映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『ゴールデン・チャイルド』の感想

ゴールデン・チャイルド
原題: The Golden Child
製作年:1986年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

マイケル・リッチー監督。

ダークファンタジー・コメディ映画。

 

ゴールデン・チャイルド (字幕版)

ゴールデン・チャイルド (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

感想

テレビ朝日版吹き替え版。DVDには吹き替え版は収録されていない。BDは発売されていない。

 

エディ・マーフィチベットで冒険するだけの映画。おもしろくない。酷評するほどでもないけれど。

昔の映画。2020年現在ではヒットしないだろう。

 

1980年代特有の音楽がダサい。最初はアラン・シルヴェストリに話があったが断られた。次にパラマウント映画はジョン・バリーに依頼した。しかしジョン・バリーは、ポストプロダクション中、プロデューサーとの意見の違いや試写会での反応を理由に降板した。プロデューサーが試写会での観客の反応を重視したため、代わりにミシェル・コロンビエ作曲のニューミュージックが使われた。つまりシンセポップ。

管弦楽を基本とする映画音楽は時代を経ても色あせない。その時代特有の音楽、楽器、シンセサイザー、ジャンルは古くなる。

 

 

視覚効果

VFXスーパーバイザーはケン・ローストン(Ken Ralston)。視覚効果制作はILM。1986年当時の3DCG。

フィル・ティペットがデーモンスーパーバイザー(demon supervisor)。Tippett Studioも特殊効果制作で参加。

 

 

Dennis Feldman

プロの写真家だったデニス・フェルドマンは、脚本家としてのキャリアはLisa Gottlieb監督"Just One of the Guys"(1985)の共同脚本しかなかった。"The Rose of Tibet"という題名の脚本初稿を書いた。その脚本初稿はハリウッドの注目を集め、入札合戦の末パラマウント映画が脚本初稿を30万ドルで購入した。パラマウント映画が提示した条件には自分自身で監督する選択肢も含まれていたが、スタジオはマイケル・リッチー監督を選んだ。デニス・フェルドマンは、「超自然要素のあるレイモンド・チャンドラーの映画」を想定していた。しかし最終的にコメディ映画になった。

デニス・フェルドマンは、ロジャー・ドナルドソン監督『スピーシーズ 種の起源』(1995)の脚本家兼プロデューサとして知られている。続編のピーター・メダック監督『スピーシーズ2』(1998)ではエグゼクティブプロデューサー。他の作品に、ジョン・ブルーノ監督『ヴァイラス』(1999)の共同脚本がある。ケネス・ブラナー監督『愛と死の間で』(1991)の共同プロデューサーを務めた。また、自分の脚本による"Real Men"(1987)で初監督したが、現時点で監督作はこの1作品のみ。

 

 

キャスト

チャンドラー・ジャレル:エディ・マーフィ下條アトム山寺宏一山寺宏一神谷明
キー・ナン:シャーロット・ルイス;高島雅羅水谷優子
サード・ナンスパ:チャールズ・ダンス小林清志小川真司森田順平
大僧正:ヴィクター・ウォン;及川ヒロオ、大塚周夫浦山迅
ティル:ランドール・"テックス"・コッブ
ホン医師:ジェームズ・ホン山内雅人大木民夫
カーラ:シャクティ沢田敏子此島愛子
ゴールデン・チャイルド:J・L・リアート;浪川大輔、神谷友介
トミー・トン:ピーター・ウォン
イエロードラゴン:エリック・ダグラス;大塚明夫
メル・バックマン:チャールズ・レヴィン;鈴置洋孝江原正士
悪魔の声:フランク・ウェルカー; - 、若本規夫

 

フジテレビ版:初回放送1989年10月28日『ゴールデン洋画劇場』
テレビ朝日版:初回放送1992年10月18日『日曜洋画劇場
オンデマンド配信版
機内上映版

 

 

スタッフ

監督:マイケル・リッチー
脚本:デニス・フェルドマン
製作:エドワード・S・フェルドマン、ロバート・D・ワックス
共同プロデューサー:デニス・フェルドマン
製作総指揮:リチャード・ティーンケン、チャールズ・R・ミーカー
音楽:ミシェル・コロンビエジョン・バリー*1
撮影監督:ドナルド・E・ソーリン
編集:リチャード・A・ハリス
製作会社:パラマウント映画、エディ・マーフィ・プロダクションズ
配給:パラマウント映画

*1:ジョン・バリーが降板する前に録音した楽曲の一部が使われている。