『ワンダーエッグ・プライオリティ』第3話の感想

『ワンダーエッグ・プライオリティ』第3話「裸のナイフ」

作品について

米森雄紀さんは初めての絵コンテ・演出かな。

感想

第3話にして、展開を変化させてきた。1話完結ではなく、次回に続く。

ねいるの主治医の描写が意図的。アイとリカがお見舞いに来たことに対しては無反応で、そのまま普通にリカと会話している。主治医の顔を見せない。

リカは言葉はあけすけだけれど、ちえみへの想いは強い。ちえみがリカへの応援としてお金をつぎ込むために万引き(窃盗)を繰り返しているのを止めてほしくて、「ファンと友達になんかならない。デブは一緒にいたら恥ずかしいから無理。もう来ないで」と突き放した。ちえみは言葉通りにとらえて、痩せようと努力し、摂食障害で亡くなった。お葬式では自分から手をつないだ。

リカの自傷行為(リストカット)はその後からかな。

演出

1話数でリカの魅力を引き出している。

副監督の山﨑雄太さんによる第2話も、米森雄紀さんによる第3話も、アクションの見せ方は上手い。

でも、監督の若林信さんによる第1話ほどの魅力を感じなかった。

第3話にもいい構図はあった。アイとねいるとリカでフルーツを食べているシーンで、アイの後頭部を軸にねいるとリカをシンメトリーで見せたり。リカがお風呂に入っているシーンで、アイが用意した着替え(前景)、アイ(中景)、浴室の扉(後景)の3層になっていたり。こちらもシンメトリーの構図。

画作りは素晴らしい。新キャラクターを魅力的に描いている。初演出でこれを作ったのはすごい。

でもストーリーを魅せるという点では、あまり私の心に響かなかった。若林信監督の第1話で水準が上がってしまったから。

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キャスト

大戸アイ：相川奏多
青沼ねいる：楠木ともり
川井リカ：斉藤朱夏
沢木桃恵：矢野妃菜喜
アカ：内田夕夜
裏アカ：高橋広樹
大戸多恵：白石晴香
沢木修一郎：中澤󠄃まさとも
長瀬小糸：田所あずさ
西城くるみ：安済知佳
鈴原南：佐藤聡美
田辺美咲：武田華

第3話スタッフ

脚本：野島伸司
絵コンテ・演出：米森雄紀

作画監督：久武伊織、けろりら

動画検査：古林美里
色指定・検査：長井彩香

シリーズスタッフ

原案・脚本：野島伸司
監督：若林信
キャラクターデザイン・総作画監督：高橋沙妃
コンセプトアート：taracod
副監督：山﨑雄太
アクションディレクター：川上雄介
コアアニメーター：小林恵祐
ゲストキャラクターデザイン：久武伊織
プロップデザイン：井上晴日
モンスターデザイン：小林麻衣子
ミテミヌフリデザイン・アニメーション：大鳥
武器デザイン：絵を描くPETER
アニメーション武器デザイン：けろりら
色彩設計：中島和子
美術監督：船隠雄貴
撮影監督：荻原猛夫
3DCG：Boundary
編集：平木大輔
音響監督：藤田亜紀子
音響効果：古谷友二
音楽：DÉ DÉ MOUSE、ミト(クラムボン)
音楽プロデューサー：山内真治
音楽制作：アニプレックス
音楽制作協力：日本テレビ音楽
企画：岩上敦宏、桑原佳子
チーフプロデューサー：三宅将典、中谷敏夫
プロデューサー：植野浩之、中山信宏、塩出正樹
アニメーションプロデューサー：梅原翔太
制作統括：清水暁
制作デスク：成田真一郎
設定制作：染野翔
制作：CloverWorks
製作・著作：WEP PROJECT