映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『今夜、ロマンス劇場で』の感想

今夜、ロマンス劇場で
製作年:2018年
製作国:日本

 

 

感想

武内英樹監督は『のだめカンタービレ』シリーズや『テルマエ・ロマエ』二部作の監督。
『翔んで埼玉』は合わなかったけど。

 

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」 ― フリードリヒ・ニーチェ

"Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird. Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein." ― Friedrich Wilhelm Nietzsche, Jenseits von Gut und Böse

 

ジュゼッペ・トルナトーレ監督『ニュー・シネマ・パラダイス』が元ネタかな。
あとはウィリアム・ワイラー監督『ローマの休日』も。

 

美雪はカラーグレーディングで白黒に。それもあって、美雪担当の衣装デザインとヘアメイクデザインのスタッフを置いたのだろう。
クライマックスは白黒映画の世界に赤いバラ。パートカラーの演出。

序盤の撮影所を一望するショットはドローン撮影かな。

 

ついに「なろう系」が実写業界に浸食。
美雪をリアカーに乗せて運んでいるあたりから少女漫画っぽくなった。

 

原作があるわけでもなく、何故プロデューサーは実写映画にしようと思ったのだろう? お薬でもキメてたのかな?
よっぽどアニメ向きの物語。フジテレビなんだから『ノイタミナ』枠でアニメにすればよかったのに。

 

美雪の言葉使いをもっと高貴にしてほしかった。庶民と変わらない。

 

北村一輝を見るための映画。

 

 

キャスト

美雪 - 綾瀬はるか
牧野健司 - 坂口健太郎
成瀬塔子 - 本田翼
俊藤龍之介 - 北村一輝
山中伸太郎 - 中尾明慶
吉川天音 - 石橋杏奈
成瀬撮影所長- 西岡徳馬
三獣士・狸吉 - 竹中直人
三獣士・虎右衛門 - 池田鉄洋
三獣士・鳩三郎 - 酒井敏也
本多正 - 柄本明
病室の老人 - 加藤剛

 

 

スタッフ

監督:武内英樹
脚本:宇山佳佑
企画・プロデュース:稲葉直人
プロデューサー:上原寿一、菊池美世志
音楽:住友紀人
撮影:山本英夫(J.S.C.)
編集:松尾浩
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
製作:「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会(フジテレビジョンホリプロ電通KDDI)
配給:ワーナー・ブラザース映画

 

照明:小野晃
録音:加藤大
美術:原田満生、岡田拓也
衣装:宮本まさ江
衣装デザイン(綾瀬はるか):伊藤佐智子
ヘアメイク:豊川京子
ヘアメイクデザイン(綾瀬はるか):中野明海
装飾:茂木豊
スクリプター:渡辺美恵
VFXプロデューサー:赤羽智史
ミュージックエディター:小西善行
サウンドエディター:伊東晃
助監督:洞功二
制作担当:嘉藤博、松原剛

主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック)