映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『TRIGUN STAMPEDE』第1話感想

TRIGUN STAMPEDE』第1話「NOMAN'S LAND」

 

 

作品について

内藤泰弘さんの漫画が原作。キャラクターや設定を使ったオリジナルストーリーらしい。つまりはリブート。

西村聡監督、マッドハウス制作の『TRIGUN』(1998)及び『TRIGUN Badlands Rumble』(2010)が製作された。

trigun-anime.com

武藤健司監督。初監督。京極尚彦監督『宝石の国』(2017)の絵コンテ・演出。

オキシタケヒコさんがストーリー原案。ゲームプランナー、ゲームシナリオライター、小説家。

田島光二さんがコンセプトアート・キャラクター原案。数多くの映画やテレビシリーズでコンセプトアーティストを務めている。
https://www.imdb.com/name/nm5488864/

大津直さんがチーフデザイナー。松見真一監督『BEASTARS』(2019,2021)のキャラクターデザイン。

井野元英二さんがCGチーフディレクター。株式会社オレンジの創業者・代表取締役。『宝石の国』(2017)、『BEASTARS』(2019,2021)のCGチーフディレクター

都田崇之さんと織笠晃彦さんがCGディレクター。都田崇之さんは『宝石の国』(2017)のCGリードアーティスト・CGディレクター。織笠晃彦さんは錦織博監督『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』(2018)のCGディレクター。

和氣澄賢さんが制作統括・制作プロデューサー。『宝石の国』(2017)の制作プロデューサー。高橋敦史監督、ボンズ制作、オレンジ制作『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(2021)のプロデューサー。

オレンジが制作。

 

 

感想

SF西部劇。ジョン・ファヴロー監督『カウボーイ & エイリアン』(2011)などと同じジャンル。

西部劇のサブジャンルとして revisionist Western がある。従来型の西部劇が単純明快な勧善懲悪なのに対し、revisionist Western は登場人物の掘り下げや現実的な描写を志向している。『TRIGUN STAMPEDE』は従来型の西部劇。

 

 

ロベルト・デニーロは名俳優ロバート・デ・ニーロ (Robert De Niro) の名前をイタリア語読みしただけじゃないか。マーティン・スコセッシ監督作品に代表される、ロバート・デ・ニーロの役柄とは別物だけど。

 

animation

オレンジのCGIは素晴らしい。

擬人化キャラクターを描いた、『宝石の国』や『BEASTARS』とはまた異なるキャラクターアニメーション。動きには mocap も使っているけれど、それだけではない。オレンジではアニメーターが手付けでカットごとに調整しているそうだ。

キャラクターアニメーションが squash and stretch を部分的に取り入れている。Walt Disney Productions の中心的アニメーター9人「ナイン・オールドメン」のオリー・ジョンストンとフランク・トーマスが提唱した「アニメーションの12原則」の1つ。

squash はものをぎゅっと押しつぶす動き、stretch はものを引き延ばす動きを指している。squash and stretch は現在でもなお、西洋のアニメーションの基礎となっている。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオやピクサー・アニメーション・スタジオなどの作品では、キャラクターがドヤ顔や変顔などの百面相を駆使して感情表現を行う。

武藤健司監督もインタビューで言及している。

武藤『TRIGUN STAMPEDE』では、いろいろな技術的チャレンジをしているんですよね。フェイシャル(表情)とか。いわゆるこれまでCGが得意としてきたのは無機質なメカ描写とかだったのですが、そうではない有機的な描写にもチャレンジしています。

 このあたりは海外のアニメーションを参考にしているんです。いままで日本のCGアニメが不得意で、あまり寄り添ってこなかったところに寄り添おうとしているのが『TRIGUN STAMPEDE』の技術的な見どころのひとつです

www.famitsu.com

日本にもかつてウォルト・ディズニー・アニメーション・ジャパン株式会社があったため、ディズニーアニメーションを経験したアニメーターたちや演出家たちがいる。

en.wikipedia.org

新海誠監督『すずめの戸締まり』(2022)の作画監督を務めた土屋堅一さんも、Walt Disney Animation Japan に所属していた。ジュン・ファルケンシュタイン監督『ティガー・ムービー プーさんの贈りもの』(2000)で Supervising Animation Director (総作画監督)を務めるなど、中心メンバーの1人だった。

w.atwiki.jp

films.hatenablog.com

films.hatenablog.com

またポリゴン・ピクチュアズは、Walt Disney Television Animation, Lucasfilm Animation, Hasbro Studios などの作品でアニメーション制作をしている。

Brian Hohlfeld クリエイター・エグゼクティブプロデューサー『プーさんといっしょ』(2007-2010)。

ジョージ・ルーカス クリエイター・エグゼクティブプロデューサー『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2014)。デイブ・フィローニ クリエイター・エグゼクティブプロデューサー『スター・ウォーズ レジスタンス』(2018-2020)。

エドワード・キッツィス & アダム・ホロウィッツ クリエイター・プロデューサー『トロン:ライジング』(2012)。

ロベルト・オーチー & アレックス・カーツマン & Duane Capizzi & Jeff Kline 開発、Roberto Orci & Alex Kurtzman & Jeff Kline エグゼクティブプロデューサー『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』(2010-2013)。

 

 

Blu-ray Disc

 

 

 

キャスト

ヴァッシュ・ザ・スタンピード:松岡禎丞
メリル・ストライフ:あんどうさくら
ロベルト・デニーロ:松田賢二
ニコラス・D・ウルフウッド:細谷佳正
ミリオンズ・ナイヴズ:池田純矢
レガート・ブルーサマーズ:内山昂輝
ザジ・ザ・ビースト:TARAKO
ウィリアム・コンラッド中尾隆聖
ヴァッシュ・ザ・スタンピード(幼少期):黒沢ともよ
ミリオンズ・ナイヴズ(幼少期):花守ゆみり
レム・セイブレム:坂本真綾

 

 

第1話スタッフ

脚本:稲本達郎、岡嶋心、上田よし久
絵コンテ:武藤健司
演出:ヤマトナオミチ

 

 

メインスタッフ

原作:内藤泰弘
監督:武藤健司
ストーリー原案:オキシタケヒコ
構成・脚本:稲本達郎、岡嶋心、上田よし久
コンセプトアート・キャラクター原案:田島光二
チーフデザイナー:大津直
キャラクターデザイン:渡邊巧大、諸貫哲朗、阿比留隆彦、佐藤秋子、二宮壮史、天野弓彦
セットデザイン:青木智由紀、藤瀬智康、榊枝利行、上條安里
メカ・プロップデザイン:片貝文洋、長谷川竹光
クリーチャーデザイン:山森英司
スペシャルエフェクトデザイン:押山清高
CGチーフディレクター:井野元英二
CGディレクター:都田崇之、織笠晃彦
CGサブディレクター:池谷茉衣子、清宮慎吾、太田光希、青木俊介、膳所優輔、丸山かおり、川谷啓
テクニカルディレクター:池内隆一、田村慎一、田中哲
リードモデラー:長川準、小島可奈
モーションキャプチャースーパーバイザー:鈴木正史
VFXアートディレクター:山本健介、早川大嗣
色彩設計:橋本賢
美術監督:金子雄司
画面設計:斉藤寛
撮影監督:青木隆、越田竜大
編集:今井大介
アフレコ演出:亀山俊樹
リレコーディングミキサー:藤島敬弘
サウンドエディター:勝俣まさとし
音響制作:ソニルード
音楽:加藤達也
音楽プロデューサー:小林健
音楽制作:東宝ミュージック
チーフプロデューサー:高橋敦司
プロデューサー:武井克弘
制作統括・制作プロデューサー:和氣澄賢
制作:オレンジ
製作:「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会(東宝テレビ東京少年画報社ムービックトイズファクトリー、オレンジ)

 

製作:大田圭二
共同製作:植田浩史、丸茂礼、戸田利吉郎、國枝信吾、稲葉貢一、井野元英二
エグゼクティブプロデューサー:山中一孝
原作編集担当:筆谷芳行
アソシエイトプロデューサー:柳澤俊介、竹田晃洋、奈良初男、大野正拓、外川明宏、平田秀夫、渡邊喜洋
アシスタントプロデューサー:呉良次

制作デスク:仲元融昭
設定制作:白須陽太
モデリング制作:北原志朗