『遺産相続』感想

『遺産相続』
製作年：1990年
製作国：日本
公開日：1990年10月20日

作品について

降旗康男監督。

松田寛夫脚本。

ブラックコメディ映画。

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遺産相続

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感想

おもしろい。

遺産相続を巡る悲喜交交。長らく別居している本妻、一緒に会社を経営してきた内縁の妻、子どもたち、それぞれの立場が描かれている。

不倫は不毛。喜久恵も里実も不倫。蛙の子は蛙になっている。

英俊の母・綾乃も不倫。元春は女性に対してだらしがない。現在の関係を清算せず、他の女性に手を出す。本人も自覚があり、渓流釣りで息子・英俊に本心を明かしていた。その直後に事故死したが。

結婚式の会場から花嫁が逃亡したので、花嫁が高熱でたった今入院したとホテル従業員がカバーストーリーを伝える。政略結婚とはいえ、里実に拒否されて英俊が可哀想。

マネキン工場をドールハウスのような構図で描いている。

喜久恵と里実のやり取りをドア越しに。

舛田利雄監督『社葬』(1989)がヒットしたので、その脚本家・松田寛夫さんのオリジナル脚本で、今度は家族内の遺産相続を巡る骨肉の争いを題材に製作したらしい。

社葬

キャスト

庄司喜久恵：佐久間良子
藤島里実：宮崎萬純
勅使瓦英俊：野々村真
藤島美香：清水美砂
藤島和仁：尾美としのり
藤島元春：竜雷太
安西浩一：風間杜夫
藤島静子：小川真由美
鳥井忠雄：佐藤B作
鳥井和子：美加里
鳥井忠義：神山繁
勅使瓦綾乃：宮下順子
山内弘一：東野幸治
米田達也：今田耕司
解体課長：長江英和
造型室長：江藤漢
高橋重役：北村総一朗
丸久：曽根晴美
主任：斉藤晴彦
女占い師：泉ピン子
不動産屋：河原さぶ
寿司松の出前持ち：光石研
柳沢慎吾

スタッフ

監督：降旗康男
脚本：松田寛夫
企画：高岩淡、佐藤雅夫
プロデューサー：奈村協、天野和人
撮影：木村大作
美術：内藤昭
照明：増田悦章
録音：堀池美夫
編集：荒木健夫
音楽：篠崎正嗣
助監督：長岡鉦司
製作：東映京都撮影所
配給：東映