映画の後には紅茶とお菓子を

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『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』の感想

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
原題: I, Tonya
2017年
アメリカ合衆国

 

クレイグ・ガレスピー監督
スティーヴン・ロジャース脚本
ブライアン・アンケレス, スティーヴン・ロジャース, マーゴット・ロビー, トム・アカーリー製作
ニコラス・カラカトサニス撮影監督
タティアナ・S・リーゲル編集

 

マーゴット・ロビーが自分の製作会社ラッキーチャップ・エンターテインメントを通じて投資し、プロデューサーを務めた映画。

実在のフィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディングを描いた伝記コメディドラマ映画。1994年にライバル選手ナンシー・ケリガンを襲撃させた事件。1991年にトリプルアクセルを成功させ、順風満帆だったトーニャが何故、愚行を犯し堕落したのか。

ドキュメンタリー映像を途中に挟みながら話を進める構成。

 

トーニャ・ハーディングは酷い家庭環境で育った。
母親は毒親。娘を支配している。子どもに暴力を振るう。幼少期、トイレに行きたいと言う娘に、レッスンのお金を払ってやっていると脅して、トイレに行かせず練習を続けさせ、おもらしさせた。娘のデートに同伴。
父親は娘に狩猟を教えた人だが、トーニャの幼少期に離婚。
食事中のスプーンの持ち方で、親の教育を表すマーゴット・ロビーの芝居。
トーニャの彼氏は付き合い始めてDV男だとわかったけど、共依存で抜け出せない。DVの後は謝罪し優しくなる、お決まりのパターン。

 

スケートシーンは、通常の試合では見ないカメラワークなので新鮮。滑っているフィギュアスケーターのすぐそばで撮影。ステディカムとかカメラスタビライザーとか。
スケートシーンの違和感がない。撮影が巧み。
マーゴット・ロビーが滑ったショット、プロのフィギュアスケーター2人が滑ったショット、3DCGを組み合わせたらしい。スタントダブルのスケーターはHeidi MungerとAnna Malkova。振付とマーゴット・ロビーのスケート指導はサラ・カワハラ。

エンディングでトーニャ・ハーディング本人のスケーティング映像が流れる。