:寺島進
黒田篤彦:濱田龍臣
夜のニュースキャスター(近藤ボニータ):有働由美子
小野田治:梶原善
古賀(SP):藤本隆宏
野々宮万作(秘書官補):迫田孝也
鱒淵影虎:ROLLY
八代:後藤淳平(ジャルジャル)
ジェット・和田(通訳):宮澤エマ
桜塚(厚生労働大臣):市川男女蔵
森崎(財務大臣):小林隆
牛尾(外務大臣):飯尾和樹
戸波:小澤雄太
定食屋の店長:阿南健治
中年のサラリーマン:近藤芳正
高級レストラン店長:栗原英雄
スナイパー:川平慈英
ドラマ「女西郷」主演女優:天海祐希
さまざまな声:山寺宏一
スーザン・セントジェームス・ナリカワ(アメリカ合衆国大統領):木村佳乃
柳友一郎:山口崇
鶴丸大悟(内閣官房長官):草刈正雄
古郡祐:佐藤浩市

 

 

スタッフ

監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
製作:石原隆、市川南
プロデューサー:前田久閑、和田倉和利
ラインプロデューサー:森賢正
共同プロデューサー:岡田翔太
撮影:山本英夫(J.S.C.)
照明:小野晃
録音:瀬川徹夫
美術:棈木陽次
衣裳デザイン:宇都宮いく子
装飾:野本隆行
編集:上野聡一(J.S.E.)
音楽:荻野清子
音響効果:倉橋静男
VFXスーパーバイザー:田中貴志
カラーグレーダー:齋藤清二
テクニカルプロデューサー:大屋哲男
美術進行:杉山貴直
スクリプター:山縣有希子
キャスティング:杉野剛
助監督:成瀬朋一
製作担当:斉藤大和、鍋島章浩
制作プロダクション:シネバザール
製作:フジテレビ、東宝
配給:東宝

*1:三谷幸喜監督は政治風刺ではないと否定したけれど。政界ファンタジーだと。