映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『フライングハイ2 危険がいっぱい月への旅』感想

『フライングハイ2 危険がいっぱい月への旅』
原題:"Airplane II: The Sequel" (titled Flying High II: The Sequel in Australia, New Zealand, South Africa, Japan, and the Philippines)
製作年:1982年
製作国:アメリカ合衆国
公開日:1982年12月10日

 

 

作品について

ケン・フィンクルマン監督・脚本。

ジム・エイブラハムズ監督&デヴィッド・ザッカー監督&ジェリー・ザッカー監督『フライングハイ』(1980)の続編。

films.hatenablog.com

コメディ映画。

 

 

Amazon

 

 

感想

宇宙旅行が舞台なので、『スター・ウォーズ』のオープニングクロールのパロディー。

電話予約する長い指の手は、スティーヴン・スピルバーグ監督『E.T.』(1982)のパロディー。

人間に反乱を起こすコンピューター"ROK"は、スタンリー・キューブリック監督、スタンリー・キューブリックandアーサー・C・クラーク脚本『2001年宇宙の旅』(1968)のHAL 9000のパロディー。

コンピューターがオーヴァー機長に襲い掛かるシーンは、『スパイ大作戦』のテーマ曲。ピーター・グレイヴスは『スパイ大作戦』の主人公ジム・フェルプスを演じた。

スタートレック』などのパロディー。

宇宙航空会社 Pan Universeパンアメリカン航空(Pan American World Airways)のもじり。パンアメリカン航空は1991年に経営破綻した。

 

1982年の映画なので、飛行機のように宇宙船も機長、副操縦士航空機関士の3人体制で運航している。スペースシャトルは1981年4月12日初飛行。

子どもが管制室に侵入してコンピューターで遊び、宇宙船を墜落させる。

 

テッドの昔話を聞いた人は亡くなる。

テッドは飲み物を頭にかける。

テッドはコックピットのレバーを壊す。今回は操作パネルも破壊する。

 

赤ちゃんを荷物として預けるブラックコメディー。

 

宇宙空港のお店で時限爆弾を購入。ジョーのスーツケースには、広島と長崎への原爆投下、真珠湾攻撃ドレスデン爆撃を暗示する、観光地のステッカーが貼られている。

 

エアロックが開いても、外に吸い出される前なら会話ができる。アンガーとダンの遺体がワルツを踊る。ヨハン・シュトラウス2世作曲『美しく青きドナウ』。

 

マクロスキーがテッド・ストライカーの名前を聞いて、思い出すまでに何度も繰り返す。"Striker, Striker, Striker, Striker, ... Striker!" を "Strike her!" と勘違いした男性が隣にいた女性を殴る。

宇宙管制センターの緊急ラインにかけると、「オペレーターは全員手がいっぱいなので、お待ちください」と音声が流れる。

磁気テープドライブがコカコーラの自動販売機になっている。

 

コックピットに死神が立っている。

 

アメリカのテレビニュースは、ニューヨーク州バッファローで起きた火災とルナーシャトルの事故を報道。

日本のテレビニュースは、東京で暴れている怪獣がルナーシャトルを破壊した映像を流した。伝言ゲームの途中で話が改変されている。

ソビエト連邦のテレビニュースでは、モスクワのアンカーが拳銃を頭に突きつけられながら読み上げ、最後に射殺された。

Public Broadcasting Television のトークショー番組では、スタジオで撮影したテーブルと椅子に座る2人の女性の間の空間に、手話通訳者の映像を被せている。途中で通訳に飽きて、下ネタらしき手話を話す。

 

ポストクレジットシーンで、"Coming from Paramount Pictures: Airplane III" の文字とマードックの台詞 "That's exactly what they'll be expecting us to do!" が流れる。『フライングハイ』第3作は実現していない。

 

 

製作

Zucker, Abrahams and Zucker の3人は続編の開発段階初期には携わっていたが、テレビシリーズ『フライング・コップ 知能指数0分署』(1982)を製作するため、『フライングハイ2』のマーケティングからは距離を置いた。

 

 

キャスト

テッド・ストライカー:ロバート・ヘイズ(石丸博也)
エレイン・ディキンソン:ジュリー・ハガティ(高島雅羅)
ティーヴ・マクロスキー:ロイド・ブリッジス(藤本譲)
サイモン・カーツ:チャド・エヴェレット(若本紀昭(現・若本規夫))
クラレンス・オーヴァー機長:ピーター・グレイヴス(筈見純)
バック・マードック司令官:ウィリアム・シャトナー(小川真司)
ザ・サージ:チャック・コナーズ(渡部猛)
メアリー:ウェンディ・フィリップス(小宮和枝)
テスラ:ローレン・ランドン
裁判長:レイモンド・バー(郷里大輔)
ジェイコブス:スティーヴン・スタッカー
アンガー:ケント・マッコード
ダン:ジェームズ・A・ワトソン・Jr.
行政官:ジョン・デナー
ストーン医師:ジョン・ヴァーノン
ジョー・セルーチ:ソニー・ボノ
フラナガン神父:ジェームズ・ノーブル
検察官:ジョン・ラーチ
管制官#2:リチャード・ジャッケル
管制官#3:フランク・アシュモア
ジミー・ウィルソン:オリバー・ロビンズ
看護師:ルイーズ・ソレル

その他:
広瀬正志二又一成/小関一/伊井篤史/幹本雄之
喜多川拓郎稲葉実/達依久子/林優子/竹口安芸子

日本テレビ
演出:蕨南勝之
翻訳:島清子
調整:山田太平
制作:千代田プロダクション
プロデューサー:清水篤(日本テレビ)
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/tv-roadshow/06-d.html#54
初回放送1987年1月31日『土曜映画劇場』(15:30-17:00)

 

字幕翻訳:金田文夫

 

 

スタッフ

監督:ケン・フィンクルマン
脚本:ケン・フィンクルマン
製作:ハワード・W・コッチ
撮影監督:ジョゼフ・バイロック
編集:デニス・ヴァークラー、ティナ・ハーシュ
音楽:エルマー・バーンスタイン、リチャード・ハザード
製作会社:パラマウント・ピクチャーズ、ハワード・W・コッチ・プロダクションズ
配給:パラマウント・ピクチャーズ

配給(日本):パラマウント映画 / UIP (United International Pictures) (1983年2月12日公開)

 

プロダクションデザイン:William Sandell
セットデコレーション:Robert Gould
衣装デザイン:Rosanna Norton

Associate Producer / Unit Production Manager: Mel Dellar

Sound Mixer: Thomas G. Overton
Re-Recording Mixers: Bill Varney, Steve Maslow, Kevin O'Connell
Sound Effects Editors: George Watters II, Cecelia Hall
Special Sound Effects: Alan Howarth

Stunt Coordinator: David R. Ellis

Special Effects: Robert N. Dawson

Miniatures Designed and Photographed by Coast Special Effects
Special Visual Effects: Phil Kellison
Supervisor: Joe Rayner
Camera: Bob Ryder

Optical Effects by Modern Film Effects
Optical Effects by Master Film Effects

Special Thanks to Al Jean and Mike Reiss