映画の後には紅茶とお菓子を

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『予期せぬ出来事』の感想

『予期せぬ出来事』
原題: The V.I.P.s
別名: Hotel International
製作年:1963年
製作国:イギリス

 

感想

ロンドン・ヒースロー空港が舞台の群像劇。

空港が舞台の群像劇でも、ジョージ・シートン監督『大空港』(1970)から始まるエアポートシリーズとは趣が異なる。
エアポートシリーズはディザスター映画だから。


おもしろい。

実話をもとにしているらしい。
ヴィヴィアン・リーが夫のローレンス・オリヴィエを置いて愛人のピーター・フィンチと駆け落ちしようとした時、霧で飛行機の離陸が遅れたためにオリヴィエの元に戻った、と。

 

 

作品について

Metrocolorのカラー映画。
メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの商標だけど、実態はイーストマン・コダックのEastmancolor。

 

アンソニー・アスキス監督は、1908年から1916年まで英国首相を務めたハーバート・ヘンリー・アスキスの子ども。
また、ヘレナ・ボナム=カーターは親族らしい。
代表作は『ピグマリオン』(1938)。ジョージ・バーナード・ショーの戯曲を本人の手で脚色したもの。『ピグマリオン』はブロードウェイミュージカル『マイ・フェア・レディ』及びジョージ・キューカー監督の映画版(1964)の原作である。

 

かつて存在したMGM-British Studiosで全編撮影された。一部のエスタブリッシングショットはヒースロー空港(当時の名称はロンドン空港)で撮影した。
ターミナルのセットはそれまでイギリスで建設されたセットの中で最大級だったらしい。

スティーヴン・スピルバーグ監督『ターミナル』もセット撮影だね。

 

 

キャスト

フランシス・アンドロス:エリザベス・テイラー北浜晴子, 小沢沙季子
ポール・アンドロス:リチャード・バートン納谷悟朗, 鈴木瑞穂
マーク・チャンプセル:ルイ・ジュールダン;青野武, 柴田侊彦
グロリア・グリッチ:エルザ・マルティネッリ;渡辺典子, -
ブライトン公爵夫人:マーガレット・ラザフォード
ミス・ミード:マギー・スミス;野口ふみえ, 清水良英
レス・マングラム:ロッド・テイラー;山内雅人, 森川公也
マックス・ブーダ:オーソン・ウェルズ富田耕生, 加藤忠
ミリアム・マーシャル:リンダ・クリスチャン;塚田恵美子, -
ミルバンク:デニス・プライス;藤本譲, -
サンダース:リチャード・ワッティス;和田啓, -
ジョン・コバーン:ロバート・クート;上田敏也, -
ジョスリン:ロナルド・フレーザー ;若本紀夫, -
ポッター:ジョアン・ベンハム;坂井志満, -
空港監督官:マイケル・ホーダーン

 

吹き替え版は東京12ch版(現・テレビ東京)、TBS版

東京12ch版:初回放送1972年7月13日『木曜洋画劇場』※正味約95分
その他声の出演:矢田稔、松岡武司
演出:斯波重治、翻訳:榎あきら、制作:オムニバスプロモーション

TBS版:初回放送1974年4月15日『月曜ロードショー』

 

 

スタッフ

監督:アンソニー・アスキス
脚本:テレンス・ラティガン
製作:アナトール・デ・グランワルド
音楽:ロージャ・ミクローシュ
撮影:ジャック・ヒルデヤード
編集:フランク・クラーク
製作会社:De Grunwald Productions
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー