『86-エイティシックス-』第5話「私も一緒に」
作品について
髙橋さつきさんが絵コンテ・演出。撮影監督補佐を経て、演出家に。
第2話以降のエンディングも担当している。
感想
カイエ「死にたくない」。
レーナの「お互いに生き残りましょう」という言葉を聞いて、無理だろうという表情芝居のシン。
レギオンは人間の遺体から脳を生体部品として活用。
兄レイはレギオンのボス羊飼いなのかな。
演出
レーナに「(弟に)会えてないの?」と聞かれ、顔を見せずに「まだ帰れないから」と答えるレイ。
アネットに「86なんかに尽くしても何にもならないんだからね」と言われて微笑むレーナと、シンの言葉にむくれるレーナを、同じ構図で。
レギオン来襲で戦闘態勢に入るのに、共和国軍では警報が出ていないと聞いて、いぶかしげに外を見るレーナと、窓枠にいるクモ。
窓の外を見るレーナと、管制室のディスプレイに映るレーナを、同じ構図で。
転がって落ちる万年筆。広がるインクは血液のメタファーかな。
夜の青色から、赤色へ。上下を反転。逆さま。撮影処理でゆがませる。ホラー演出、サイコスリラー演出。
涙が頬を伝うレーナを、窓ガラスに映して。窓枠でレーナの首が斬られている。死の暗示。立ち上がり、サブタイトル「私も一緒に」。
レーナからの通信を、マグに伸ばした手がびくっと止まる描写で表現。
シンの顔を見せず、後頭部と、天井の蛍光灯で表現。
黒羊が戦死者の脳の構造、死の瞬間の思考をコピーしたものだろうと話しているシーンで、ネズミがクルミを食べていたり、pigと書かれたボードを首にかけられた人形?の絵を写したり。
枯れた花と、花から飛び立つミツバチの対比。
エンディングアニメーションにもなっているBパート最終カットは、窓枠で上下に切られている満月。
シャワー室で服を脱ぐシンと、兄レイに首を絞められるシンの過去回想を、同ポジションで。
ちょうど首の下で真っ二つに割れている鏡。ガムテープで補修している。死を暗示。
キャスト
シンエイ・ノウゼン:千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ:長谷川育美
ライデン・シュガ:山下誠一郎
セオト・リッカ:藤原夏海
アンジュ・エマ:早見沙織
クレナ・ククミラ:鈴代紗弓
カイエ・タニヤ:白石晴香
ダイヤ・イルマ:石谷春貴
ハルト・キーツ:山下大輝
クジョー・ニコ:村田太志
ルイ・キノ:植木慎英
チセ・オーセン:小野将夢
トーマ・ソービ:福原かつみ
トウザン・サシャ:坂泰斗
レッカ・リン:石上静香
ミクリ・カイロゥ:貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ:風間万裕子
アンリエッタ・ペンローズ:杉山里穂
ジェローム・カールシュタール:三上哲
レフ・アルドレヒト:楠大典
ショーレイ・ノウゼン:古川慎
第5話スタッフ
脚本:砂山蔵澄
絵コンテ・演出:髙橋さつき
アクション監修:松本顕吾
動画検査:佐藤弘幸
色指定・検査:野口幸恵
メインスタッフ
原作:安里アサト
原作イラスト:しらび
原作メカニックデザイン:I-Ⅳ
監督:石井俊匡
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン・総作画監督:川上哲也
サブキャラクターデザイン・総作画監督:猪口美緒
プロップデザイン:渡辺浩二、辻彩夏
メインアニメーター:笠原由博
アクション監修:柳隆太、松本顕吾
色彩設計:安部なぎさ
美術監督:野村正信、堀越由美
背景:美峰
CG監督:吉田裕行
CG制作:白組
撮影監督:岡﨑正春
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音響効果:小山恭正
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
音楽プロデューサー:山内真治
音楽制作:アニプレックス
チーフプロデューサー:三宅将典、高林初、野瀬和也
プロデューサー:中山信宏、清瀬貴央、都真由
アニメーションプロデューサー:藤井翔太
制作統括:柏田真一郎、加藤淳、清田穣二
制作デスク:町口漱汰
設定制作:田中めぐみ
制作:A-1 Pictures
製作:Project-86(ANIPLEX、KADOKAWA、BANDAI SPIRITS)