映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『カラフル』(2010)感想

『カラフル』
製作年:2010年
製作国:日本
公開日:2010年8月21日

 

 

作品について

原恵一監督。

丸尾みほさんが脚本。

森絵都さんの小説が原作。1998年出版。何度も映画化されている。

ファンタジー・ドラマ映画。

www.sunrise-inc.co.jp

www.aniplex.co.jp

 

山形厚史さんがキャラクターデザイン。

佐藤雅弘さんが作画監督

アセンションがアニメーション制作。シンエイ動画で長年プロデューサーを務めていた茂木仁史さんが2008年に設立したアニメ制作会社。

茂木仁史さんが制作プロデューサー。原恵一監督と何度も一緒に制作している。『エスパー魔美』(1987-1989)、『21エモン』(1991-1992)、『ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!』(1991)、『クレヨンしんちゃん』(1992年4月-2008年7月まで)、『河童のクゥと夏休み』(2007)。

 

 

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感想

フランク・キャプラ監督・製作・脚本の名作映画『素晴らしき哉、人生!』(1946)をほうふつとさせる。

素晴らしき哉、人生! (字幕版)

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ただし『素晴らしき哉、人生!』と決定的に違うのは、『カラフル』がティーンエイジャー向けであること。

10代に原作小説を読んだり映画を観たりすれば、感情移入するかもしれない。大人になってから読んだり観たりしたら、登場人物の幼さが物語に入り込むのを阻害するだろう。

〈ぼく〉の言動は小林真と同じくらい精神が幼い。実は〈ぼく〉は小林真の魂だったのだから当然。

 

佐藤雅弘さんはアクション作画で知られている。日常芝居の長編映画を1人で作画監督していたのか。

小林真と早乙女が自転車で並走するシーンがある。タイヤと地面の接地を含む、3D背景動画のカットも。佐藤雅弘さんは安藤真裕監督、P.A.WORKS制作『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』(2013)でも自転車シーンの原画を描いていた。

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原画24人、第二原画3人。作画監督1人、作画監督補佐6人。

 

スタッフから考えて、サンライズは製作委員会に出資し、製作委員会から制作を受注して、丸ごとアセンションに投げているようだ。

アニメーションは制作に年単位で時間がかかる。『カラフル』の製作が決まった当時、アセンションは設立直後で実績も信用もなかったと思われる。在籍していた会社でのプロデューサーとしての実績はあったが、新会社が長編映画制作を完遂できるかどうかの信用は別の話。そこでサンライズが仲介に入り、アセンションによる実制作に信用を与えた、保証した、とも言えるだろう。

 

冨澤風斗さんは、原恵一監督『河童のクゥと夏休み』(2007)の続いての主演。

冨澤風斗さんは、谷口悟朗監督、村田和也副監督『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズのV.V.を演じていた。身体的には子どもという設定のため、新規アフレコによる劇場版総集編(2018)では河城英之介さんが演じ、現在は久野美咲さんが演じている。

ティム・バートン監督、ロアルド・ダール原作『チャーリーとチョコレート工場』(2005)の日本テレビ版吹き替えで、チャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)を演じた。宮野真守さんがウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)を演じたバージョン。2022年2月18日に『金曜ロードショー』で久々に放送された。ちなみに前述の久野美咲さんは、子役時代に劇場公開版でバイオレット・ボーレガード(アナソフィア・ロブ)を吹き替えていた。

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矢島晶子さん、真柴摩利さん、藤原啓治さん、納谷六朗さん、新千恵子さん、渋谷茂さんは『クレヨンしんちゃん』シリーズの声優さんたち。矢島晶子さんは勇退藤原啓治さんと納谷六朗さんは逝去された。

 

 

キャスト

小林真 / 〈ぼく〉:冨澤風斗
佐野唱子:宮崎あおい
桑原ひろか:南明奈
プラプラ:まいける
早乙女:入江甚儀
沢田先生:藤原啓治
校長先生:納谷六朗
小林満:中尾明慶
真の母:麻生久美子
真の父:高橋克実
まお:林愛夏
駄菓子屋の子供:矢島晶子真柴摩利
医師:田中秀幸
看護師:新千恵子
「ごめんそうろう」の店員:渋谷茂
クラスメイト:安達直人、今泉玲奈、上村祐翔、内田千晶、鵜澤正太郎、小幡真裕、小越勇輝、河口舞華、海鋒拓也、今野優月、田中雄士、高宗歩未千葉翔也黒葛原未有、三宅史、日高里菜、宮里駿、森彩音、横川貴大、吉田伊吹

 

 

スタッフ

原作:森絵都
監督:原恵一
脚本:丸尾みほ
キャラクターデザイン:山形厚史
作画監督:佐藤雅弘
色彩設計:今泉ひろみ
美術監督:中村隆
撮影監督:箭内光一
編集:小島俊彦
音響監督:大熊昭
音響効果:倉橋静男
音楽:大谷幸
プロデューサー:瀬田裕幸、河口佳高、杉山豊、岩上敦宏、佐野弘明、山内章弘
制作プロデューサー:茂木仁史
アニメーション制作:アセンション
制作:サンライズ
製作:「カラフル」製作委員会(フジテレビジョンサンライズ電通アニプレックスソニー・ミュージックエンタテインメント東宝)
配給:東宝

 

脚本 丸尾みほ

絵コンテ・演出 原恵一

作画監督 佐藤雅弘

作監
 山形厚史

 霜山朋久 植村淳
 浦上貴之 斎藤卓也
 辻繁人

原画
 辻繁人 末吉裕一郎
 霜山朋久 浦上貴之
 斎藤卓也 植村淳

 松本憲生 西村博之
 石川哲也 長谷川哲也
 山口明子 伊東伸高
 針金屋英郎 清水洋
 山下宏幸 牧原亮太郎
 柳田幸平 平川哲生
 吉田正幸 矢崎優子
 上田幸一郎 岩永大蔵

 佐藤雅弘 山形厚史

第二原画
 和泉絹子 前田一雪
 飛澤光昭

演出助手 山岡実

動画検査
 桜沢裕美 加来由加里 関根保浩

動画
 じゃんぐるじむ

 スタジオ九魔

 MUSES

 Anihouse Sun
 動画検査 李[火+玄]定

 オープロダクション

 MarBean Animation
 動画検査 Hee Hyeng Jun

 Studio Pineapple

 Triple A

 スタジオ4℃

 藤野京子 田口裕美子 寺田眞佐子
 東坂ゆりか 櫻本愛佳 松村舞子

色彩設計 今泉ひろみ

仕上
 トレーススタジオM

 ライトフット
 仕上管理 三宅敬
 セル検査 柴田恭子

 スタジオロビン

 ロケットビジョン

 スタジオタージ

美術監督 中村隆

背景
 スタジオ・ユニ

 studio SEY

 アトリエローク 07

 スタジオロフト

真の絵 武蔵野美術大学 後藤花甫里
制作協力 株式会社モーフィング

書籍デザイン 山田伸哉

キャラクターコンセプト協力 佐藤卓哉

撮影監督 箭内光一

撮影
 ライトフット

撮影管理 加藤祐一

CG制作 シムイメージ
CGプロデューサー 嶋義信
CGディレクター そたさおり
CGテクニカルディレクター 安藤恵美
VFXディレクター 林成輝

編集 小島俊彦

編集 岡安プロモーション
編集助手 藤本理子

現像 東京現像所
HD編集 金沢佳明 野本健一 山本洋平
タイミング 井出義雄
フィルムレコーディング 増田悦史
ラボ・コーディネート 土志田麻美
ラボ・マネージメント 井上純一

音響監督 大熊昭

音響制作 AUDIO PLANNNING U
レコーディングスタジオ APU MEGURO STUDIO
ミキサー 内山敬章
アシスタント・ミキサー 田口信孝
音響効果 サウンドボックス
効果 倉橋静男
効果助手 武藤晶子 西佐知子

音楽制作 IMAGINE
レコーディングエンジニア 吉田俊之
音楽制作プロデューサー 齋藤裕二 マサル

イメージソング
僕が僕であるために
作詞・作曲 尾崎豊
編曲 Akihisa Matzura
歌 miwa

エンディングテーマ
「青空」
作詞・作曲 真島昌利
編曲 Akihisa Matzura
歌 miwa

「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」
作詞・作曲・編曲 アンジェラ・アキ

「風」
作詩 北山修
作曲 端田宣彦
編曲 青木望

Dolby Digital
ドルビーフィルム・コンサルタント
 河東努
 森幹生
 コンチネンタルファーイースト(株)

デジタル光学録音 西尾曻

製作
 亀山千広
 内田健二
 寺田篤
 夏目公一朗
 北川直樹
 島谷能成

エグゼクティブプロデューサー
 石原隆
 富岡秀行

プロデューサー
 瀬田裕幸
 河口佳高
 杉山豊
 岩上敦宏
 佐野弘明
 山内章弘

アニメーション制作 アセンション
制作プロデューサー 茂木仁史
制作デスク 長南佳志
制作進行 高橋健太 土田貴文 上田浩平
制作事務 竹之内三華

配給 東宝

制作 サンライズ

製作
 フジテレビジョン
 サンライズ
 電通
 アニプレックス
 ソニー・ミュージックエンタテインメント
 東宝

監督 原恵一