『クライマーズ・ハイ』感想

『クライマーズ・ハイ』
製作年：2008年
製作国：日本
公開日：2008年7月5日

作品について

原田眞人監督。

1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故が題材。

横山秀夫さんの小説が原作。事故当時、上毛新聞社の記者だった。

ドラマ映画。

www.sonypictures.jp

2005年にNHK『土曜ドラマ』で前後編のテレビドラマが放送された。脚本：大森寿美男、演出：清水一彦(前編)/井上剛(後編)、制作総括：若泉久朗、エグゼクティブプロデューサー：清水一彦、制作：NHK。

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感想

生まれる前の出来事なので、過去にそういう大事故があったという知識としてしか知らない。現代史。

日本航空123便墜落事故を描いた映画というよりは、新聞社を描いた映画。新聞社内の政治力学や人間関係がテーマ。記事の内容、編集、締切、広告、印刷、販売(配達)など多岐にわたる。

舛田利雄監督『社葬』(1989)は、冒頭で「日本の新聞はインテリが作ってヤクザが売る」と字幕を表示し、そのように描いている。

社葬

事実よりメンツが最優先。今も昔も変わらない、人間社会の一面。

事故現場に行った人がPTSDになっている。

山崎豊子さんの名作小説『沈まぬ太陽』は、日本航空と従業員たちをモデルに、「多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構築した」フィクション。

原田眞人監督『金融腐蝕列島〔呪縛〕』(1999)は、総会屋、つまり暴力団などの反社会的勢力が描かれていた。お墓参りした主人公に反社が声をかけるという、波乱が続くことを予感させる終わり方だった。元ネタは1997年発覚の第一勧業銀行総会屋利益供与事件。

金融腐蝕列島呪縛

シリーズ第3作が原作の、佐藤純彌監督『金融腐蝕列島「再生」』(2002)もおもしろかった。

金融腐蝕列島　再生

キャスト

悠木和雅：堤真一
佐山達哉：堺雅人
玉置千鶴子：尾野真千子
等々力庸平：遠藤憲一
岸円治：田口トモロヲ
田沢善吉：堀部圭亮
山田厳：金子和
吉井弁次郎：マギー
神沢周作：滝藤賢一
伊東康男：皆川猿時
亀嶋正雄：でんでん
守屋政志：矢島健一
暮坂直樹：樋渡真司
稲岡信也：山田明郷
森脇時彦：矢柴俊博
藤浪鼎：大鷹明良
黒田美波野波麻帆
安西小百合：西田尚美
粕谷隆明：中村育二
追村穣：螢雪次朗
安西燐太郎：小澤征悦
安西耿一郎：髙嶋政宏
白河頼三：山﨑努

スタッフ

監督：原田眞人
脚本：加藤正人、成島出、原田眞人
原作：横山秀夫
製作：若杉正明
プロデューサー：久保理茎
ラインプロデューサー：松田康史
撮影：小林元
Bカメラ撮影：古野健也
山岳撮影：河邊則宏
空撮カメラマン：酒井隆史
美術：福澤勝広
照明：堀直之
録音：矢野正人
編集：須永弘志、原田遊人
音響効果：柴崎憲治
サウンドエディター：竹田直樹
音楽：村松崇継
音楽プロデューサー：佐々木次彦
VFXディレクター：近藤望、高橋洋子
SFX/VFXスーパーバイザー：小田一生
SFX/VFXプロデューサー：西村敬喜
CGプロデューサー：小嶋寛郎
CGデザイナー：池田大、野村暢一
CGIデザイナー：柏木弘明
衣装デザイン：小沼みどり
ヘアメイク：宮本まさ江
特殊メイク：中田彰輝
装飾：大庭信正
助監督：谷口正行、桑原昌英
宣伝プロデューサー：夏目苗子
アシスタントプロデューサー：新田佳子
現像：東映ラボ・テック
スタジオ：東映東京撮影所
企画協力：文藝春秋
映像協力：日本放送協会
特別協力：共同通信社、読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社
製作プロダクション：ビーワイルド
製作協力：エンタテインメント・フューチャーズ・ファンド、フェイス、グローリープロダクション
製作：「クライマーズ・ハイ」フィルムパートナーズ(ビーワイルド、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、トゥモロゥー)
配給：東映、ギャガ・コミュニケーションズ