『エリザベス』
原題: Elizabeth
製作年:1998年
製作国:イギリス
作品について
シェーカル・カプール監督。
伝記歴史ドラマ映画。
2007年に同じスタッフ・キャストで続編『エリザベス:ゴールデン・エイジ』が製作された。
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第1作のBlu-ray Discは廃盤のようだ。
第2作のBDはあるが。
感想
いい映画。
美術と衣装が素晴らしい。
ここぞというシーンで流れる音楽が仰々しい。
アンリ3世が異性装を好むという資料はないようだ。またアンリ3世は同性愛という説もあるが、正確な資料はなく政敵が流した噂だという研究もある。王族貴族はバイセクシュアルも多いので、どちらとも言えない。
後に初代レスター伯爵に叙せられるロバート・ダドリーを演じたジョセフ・ファインズは同じ年に公開されたジョン・マッデン監督『恋におちたシェイクスピア』でウィリアム・シェイクスピアを演じた。どちらもエリザベス1世が登場する映画。
また、フランシス・ウォルシンガムを演じたジェフリー・ラッシュも、『恋におちたシェイクスピア』で興行主フィリップ・ヘンズローを演じた。
『ジュラシック・パーク』の創設者ジョン・ハモンドを演じたリチャード・アッテンボローが、初代バーリー男爵ウィリアム・セシルを演じた。リチャード・アッテンボロー自身も1993年に一代貴族(男爵)に叙せられた。
6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグが、エリザベス1世暗殺未遂事件に関与した疑いで処刑された英国国教会司祭ジョン・バラードを演じた。
評論
映画評論家から高く評価され、映画賞を多数受賞・ノミネートされた。
その一方で、歴史的事実と異なる描写が多いと指摘されている。
また、カトリックを悪く描いているとして、カトリック団体やメディアから批判された。
製作
ウェストミンスター宮殿とホワイトホール宮殿の室内として、ダラム大聖堂で撮影された。
ダラム大聖堂は、クリス・コロンバス監督『ハリー・ポッター』第1作第2作のホグワーツ城、アンソニー・ルッソ監督ジョー・ルッソ監督『アベンジャーズ: エンドゲーム』のアスガルドにも使われた。
音楽
エドワード・エルガー作曲『エニグマ変奏曲』(正式名称『独創主題による変奏曲』)作品36 第9変奏 "Nimrod"
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 レクイエム ニ短調 K. 626 第1曲 レクイエム・エテルナム
キャスト
エリザベス1世:ケイト・ブランシェット、高畑淳子
ロバート・ダドリー:ジョセフ・ファインズ、大塚芳忠
フランシス・ウォルシンガム:ジェフリー・ラッシュ、勝部演之
ノーフォーク公爵:クリストファー・エクルストン、谷口節
ウィリアム・セシル:リチャード・アッテンボロー、中庸助
アランデル伯爵:エドワード・ハードウィック、岩田安生
メアリ・オブ・ギーズ:ファニー・アルダン、沢田敏子
アンジュー公爵:ヴァンサン・カッセル、田原アルノ
ローマ教皇:ジョン・ギールグッド、丸山詠二
ジョン・バラード:ダニエル・クレイグ、坂口賢一
侍女カット・アシュレー:エミリー・モーティマー、浜野ゆうき
イザベル・ノリス:ケリー・マクドナルド、児玉孝子
メアリー1世:キャシー・バーク、立石凉子
フランス大使ド・フォア:エリック・カントナ、中村秀利
スペイン大使アルヴァロ:ジェームズ・フレイン、石塚運昇
ガーディナー司教:テレンス・リグビー、品川徹
サセックス伯爵:ジェイミー・フォアマン、稲葉実
チェンバレン:ピーター・ストックブリッジ、西川幾雄
サー・トーマス・エリオット:ケニー・ドーティー、真殿光昭
ワッド財務大臣:アンガス・デイトン、遠藤純一
レティス・ハワード:アマンダ・ライアン、深水由美
スタッフ
監督:シェカール・カプール
脚本:マイケル・ハースト
製作:アリソン・オーウェン、エリック・フェルナー、ティム・ビーヴァン
共同プロデューサー:Liza Chasin, Debra Hayward
ラインプロデューサー:Mary Richards
撮影監督:レミ・アデファラシン
編集:ジル・ビルコック
音楽:デヴィッド・ハーシュフェルダー
製作会社:ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント、カプールフィルム、ワーキング・タイトル・フィルムズ、チャンネル4・フィルムズ
配給:PolyGram Filmed Entertainment (英国)、Gramercy Pictures (米国)、日本ヘラルド (日本)
プロダクションデザイン:John Myhre
美術監督:Jonathan Lee as supervising art director; Lucy Richardson
セット装飾:Peter Howitt
衣装デザイン:Alexandra Byrne