『エジソンズ・ゲーム』感想

『エジソンズ・ゲーム』ディレクターズ・カット版
原題："The Current War" (released theatrically as "The Current War: Director's Cut")
製作年：2017年
製作国：アメリカ合衆国
公開日：2017年9月9日(トロント国際映画祭)、2019年10月25日(アメリカ)

作品について

アルフォンソ・ゴメス＝レホン監督。

マーティン・スコセッシ エグゼクティブプロデューサー。

スティーヴン・ザイリアン エグゼクティブプロデューサー。

ベネディクト・カンバーバッチ主演・エグゼクティブプロデューサー。

歴史ドラマ映画。

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エジソンズ・ゲーム(吹替版)

エジソンズ・ゲーム(字幕版)

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感想

おもしろい。

原題は電流戦争(war of the currents)の意味。

電力システムにおける、直流送電派のトーマス・エジソンと、交流送電派のジョージ・ウェスティングハウス及びニコラ・テスラの争いを描いている。

エジソンが設立したのがゼネラル・エレクトリック(General Electric Company)(GE)。

ウェスティングハウスが設立したのがウェスティングハウス・エレクトリック(Westinghouse Electric Corporation)。1995年 CBS Inc. を買収し、1997年に Westinghouse Electric Corporation は CBS Corporation に社名変更した。1999年に Viacom に吸収合併され消滅。

東芝が2006年に買収したウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニー(Westinghouse Electric Company LLC)は、1999年に英国核燃料会社(British Nuclear Fuels Limited)に売却された電子力発電事業会社。

1880年代当時のブルジョワの日常生活を描いている。美術や衣装、メイクアップとヘアスタイリングがいいね。

広角レンズの撮影。頻繁にカットを切り替える編集。

もともと The Weinstein Company が配給権を保有していたが、ハーヴェイ・ワインスタインによる性暴力が告発によって明らかになり、『エジソンズ・ゲーム』は他の映画とともに公開予定が中止された。

2018年3月19日、The Weinstein Company が連邦破産法第11章の適用を申請した。2018年7月16日、投資会社 Lantern Capital Partners が The Weinstein Company を買収し、映画会社 Lantern Entertainment, LLC を設立した。

2017年9月9日にトロント国際映画祭で初公開されたバージョンは、ハーヴェイ・ワインスタインの指示により編集された、監督にとって不本意なバージョンだった。

The Weinstein Company 破産の中で、アルフォンソ・ゴメス＝レホン監督は自分の作品に関わることができなくなってしまった。エグゼクティブプロデューサーを務めていたマーティン・スコセッシ監督たちの尽力で、再撮影と再編集が行われ、Director's Cut として公開された。

トロント国際映画祭で初公開されたバージョンは Dustin O’Halloran & Volker Bertelmann による音楽が使われていたが、Director's Cut では Danny Bensi & Saunder Jurriaans による音楽に変更された。

色々な意味でハーヴェイ・ワインスタインに振り回された映画だが、最終的にいい状態で公開されてよかった。

キャスト

トーマス・エジソン: ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)
ジョージ・ウェスティングハウス: マイケル・シャノン(小原雅人)
ニコラ・テスラ: ニコラス・ホルト(福西勝也)
マーガリート・アースキン・ウェスティングハウス: キャサリン・ウォーターストン(伊藤静)
サミュエル・インサル: トム・ホランド(榎木淳弥)
ルイス・ラティマー: サイモン・マニョンダ
フランクリン・ポープ: スタンリー・タウンゼント
メアリー・スティルウェル・エジソン: タペンス・ミドルトン(山咲しづ香)
ジョン・モルガン: マシュー・マクファディン(関口雄吾)
ウィリアム・ケムラー: コナー・マクニール
バーク・コックラン: デイミアン・モロニー

スタッフ

監督：アルフォンソ・ゴメス＝レホン
脚本：マイケル・ミトニック
製作：ティムール・ベクマンベトフ、ベイジル・イヴァニク
製作総指揮：マーティン・スコセッシ、スティーヴン・ザイリアン、ギャレット・バッシュ、マイケル・ミトニック、アン・ロアク、ミシェル・ウォーコフ、ベネディクト・カンバーバッチ、アダム・アクランド、デヴィッド・C・グラッサー、デヴィッド・ハッキン、ボブ・ヤーリ、アダム・シドマン
撮影監督：チョン・ジョンフン
編集：デヴィッド・トラクテンバーグ
音楽：Danny Bensi & Saunder Jurriaans
製作会社：ランタン・エンタテインメント, ザ・ワインスタイン・カンパニー, Sunnymarch, Film Rites, Thunder Road Films, Bazelevs, Fourth Floor Productions
配給：101 Studios

国際配給：Lantern Entertainment
配給(日本)：KADOKAWA

プロダクションデザイン：Jan Roelfs
美術監督：Mark Scruton as Supervising Art Director; Nic Pallace as Senior Art Director; David Doran, Remo Tozzi, Stephen Bream
セットデコレーション：Lucy Eyre
衣装デザイン：Michael Wilkinson

Make-Up & Hair Designer: Sharon Martin

Sound Mixer: Chris Munro
Re-recording Mixers: Joel Dougherty, David Esparza, Chris Burdon, Tom Fleischman
Supervising Sound Editor / Sound Designer: Olivier Tarney

Additional Music: Chase Deso
Music for the original 2017 TIFF cut: Dustin O’Halloran & Volker Bertelmann

Co-producer: Jayne Sullivan
Unit Production Manager: Clare Finnegan

Stunt Coordinator: Peter White

2nd Unit Director of Photography: Sam Renton

Special Effects Supervisors: Neil Corbould, Caimin Bourne

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