『プリティ・プリンセス』
原題:"The Princess Diaries"
製作年:2001年
製作国:アメリカ合衆国
公開日:2001年8月3日
作品について
ゲイリー・マーシャル監督。
ホイットニー・ヒューストン プロデューサー。
デブラ・マーティン・チェイス プロデューサー。
メグ・キャボットの小説が原作。
カミングオブエイジ・コメディ映画(coming-of-age comedy film)。
続編として、ゲイリー・マーシャル監督『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』(2004)が製作された。ションダ・ライムズが脚本を書いた。数々の大ヒットテレビシリーズのクリエイター兼ショーランナーを務める前の作品。
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特典がBDとDVDで異なる。BDはNGシーン集のみ収録。DVDはオーディオコメンタリー2種類、メイキング、削除シーン集、挿入歌のMVを収録。オーディオコメンタリーは、1つはゲイリー・マーシャル監督の、もう1つはアン・ハサウェイとジュリー・アンドリュースのもの。
ウォルト・ディズニー・ジャパンが MovieNEX を導入したのが2013年11月20日。『プリティ・プリンセス』のBD発売は2012年7月4日なので、まだウォルト・ディズニー・ジャパンがBD/DVDセットを出していなかった時期。
北米では2作品のBD/DVDセットが2012年5月15日に発売された。
感想
子どもの時に観て好きになった。何度観てもおもしろい。シリーズ2作品のBDを買った。
アメリカの女子高校生が、実はヨーロッパの架空の小国ジェノヴィアの王女だった、というシンデレラ・ストーリー。
野暮ったい少女が、美容師の力で美少女に変身するシーンが印象的。*1
アメリカのスクールカーストが描かれている。チアリーダーグループがミアたちをいじめていたり、デートした男子生徒が自分勝手でミアは裏切られたり。
ミアが運転する車が路面電車と接触事故を起こして、その場を収めるためにクラリス女王が警察官に、とっさに思いついた「ローズ勲章」を授与する話がおもしろい。
ジョン・デブニーの劇伴がいいね。
ジュリー・アンドリュースのお芝居が素晴らしい。母が『サウンド・オブ・ミュージック』が好きで、幼い頃から何度も一緒に観ていた。『プリティ・プリンセス』も母と一緒に観た。
アン・ハサウェイは素晴らしい俳優になった。
アン・ハサウェイが役者として大成することを予感させる逸話がある。ミアとリリーが学校屋上の観覧席を上り下りしながらおしゃべりしているシーンで、アン・ハサウェイは雨でぬれた観覧席で滑ってこけ、席におしりを打ち付けた。でも2人は「大丈夫?」と確認し合った後、お芝居を続けた。そしてそのテイクが採用された。
アン・ハサウェイの出演作だと、トム・フーパー監督『レ・ミゼラブル』(2012)の BD を、クリストファー・ノーラン監督『インターステラー』(2014)の UHD BD を持っている。
デヴィッド・フランケル監督『プラダを着た悪魔』(2006)は、日本テレビ版吹き替えを録画して持っている
原作小説から脚色されている。
祖母であるクラリス王女の、孫娘ミアへの存在感を高めるために、小説には登場する父親がすでに死去した設定にしている。
クラリス王女とジョーの愛は脚本にはなく、ジュリー・アンドリュースとヘクター・エリゾンドが2人で考え追加した。もちろん、ゲイリー・マーシャル監督やプロデューサーが採用したからこそ、世に出た。
トリビア
バーバンクにある映画撮影所 Walt Disney Studios の Stage 2 で撮影された。この Stage 2 はロバート・スティーヴンソン監督、ハミルトン・S・ラスク監督(アニメーション監督)『メリー・ポピンズ』(1964)が撮影された sound stage。2001年、ジュリー・アンドリュースへの敬意を表して The Julie Andrews Stage と名付けられた。
キャスト
アミーリア・サーモポリス(ミア) - アン・ハサウェイ(甲斐田裕子)
クラリス・レナルディ女王 - ジュリー・アンドリュース(谷育子)
ジョー(ジョゼフ) - ヘクター・エリゾンド(麦人)
リリー・モスコヴィッツ - ヘザー・マタラッツォ(永澤菜教)
マイケル・モスコヴィッツ - ロバート・シュワルツマン(野島健児)
ラナ・トーマス - マンディ・ムーア(吉住梢)
ヘレン・サーモポリス - キャロライン・グッドール(寺内よりえ)
ジュシュ・ブライアント - エリック・フォン・デッテン(谷山紀章)
ジェレマイア・ハート - パトリック・ジョン・フリューガー
パトリック・オコーネル - ショーン・オブライアン
ジェラルディン・グプタ教頭 - サンドラ・オー
シャーロット・カタウェイ - キャスリーン・マーシャル
アニータ・ハービュラ - ミンディ・バーバノ
フィリップ・レナルディ - ルネ・オーベルジョノワ(声のみ)
パオロ・プタネスカ - ラリー・ミラー
スタッフ
監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:ジーナ・ウェンドコス
原作:メグ・キャボット
製作:ホイットニー・ヒューストン、デブラ・マーティン・チェイス、マリオ・イスコヴィッチ
撮影監督:カール・ウォルター・リンデンローブ
編集:ブルース・グリーン
音楽:ジョン・デブニー
製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ブラウンハウス・プロダクションズ
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ・ディストリビューション
配給(日本):ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
プロダクションデザイン:Mayne Berke
美術監督:Caty Maxey
セットデコレーション:Casey C. Hallenbeck
衣装デザイン:Gary Jones
Co-producer: Ellen H. Schwartz
Unit Production Manager: Margaret Hilliard
First Assistant Director: Ellen H. Schwartz
Second Assistant Director: Thomy Harper
Second Second Assistant Director: Paula Harris
Script Supervisor: Carol De Pasquale
Second Unit Director: Scott Marshall
Second Unit Director of Photography: Ian Fox
Second Unit First Assistant Director: Michael Viglietta
Choreography: Scott Grossman
Stunt Coordinator: Gary Combs
Sound Mixer: Keith A. Wester
Re-recording Mixers: Terry Porter, Mel Metcalfe, Dean A. Zupancic
Supervising Sound Editor: Todd Toon
Special Effects Coordinator: Larz Anderson
Visual Effects Supervisor: Darin Hollings
Visual Effects Producer: Diane Fazio
Visual Effects Executive Producer: Dean Wright (uncredited)
Visual Effects by The Secret Lab
*1:TWICEの『What is love?』のMVが、このシーンのパロディをやっていた。他にも映画のパロディがある。