『若草の頃』
原題: Meet Me in St. Louis
製作年:1944年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
ヴィンセント・ミネリ監督。
サリー・ベンソンの短編小説集が原作。
セントルイス万国博覧会が開催される直前の1903年1904年、セントルイスの中流家庭の生活を四季折々を交えて描く。
原題の"Meet Me in St. Louis"(セントルイスで会いましょう)は、セントルイス万博のテーマソング。
作中のミュージカルナンバーは、1903年当時の流行歌が主に歌われている。
ヒュー・マーティンとラルフ・ブレインによるオリジナル楽曲3曲は、その後多くの人に親しまれるようになった。特にその1曲"Have Yourself a Merry Little Christmas"はクリスマスソングの定番になった。クリス・コロンバス監督『ホーム・アローン』(1990)でも使われている。
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アメリカではBlu-ray Discが発売されたけれど、日本では発売されていない。
感想
良い映画。名作映画。
古き良きアメリカの時代を描いている。
邦題から連想できる通り、ルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』と似ている。
音楽がいい。
風景、美術、撮影が美しい。
衣装が可愛い。
『別れのワルツ』("Auld Lang Syne"(『蛍の光』)を3拍子に編曲した楽曲)に合わせて皆で踊る。社交ダンス。
ジュディ・ガーランドが22歳のとき。
ジュディ・ガーランドがプロデューサーや映画会社幹部らから性的虐待を受けていたことや、その影響で精神疾患を患い、また薬物中毒になっていたことを知ってしまうと、純粋に楽しめなくなる。
映画公開の翌年1945年にジュディ・ガーランドとヴィンセント・ミネリ監督は結婚する。そして1951年に離婚。2人とも結婚離婚再婚離婚を繰り返した。
キャスト
エスター・スミス: ジュディ・ガーランド(杉山佳寿子)
トゥーティ・スミス: マーガレット・オブライエン
アンナ・スミス: メアリー・アスター
ローズ・スミス: ルシル・ブレマー
ジョン・トゥルーイット: トム・ドレイク
ケイティ: マージョリー・メイン
アロンゾ・スミス: レオン・エイムズ
祖父: ハリー・ダヴェンポート
アロンゾ・スミス・ジュニア(ロン): ヘンリー・H・ダニエルズ・ジュニア
ルシル・バラッド: ジューン・ロックハート
アグネス・スミス: ジョーン・キャロル
ダーリー大佐: ヒュー・マーロウ
ウォーレン・シェフィールド: ロバート・サリー
ミスター・ニーリー: チル・ウィルス
TBS版吹き替え:『月曜ロードショー』1975年6月9日初回放送
スタッフ
監督:ヴィンセント・ミネリ
脚本:アーヴィング・ブレッチャー and フレッド・F・フィンクルホフ
原作:サリー・ベンソン
製作:アーサー・フリード
アソシエイトプロデューサー:ロジャー・イーデンス (uncredited)
音楽:ロジャー・イーデンス (musical adaptation)、コンラッド・サリンジャー (orchestrator)
音楽監督:ジョージ・ストール
撮影監督:ジョージ・フォルシー
編集:アルバート・アクスト
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給:MGM/ロウズ(Loew's Incorporated) (米国)、セントラル映画社 (日本)
美術監督:Lemuel Ayers, Cedric Gibbons, Jack Martin Smith
セット装飾:Edwin B. Willis
衣装デザイン:Irene Sharaff
メイクアップクリエイター:Jack Dawn
メイクアップアーティスト:Dorothy Ponedel (uncredited)
unit manager: Dave Friedman (uncredited)
助監督:J.E. Jennings (uncredited), Wallace Worsley Jr. (uncredited)
録音監督:Douglas Shearer
ダンス監督:Charles Walters
振付師:Paul Jones (uncredited), Gwen Vernon as assistant choreographer (uncredited)