『ラヂオの時間』
製作年:1997年
製作国:日本
作品について
三谷幸喜の初監督作品。
三谷幸喜の戯曲が原作。
テレビ放送
NHK BSプレミアムが放送。Blu-ray Discは発売されてないので、フルHD放送は貴重。
明日は『ザ・マジックアワー』(2008)が放送される。
Amazon
原作である舞台版のDVD。NHK BS2が1993年4月に放送したときのものらしい。
感想
おもしろい。
シナリオコンクールに応募して採用された時点で、著作者人格権の不行使という条項を盛り込んだ契約書を結ばされた可能性が高いけれど。
小説や漫画の翻案(映画やテレビドラマ)などで、原作者が名前を表示しないでくれと頼むことが実際にあるらしい。芸能人、芸能事務所、広告代理店、スポンサー、テレビ局幹部、映画会社幹部などにプロデューサーが八方美人した結果、原作の精神を踏みにじる翻案が作られる。日本の実写業界は腐敗している。
三谷幸喜が『振り返れば奴がいる』の脚本を、現場のスタッフに書き換えられた経験が基になってるらしい。『振り返れば奴がいる』の場合はプロデューサーの発注ミスが原因のようだ。シリアスな医療ドラマを、コメディ脚本家に依頼した。
脚本の中には、そのままでは映像化に適さない脚本もあるので、監督の判断でプロデューサーの承認を得て変更することもある。
声優というお仕事の成り立ちをたどると、生放送のラジオドラマなどがかかわってくる。映画や海外ドラマの吹き替えも、大昔は生放送だったり。
NHKは『青春アドベンチャー』や『FMシアター』などのラジオドラマを放送している。
キャスト
工藤学(ディレクター):唐沢寿明
鈴木みやこ(原作者):鈴木京香
牛島龍彦(プロデューサー):西村雅彦
千本のっこ(律子→メアリー・ジェーン):戸田恵子
浜村錠(寅造→マイケル・ピーター→ドナルド・マクドナルド):細川俊之
広瀬光俊(ハインリッヒ):井上順
野田勉(丸山神父→マルチン神父):小野武彦
堀ノ内修司(編成部長):布施明
保坂卓(アナウンサー):並樹史朗
バッキーさん(構成作家):モロ師岡
大田黒春五郎(効果マン):梶原善
辰巳真(ミキサー):田口浩正
永井スミ子(アシスタントプロデューサー):奥貫薫
古川清十郎(千本のっこのマネージャー):梅野泰靖
一之瀬弥生:遠藤久美子
局内に流れるアナウンスの声:八木亜希子、野島卓
特別出演
斎明寺公彦:市川染五郎
鴨田巌:佐藤B作
山崎ルミ子:宮本信子
中浦たか子:桃井かおり
大貫雷太:渡辺謙
スタッフ
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
原作:三谷幸喜、東京サンシャインボーイズ
製作者:村上光一、高井英幸
企画:久板順一朗、島谷能成
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋、増田久雄
プロデューサー:石原隆、佐倉寛二郎
アソシエイトプロデューサー:空閑由美子、重岡由美子
撮影監督:高間賢治
キャメラオペレーター:戸澤潤一
照明:上保正道
録音:瀬川徹夫
美術:小川富美夫
装飾:小池直実
編集:阿部浩英
音楽:服部隆之
音響効果:倉橋静男
選曲:浅梨なおこ
スクリプター:杉山昌子
助監督:川原圭敬
製作担当:山口賢二
監修:木村哲生
協力:白石美和子
協力プロデューサー:小牧次郎
製作協力:ブルミエ・インターナショナル
製作:フジテレビ・東宝
配給:東宝