『86-エイティシックス-』第18話「本当は」
作品について
相澤伽月(相澤昌弘)さんが絵コンテ。中山勝一監督、ハルフィルムメーカー制作『西の善き魔女 Astraea Testament』(2006)のキャラクターデザイン・作画監督など。
徳本善信さんが演出。『こみっくがーるず』(2018)の監督。
先週はビジュアルコメンタリー特番を放送。
感想
試作型(柄杓形？)地面効果翼機 XC-1 ナハツェーラー。ステルス機のノースロップ・グラマン B-2 スピリット、RQ-170 センチネル、ノースロップ・グラマン B-21に、エアバスが航空機の巨大な部品を輸送するために使っている貨物機エアバス ベルーガを掛け合わせたような機体。
フレデリカの懇願シーン、いいね。
エルンストの最優先任務の命令「帰ってきなさい、全員で」。
最後のカットで一瞬だけ変化させたのは、髙橋さつきさんがいつもエンディング用にやっている演出だね。
演出
西方方面司令官が86は「哀れな子どもなどではなく、戦場の狂気が生んだ化け物です」と表現したカットは、表面が磨き上げられた木製のコーヒーテーブルに反射させている。
エルンスト・ツィマーマン暫定大統領が「誇り高く高潔に正義を持って職務を全うする義務がある」と高らかにうたうカットも、同じくテーブルに反射させている。
リヒャルト・アルトナーが「切れすぎる刃物は忌み嫌われるか、便利に使い潰されるか。いずれにせよ碌な結果にはならない」と言うカットは、コーヒーに顔を反射させている。グレーテ・ヴェンツェルが「結局、心配した通りになってしまいましたけど」と返事をすると、リヒャルトは瞬きする。
鏡や水面に映る姿は本心を表す。ただ、大統領の言葉の場合は、言葉通りに捉えるべからずという演出かな？
フレデリカがどうやって帰還するつもりかと問いただした直後、ライデンとアンジュ、セオトとクレナの split screen。
服を握りしめ顔をしかめるフレデリカから、ぬいぐるみを抱きしめ暗い自室に閉じこもるフレデリカへの場面転換。
シンに投げつけたぬいぐるみが壁のスイッチに当たり、電気がつき、壁に貼られたフレデリカの絵が映し出される。2人の会話シーンでは基本的にフレデリカの絵が見えないように構図が取られている。明かりがついた時と、「わらわはまた兄様を失いたくないのじゃ」と涙を流してすがる時だけ絵を見せている。後者はキリヤの絵にクロースアップしている。
格納扉が閉まる直前に整備士がサムズアップ。
キャスト
シンエイ・ノウゼン：千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ：長谷川育美
ライデン・シュガ：山下誠一郎
セオト・リッカ：藤原夏海
アンジュ・エマ：早見沙織
クレナ・ククミラ：鈴代紗弓
フレデリカ・ローゼンフォルト：久野美咲
エルンスト・ツィマーマン：内田夕夜
シデン・イーダ：泊明日菜
テレザ：芳野由奈
ユージン・ランツ：田丸篤志
ニーナ・ランツ：朝日奈丸佳
グレーテ・ヴェンツェル：植田佳奈
リヒャルト・アルトナー：山本兼平
ベルント・ベルノルト：山本格
エルウィン・マルセル：高梨謙吾
ヴィレム・エーレンフリート：興津和幸
ザファル・イディナローク：水中雅章
ベル・アイギス：橘U子
カイエ・タニヤ：白石晴香
ダイヤ・イルマ：石谷春貴
ハルト・キーツ：山下大輝
クジョー・ニコ：村田太志
ルイ・キノ：植木慎英
チセ・オーセン：小野将夢
トーマ・ソービ：福原かつみ
トウザン・サシャ：坂泰斗
レッカ・リン：石上静香
ミクリ・カイロゥ：貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ：風間万裕子
クロト・ヒニエ：篠原孝太朗
アンリエッタ・ペンローズ：杉山里穂
ジェローム・カールシュタール：三上哲
レフ・アルドレヒト：楠大典
ショーレイ・ノウゼン：古川慎
第18話スタッフ
アクション監修：稲田正輝
総作画監督：川上哲也
作画監督：小川莉奈、本村晃一、安田京弘、伊藤美奈、市川敬三、成川多加志、樋口香里、杉生祐一
作画監督補佐：山北貴大
原画：
新井貴宏 箱田ななみ
野村優貴 亰須佑樹
米澤篤 須永正博
寺谷瑠宇公 笠原由博
米本えり 島崎望
成瀬藍 鈴木信一
高嶌聖也
樋口香里 安田京弘
伊藤美奈 市川敬三
本村晃一 山北貴大
第二原画：
有馬義博 永廻琴美
大清水瑛良 吉村虹穂
竹田茜 上田彩加
上海弘凰芸術
中村プロダクション 星律
動画検査：王玫月(studio CANDYBOX)
色指定・検査：河野祥子、植田友佳
検査補佐：山澤美紗紀、茂木早誉
特殊効果：入佐芽詠美
ニーナの絵：森田真由
メインスタッフ
原作：安里アサト
原作イラスト：しらび
原作メカニックデザイン：I-Ⅳ
監督：石井俊匡
シリーズ構成：大野敏哉
キャラクターデザイン：川上哲也
サブキャラクターデザイン：杉生祐一、猪口美緒
総作画監督：川上哲也、杉生祐一
プロップデザイン：渡辺浩二、辻彩夏
メインアニメーター：笠原由博
アクション監修：柳隆太、稲田正輝
色彩設計：安部なぎさ
美術監督：堀越由美
美術設定：天田俊貴
背景：美峰
CG監督：吉田裕行
CG制作：白組
撮影監督：岡﨑正春
編集：三嶋章紀
音響監督：明田川仁
音響効果：小山恭正
音楽：澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
音楽プロデューサー：山内真治
音楽制作：アニプレックス
企画：岩上敦宏、徳田直巳、春山ゆきお
チーフプロデューサー：三宅将典、高林初、野瀬和也
プロデューサー：中山信宏、清瀬貴央、都真由
アニメーションプロデューサー：藤井翔太
制作統括：柏田真一郎、加藤淳、清田穣二
制作デスク：大山晃典
制作デスク補佐：吉田大樹
設定制作：田中めぐみ
2D制作：蔡香穂
制作：A-1 Pictures
製作：Project-86(ANIPLEX、KADOKAWA、BANDAI SPIRITS)
