映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『私の推しは悪役令嬢。』第1話感想

『私の推しは悪役令嬢。』第1話「異世界生活は猪突猛進。」

 

 

作品について

いのり。さんの百合ライトノベルが原作。『コミック百合姫』にて青乃下さん作画の漫画版が連載中。

 

wataoshi-anime.com

大庭秀昭監督。『おまかせスクラッパーズ』(1994)、『電光超特急ヒカリアン』(2002)、『怪病医ラムネ』(2021)、『殺し愛』(2022)などの監督。

久尾歩さんがシリーズ構成・脚本。水野竜馬監督『この音とまれ!』(2019)のシリーズ構成・全話脚本。大庭秀昭監督『怪病医ラムネ』(2021)、『殺し愛』(2022)のシリーズ構成・全話脚本。

佐藤陽子さんがキャラクターデザイン・総作画監督。奥田佳子監督『かくりよの宿飯』(2018)のキャラクターデザイン。大庭秀昭監督『怪病医ラムネ』(2021)、『殺し愛』(2022)などのキャラクターデザイン・総作画監督

小林利充さんが総作画監督。殿勝秀樹監督『ルパン三世 アルカトラズコネクション』(2001)、川越淳監督『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』(2003)のキャラクターデザイン・作画監督。高本宣弘監督『破天荒遊戯』(2008)、高橋丈夫監督『狼と香辛料』第2期(2009)などのキャラクターデザイン・総作画監督

プラチナビジョンがアニメーション制作。

 

 

感想

おもしろい。

レイは転生してしまったのに新たな人生を満喫している。

レイは愛しのクレア様にいじめられて嬉しい。そんなレイに付き合うクレア様もまんざらではない。もはやプレイ。

でも、嫌がる相手に抱き着くのはだめだよ。それはセクハラ。

レイ=テイラー(大橋零)に目をつけてしまったのが、クレア=フランソワの運のつき。運命の関係に。

レイはクレア様のセイン様への恋を応援していいのか。クレア様の心を独占するのではなく。

大橋零は悪役令嬢目当てに乙女ゲームをプレイしていたのかな? 王子たちには興味がなさすぎて忘れていたと言っていた。

ロッド様にとってレイは「おもしれー女」になった。

魔法力が測定不能で1位になるのか。他のラノベなどでは劣等生、落第生として扱われるのに。

 

「O.C. ~Optimum Combination~」とエンディングアニメーションが可愛い。MVの文字演出の一環で、レイの心情を歌った歌詞がLINEの吹き出しで描かれる。

絵コンテと原画は、第1話の作画監督を務めた小川浩司さん。演出は大庭秀昭監督。総作画監督佐藤陽子さん。

作詞・作曲・編曲はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

芹澤優さんがレイ=テイラーのお芝居で歌っている。「ご褒美です」の出だしが、レイの「ぐへっ」という感じが出ていていい。音楽用語で言うアインザッツ、音楽制作で言うところの波形のエンベロープにおけるアタックの部分。

 

プラチナビジョンは、プロデューサーの大石祐道さんとブレインズ・ベース企画営業制作部が母体になって設立されたアニメ制作会社。ブレインズ・ベース時代も、プラチナビジョンとしても、女性向け作品を中心に元請け制作している。百合作品は初めて。

『私の推しは悪役令嬢。』は少女漫画の影響を受けた百合という印象。もともと百合は女性の文化「エス」の流れを汲んでいる。「百合は男性向け」というのは歴史や文化を無視した勘違い。

現在では百合も多様化し、男性向け作品の影響を受けた百合作品なども多い。創作においてすそ野が広がるのはいいこと。多様で玉石混交の環境こそが優れた作品を生み出す土壌。

 

余談だが、ブレインズ・ベースはプロデューサーの独立を後押しする方針なので、プロデューサーの佐藤由美さんと第三制作部が朱夏を設立、脚本家の内海照子さんとプロデューサーの渡部正和さんがラパントラックを設立、そしてプラチナビジョンが設立された。

 

クレア=フランソワ役の奈波果林さんは、『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』のマリネット / レディバグの吹き替えの声優さん。

 

 

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キャスト

レイ=テイラー:芹澤優
クレア=フランソワ:奈波果林
ミシャ=ユール:愛美
レーネ=オルソー:長谷川育美
ロッド=バウアー:KENN
セイン=バウアー:浪川大輔
ユー=バウアー:日笠陽子
ロレッタ=クグレット:松本沙羅
ピピ=バルリエ:栗坂南美
マナリア=スース:水樹奈々

 

 

第1話スタッフ

脚本:久尾歩
絵コンテ・演出:大庭秀昭

総作画監督佐藤陽子
作画監督小川浩司

 

 

メインスタッフ

原作:いのり。
キャラクター原案:花ヶ田、青乃下
監督:大庭秀昭
シリーズ構成・脚本:久尾歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
総作画監督佐藤陽子、小林利充
アクション作画監督:才木康寛
プロップデザイン:杉村友和
色彩設計山上愛
美術監督:谷地清孝
編集:木村佳史子
音響監督:髙桑一
音響効果:稲田祐介
音楽:朝倉紀行、兎と馬
音楽制作:キングレコード
プロデューサー:藤井貴大、池乗彰吾、神宮司剛史
原作協力:GL文庫編集部、中村洋平、コミック百合姫編集部、内藤望
制作統括:大石祐道
アニメーションプロデューサー:米沢恵美
アニメーション制作:プラチナビジョン
製作:わたおし製作委員会