『ア・フュー・グッドメン』
原題: A Few Good Men
製作年:1992年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
法律ドラマ映画。
アーロン・ソーキンの戯曲(ブロードウェイで初演された舞台演劇)が原作。
アメリカ海軍法務部(JAG; Judge Advocate General's Corps, U.S. Navy)の法務官を描いた映画。
『NCIS ネイビー犯罪捜査班』の母体となった『犯罪捜査官ネイビーファイル』がJAGの話。原題も"JAG"。どちらもドナルド・P・ベリサリオが企画(Created by)し、ショーランナーを務めている。
感想
良い映画。
NHK BSプレミアムで観たときは字幕版だったから、吹き替え版は新鮮。
BSフジは2.39:1のまま放送。
トム・クルーズの吹き替えは森川智之さんが長年担当しているけど、若い時の作品は故・鈴置洋孝さんも多く務めた。
他にも藤原啓治さん、有本欽隆さん、藤本譲さんが鬼籍に入ってしまった。
軍法会議
軍人の犯罪は一般的な法令ではなく軍法で裁く。その裁判が軍法会議(court-martial)。
アメリカの刑事ドラマ(police procedural)では、しばしば軍法会議が題材になる。
『グッド・ワイフ』シーズン2 第2話「軍事法廷」("Double Jeopardy")では、軍法会議の厄介さが描かれていた。一般常識が通じない世界。
敬語
アメリカの創作物では、裁判所での法廷侮辱罪が厳しく扱われている。実際記適用される描写はあまりないが、それ以上過ぎた真似をすると(態度を改めないと)法廷侮辱罪を適用するぞと、裁判長が注意する描写は多い。
ネイサン・R・ジェセップ大佐は主人公ダニエル・キャフィ中尉に敬語を使えと命令。
その一方で、裁判長にため口なので、裁判長から敬語で話しなさいと怒られた。
映画賞
トム・クルーズはゴールデングローブ賞 主演男優賞にノミネートされた。
ジャック・ニコルソンはアカデミー賞とゴールデングローブ賞の両方で助演男優賞にノミネートされた。
アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞、編集賞、音響賞にノミネート。
ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞にノミネート。
home entertainment
Ultra HD Blu-rayが2017年12月13日に発売された。
https://www.sonypictures.jp/he/1168
実はBlu-ray DiscとDVDはハピネットから発売されている。2015年7月。
2003年4月ソニー・ピクチャーズがDVDを発売したらしいので、その後ハピネットがホームエンターテインメント配給権を買ったのかな。
UHD BDはソニー・ピクチャーズが発売権を保有。
だから、ソニー・ピクチャーズの4K UHD BDは1枚組で、2K BDは同梱されていないのか。
UHD BDはBDとのセットが一般的。
キャスト
ダニエル・キャフィ中尉:トム・クルーズ、鈴置洋孝
ネイサン・R・ジェセップ大佐:ジャック・ニコルソン、小林清志
ジョアン・ギャロウェイ少佐:デミ・ムーア、高島雅羅
ジャック・ロス大尉:ケヴィン・ベーコン、大塚芳忠
ジョナサン・ケンドリック中尉:キーファー・サザーランド、金尾哲夫
サム・ワインバーグ中尉:ケヴィン・ポラック、牛山茂
マシュー・アンドリュー・マーキンソン中佐:J・T・ウォルシュ、池田勝
ローデン・ダウニー一等兵:ジェームズ・マーシャル、高宮俊介
ハロルド・W・ドーソン上等兵:ウォルフガング・ボディソン、星野充昭
ウィリアム・T・サンティアゴ一等兵:マイケル・デロレンツォ、藤原啓治
ストーン軍医中佐:クリストファー・ゲスト、有本欽隆
ジュリアス・アレクサンダー・ランドルフ大佐:J・A・プレストン、藤本譲
デイブ・スプラドリング中尉:マット・クレイヴン、秋元羊介
カール・ハマカー伍長:キューバ・グッディング・ジュニア、辻親八
ジェフリー・バーンズ伍長:ノア・ワイリー
ウィテカー大佐:ザンダー・バークレー、田原アルノ
スタッフ
監督:ロブ・ライナー
脚本:アーロン・ソーキン
原作:アーロン・ソーキン
製作:デヴィッド・ブラウン、ロブ・ライナー、アンドリュー・シェインマン
製作総指揮:ウィリアム・S・ギルモア、レイチェル・ファイファー
音楽:マーク・シャイマン
撮影監督:ロバート・リチャードソン
編集:ロバート・レイトン、スティーヴン・ネヴィウス
製作会社:キャッスル・ロック・エンターテインメント、David Brown Productions
配給:コロンビア映画 (米国)、COLTRI(コロンビア・トライスター映画) (現在のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) (日本)