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『ハイ・クライムズ』感想

『ハイ・クライムズ』
原題: High Crimes
製作年:2002年
製作国:アメリカ合衆国

 

作品について

カール・フランクリン監督。

ジョセフ・ファインダーの小説『バーニング・ツリー』("High Crimes")が原作。

リーガル・スリラー映画。

 

 

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ハイ・クライムズ [Blu-ray]

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  • 発売日: 2010/12/23
  • メディア: Blu-ray
 

 

Amazon.co.jpではBDもDVDも在庫がないようだ。事実上の廃盤(絶版)?

 

 

感想

テレビ朝日版吹き替え版。

意外な展開の話。

 

主人公の夫は、1988年エル・サルバドルで非武装の民間人9人を殺害した罪に問われる。有罪判決が出ると死刑になると。驚いた。アメリカの軍法会議は、アメリカ国外での軍人の犯罪に対してとてもとても甘いという印象を持っている。

軍事法廷は軍の面子及び国の面子を守るという至上命題、さらには政治や外交が絡むので、一般的な刑事手続きにおける、被疑者/被告人がguiltyかnot guiltyかだけではない。軍のため国のために"適切に"処理する。つまり隠蔽も日常茶飯事。

 

審問長はまあこんなもの。

公開裁判を要求すると、傷害致死罪に訴因変更したうえで5年の刑、とCIDの検察官が交渉を持ちかけてきた。それでいいのか。

 

テレビで家族の無実を訴えた人が事故にあえば、権力者が工作したという証明になる。証拠隠滅したとて。軍が確実に勝てるなら、リスクを冒す必要はない。

 

結局、海兵隊国防総省の上層部が諸悪の根源だった。

最後まで観ると、色々な意味で軍と国防総省が無能として描かれていることがわかる。

 

 

キャスト

クレア・キュービック:アシュレイ・ジャッド佐々木優子佐々木優子
チャーリー・グライムス:モーガン・フリーマン辻萬長、坂口芳貞
トム・キュービック / ロナルド・チャップマン:ジェームズ・カヴィーゼル郷田ほづみ、咲野俊介
テレンス・エンブリー:アダム・スコット川本克彦、村治学
ジャッキー・グリマルディ:アマンダ・ピート高乃麗小島幸子
ビル・マークス:ブルース・デイヴィソン;小山武宏佐々木勝彦
マリンズ:トム・バウアー廣田行生、 -

Major James Hernandez: Juan Carlos Hernández
Major Waldron: Michael Gaston
Colonel Farrell: Jude Ciccolella
Salvadoran Man: Emilio Rivera
Troy Abbott: Michael Shannon
Lola: Dendrie Taylor
Gracie: Paula Jai Parker
Lieutenant Colonel LaPierre: Dawn Hudson
Lisa Stenstrom: Julie Remala

 

ソフト版吹き替え
テレビ朝日版吹き替え - 初回放送2006年2月5日『日曜洋画劇場

 

 

スタッフ

監督:カール・フランクリン
脚本:ユーリー・ゼルツァー & グレイス・ケイリー・ビックレイ
原作:ジョセフ・ファインダー
製作:ジェシー・ビートン、アーノン・ミルチャン、ジャネット・ヤン
製作総指揮:リサ・ヘンソン、ケヴィン・レイディ
撮影監督:テオ・ヴァン・デ・サンデ
編集:Carole Kravetz-Aykanian
音楽:グレーム・レヴェル
製作会社:Regency Enterprises
配給:20世紀フォックス