『陽暉楼』
製作年：1983年
製作国：日本
作品について
五社英雄監督。
宮尾登美子さんの小説が原作。
宮尾登美子さんは親の仕事(女衒)について苦悩していたそうだ。
花柳界が舞台。
珠子は原作にない、オリジナルのキャラクターらしい。
宮尾登美子さんが執筆した意図とは異なる改変をされたようだ。
観客にヌードを見せるための演出とか。
題名
外国で公開された時の題名は"The Geisha"。
日本について「フジヤマ・サムライ・ゲイシャ」などと思われている節もあるので、わかりやすくこの題名にしたのだろう。それは理解できる。でもニュアンスが違う気がする。
Amazon
感想
人身売買、管理売春、児童売春・児童買春。
この映画を文化庁芸術祭参加作品として認めたなんて時代だね。
陽暉楼の女将お袖、通称「お母さん」は、借金の形に売られたわけでもないのに芸妓になる必要はないと、太田房子を突き放す。でも太田房子は芸妓になりたいらしい。理解できない。
コロンボの吹き替えをしてた小池朝雄さんを、俳優として初めて見た。斎藤光正監督『戦国自衛隊』は観たことあるけど、気づかなかったし。
遊廓で育てられた芸妓の娘が何故か自分の意志で芸妓になり、病で亡くなる際に、産んだ娘を遊廓に託す。因果。
キャスト
太田勝造：緒形拳
太田房子(桃若)：池上季実子、加藤奈巳子(少女)
豊竹呂鶴：池上季実子(二役)
珠子：浅野温子
胡遊：二宮さよ子
吉弥：市毛良枝
茶良助：熊谷真実
助次：西川峰子
とんぼ：仙道敦子
〆若：山本ゆか里
米蝶：弓恵子
今助：林彰太郎
勘兵衛：花澤徳衛
篠山竹造：大木晤郎
お常：丸平峰子
お国：星野美恵子
時江：松村康世
お粂：牧よし子
久美：湖条千秋
蝶子：速水典子
豆奴：高原陽子
千代丸：小田桐かほる
愛次：伊東みつえ
芸妓：津奈美里ん、斉藤可奈江、堀田明美、松村直美、安食文子、前川恵美子、玉野玲子、依田美加、深谷宏子、伊東由美、岡田仁美
舞妓：上田真理、高根さつき、鈴川清子、
菊江：高野洋子
小鈴：谷山美恵
仲居：美松艶子、三谷真理子
お袖付き少女：大和さゆり
銀龍の娼妓：白礼花
飛田の若い娼妓：徳永真由美
和久田達吉：内藤武敏
池西：稲葉義男
高山助役：疋田泰盛
橋本正明：中村錦司
お峯：園佳也子
忠：玉野叔史
忠：井田弘樹
老浪曲師：高谷舜二
バーテンダー：タンクロー
川之江病院の医者：平河正雄
川之江病院の看護婦(現・看護師)：永野佳寿子
高知病院の医者：浜田寅彦
高知病院の看護婦(現・看護師)：世利ゆかり
土建屋風の客：有川正治
武崎病院の医師：袋正
床屋の亭主：岩田直二
朝日館の亭主：原哲男
朝日館の女房：高勢ぎん子
遣手婆：岡嶋艶子
大阪駅駅員：大村崑
稲村宗一：小池朝雄
三好辰吉：成田三樹夫
金串武彦：小林稔侍
南敏之：成瀬正
紫雲竜：荒勢
富塚：奈辺悟
宮坂留吉：藤田博
大木：細川純一
老浪曲師：高谷舜二
久代：瀬崎友美
久代の父：宮城幸生
チェリー：澤田由美
幇間：悠之亭王介
中盆：秋山勝俊、大久保朝樹
職員：有島淳平、島田秀雄、椿竜二
朝日桜の客：平沢彰、大月正太郎
不明 - 福本清三、大城泰、川田剛史、深谷宏子
古田徳次：木村四郎
丸子(古田昌江)：佳那晃子
若衆：木谷邦臣、藤長照夫、奔田陵、武井三二
お駒：上月左知子
仁王の秀次：風間杜夫
佐賀野井守宏：田村連
山岡源八：北村和夫
堀川杢堂：曽我廼家明蝶
前田徳兵衛：丹波哲郎
お袖：倍賞美津子
スタッフ
監督：五社英雄
脚本：高田宏治
原作：宮尾登美子
音楽：佐藤勝
撮影：森田富士郎
編集：市田勇
製作会社：東映、俳優座映画放送
配給：東映
