映画の後には紅茶とお菓子を

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『クライシス・オブ・アメリカ』の感想

クライシス・オブ・アメリカ
原題: The Manchurian Candidate
製作年:2004年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

リチャード・コンドンの小説『影なき狙撃者』が原作。また、ジョン・フランケンハイマー監督『影なき狙撃者』(1962)の脚本ももとにしている。ただしプロットやディテールは独自の展開になっている。

ネオノワール・ポリティカルスリラー映画。

ジョナサン・デミ監督。

 

 

感想

湾岸戦争の、クウェートの戦場。子どもたちを前に講演会で名誉勲章の説明をする士官(現在の主人公)。除隊した元部下が怯えた様子で主人公に悩みを打ち明ける。PTSDを患った退役軍人によるテロリズムの物語かな、と思わせるような始まり方。

徐々にサスペンスが深まり、主人公が善人か悪人かぼやけてくる演出。

大統領選挙がクライマックス。

余韻をたたえたエピローグ。

 

メリル・ストリープの映画をたくさん観ているので、彼女の実力は知っている。『クライシス・オブ・アメリカ』でも、英国アカデミー賞ゴールデングローブ賞にノミネートされたのが納得のお芝居。

 

 

来月11月3日がアメリカ大統領選挙の投票日。ドナルド・トランプの再選か、ジョー・バイデンの当選か。

私の考えに近いのは民主党。物心ついた時にはビル・クリントンだったし、その後のバラク・オバマを応援してきた。

共和党は私には合わない。でもジョージ・W・ブッシュ Jr. には同情はする。911への対応という、何を決断し実行しても茨の道という苦難を歩まざるを得なかった大統領だから。

 

 

キャスト

ベン・マルコ少佐:デンゼル・ワシントン(小山力也)
エレノア・ショー:メリル・ストリープ(池田昌子)
レイモンド・ショー:リーヴ・シュレイバー(木下浩之)
アル・メルヴィン:ジェフリー・ライト(西凜太朗)
ジェニー・ローズキンバリー・エリス(柴田まゆ)
トーマス・ジョーダン:ジョン・ヴォイト(佐々木敏)
デルプ:ブルーノ・ガンツ(多田野曜平)
ハワード:テッド・レヴィン(松井範雄)
ギャレット:ミゲル・フェラー(津田英三)
アティクス・ノイル:サイモン・マクバーニー(村治学)
ジョスリン・ジョーダン:ヴェラ・ファーミガ(紗川じゅん)
エディ・イングラムパブロ・シュレイバー(田中完)
ウィルソン:テディ・ダン
アトキンズ:ホアキン・ペレス・キャンベル(中尾良平)

 

 

スタッフ

監督:ジョナサン・デミ
脚本:ダニエル・パイン and ディーン・ジョーガリス
原作:リチャード・コンドン(小説)、ジョージ・アクセルロッド(1962年映画脚本)
製作:ジョナサン・デミ、イロナ・ハーツバーグ、スコット・ルーディン、ティナ・シナトラ
製作総指揮:スコット・アヴァーサノ
音楽:レイチェル・ポートマン
撮影監督:タク・フジモト
編集:キャロル・リトルトン、クレイグ・マッケイ
製作会社:スコット・ルーディン・プロダクションズ
配給:パラマウント映画 (米国)、UIP(ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ) (日本)