『search/サーチ』
原題: Searching
製作年:2018年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
アニーシュ・チャガンティ監督の長編映画デビュー作品。
南カリフォルニア大学映画芸術学部を卒業後、Google Glassの2分の短編映画"Seeds"を製作しYouTubeで24時間で100万回以上再生された。
SEEDS | Google Glass from Aneesh Chaganty on Vimeo.
Google Creative Lab に招かれ、Google 5 team で2年間、Google のコマーシャルの開発・脚本・監督をした。映画製作のため Goggle の仕事を辞めた。
当初 "Searching" は8分の短編映画として企画していたが、ロシアの製作会社 Bazelevs Company に持ち込んだところ、長編映画にしてはどうかと提案され、製作費をもらった。
Bazelevs Company は、インダル・ドジェンドゥバヴ監督『DRAGON ドラゴン』(2015)の製作会社。
監督の iPhone 7 が主に撮影に使われた。他の撮影機材は、GoPro、ドローン、ニュースヘリコプター、MiniDVのデジタルビデオカメラ、ウェブカム。
サンダンス映画祭でプレミア上映された。Sony Pictures Worldwide Acquisitions が500万ドルで配給権を購入した。
ミステリー・スリラー・コンピュータースクリーン映画。computer screen film というジャンルがあるらしい。
アジア系アメリカ人俳優が主演した、ハリウッド・メインストリーム初のスリラー映画。
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感想
基本的にPCやスマホの画面(スクリーンキャプチャー)で構成された映画。失踪した娘のPCアカウントやSNSアカウントを調べ、娘の友人や同級生から話を聞き、娘を探すお父さんの物語。担当の警察官との通話までビデオチャットで行う。
映像演出はおもしろい。話は暗い。
主人公の行動が気持ち悪い領域に入っている。失踪した子どもを探すためとはいえ、パスワードを破り、子どものプライベートを徹底的に調べる。倫理観が。
映画というよりリアリティーショーだね
アメリカの police procedural のテレビシリーズだと、親が子どもの素行不良に激怒するなど、親子喧嘩により子どもを殺害してしまう。あるいは親が子どもを虐待して殺害する。狂言で、子どもが行方不明になったと警察に届ける、という話がよくある。
キャスト
デビッド・キム:ジョン・チョー(浪川大輔)
ローズマリー・ヴィック:デブラ・メッシング(岡田恵)
マーゴット・キム:ミシェル・ラー(内山茉莉)、Kya Dawn Lau (9歳)、Megan Liu (7歳)、Alex Jayne Go (5歳)
パメラ・ナム・キム:サラ・ソーン(三重野帆貴)
ピーター・キム:ジョセフ・リー(寸石和弘)
ロバート・ヴィック:スティーヴン・マイケル・アイク
ランディ・カートフ:リック・サラビア
ラジオ番組の司会者:ショーン・オブライエン
その他日本語吹替声優:増元拓也、荒木寿茂、バトリ勝悟、竜門陸月、池田海咲、織江珠生、堀総士郎、木村隼人、鈴宮早織、岸本百恵、茂垣周平、ニケライ・ファラナーゼ
翻訳:五十嵐薫
演出:吉田啓介
調整:村越直
制作:グロービジョン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
スタッフ
監督:アニーシュ・チャガンティ
脚本:アニーシュ・チャガンティ & セヴ・オハニアン
製作:ティムール・ベクマンベトフ、セヴ・オハニアン、アダム・シドマン、ナタリー・カサビアン
製作総指揮:マリヤ・ザトゥロフスカヤ、アナ・リサ・ムラヴィナ、イゴール・ツァイ
撮影監督:フアン・セバスティアン・バロン
編集:ウィル・メリック、ニック・ジョンソン
音楽:トリン・バロウデイル
製作会社:バゼレフス・カンパニー、スクリーン・ジェムズ、ステージ6・フィルムズ
配給:Sony Pictures Releasing (米国)、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)