『DOG SIGNAL』第1話「共倒れなボクら」
作品について
みやうち沙矢さんの漫画が原作。
古橋一浩監督。シリーズ構成も兼務。『SPY×FAMILY』シリーズの監督と掛け持ち(第2期は原田孝宏監督と2人監督制)。
芦野里実さんが脚本。実績は不明。
工藤裕加さんがキャラクターデザイン。加藤敏幸監督『満月をさがして』(2002)のキャラクターデザイン・作画監督。西村純二監督『今日からマ王!』シリーズ(2004-2009)のキャラクターデザイン・作画監督。
冨嶽がアニメーション制作。
大崎雅史さんがアニメーションプロデューサー。株式会社ウェイブのアニメーション部でマネジャーだった。その前はMarvy Jackでアシスタントプロデューサー。
ウェイブはComicFestaやAnimeFestaを運営している。いわゆる「僧侶枠」。
感想
元カノに犬を押し付けられ、吠えたり暴れたりする犬に苦労していたところ、偶然出会ったドッグトレーナーの男性に教えてもらう。
ペットの飼い方を教える教育番組の体裁を取っている。だからNHKとNHKエンタープライズが製作したのだろう。
人間に首輪とリードをつけて公園で四つん這いで歩かせるなど、作者や想定読者の好みが垣間見える。このような作風で、角川つばさ文庫から児童向け小説版が出ているのが驚き。
大島ミチルさんなのに劇伴が印象に残らなかった。
余談
放送されるまでメインスタッフの情報をほとんど出さない秘密主義、もとい宣伝の怠慢。放送日時すらなかなか発表されなかった。
アニメ業界で一般的な「総作画監督」ではなく「チーフ作画監督」とクレジットしているのは、NHKのルールの影響だろう。
NHKにはアニメ番組のクレジットに関するゴリ押しルールがある。
NHKアニメのスタッフが少ないように見えるのは、少人数で制作しているからではなく、下請け会社や下請けスタッフの名前を消しているから。
スタッフやキャストのクレジットは、「V編」または「オンライン編集」と呼ばれる編集工程で入れる。制作スタッフが参加したスタッフのリストを作成しているので、それをもとにV編担当者がクレジットを作る。
NHKの理事や幹部職員がアニメを軽んじているのかもしれない。実写コンテンツ、特に映画やテレビドラマで不当にクレジットを削ったら、批判されるし信用を失う。
エンディングアニメーションで視聴者の写真を掲載しているから、Blu-ray Discや配信では削除されるかもしれないね。最悪の場合はBD発売しないとか。
キャスト
佐村未祐:小野賢章
丹羽眞一郎:鈴村健一
泉律佳:甲斐田裕子
久宝鈴之介:KENN
サンジュ:麦穂あんな
ウルソン:松田健一郎
優子:伊瀬茉莉也
第1話スタッフ
脚本:芦野里実
絵コンテ:古橋一浩
演出:クレジットなし
チーフ作画監督:亀谷響子、山中いづみ
作画監督:林あすか、佐野勝、櫻井拓郎、はっとりますみ、片岡恵美子
メインスタッフ
原作:みやうち沙矢
監督・シリーズ構成:古橋一浩
脚本:芦野里実
キャラクターデザイン:工藤裕加
ドッグデザイン:西野理惠
衣装デザイン:亀谷響子
プロップデザイン:橋本真希
色彩設計:木村千登世
美術監督:三宅昌和
美術設定:上垣裕起子
撮影監督:鎌田克明
編集:内田恵
音響監督:吉田光平
音響効果:山田稔
音楽:大島ミチル
獣医学監修:菊水健史
制作統括:野島恵里、苗代憲一郎
プロデューサー:和田慎太郎
アニメーションプロデューサー:大崎雅史
アニメーション制作:冨嶽
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK