映画の後には紅茶とお菓子を

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『安達としまむら』第10話の感想

安達としまむら』第10話「桜と春と 春と月と」

 

 

感想

地毛のしまむら

 

「桜ちゃん」「桜さん」

 

日野の実家。日本家屋。和装の日野。

日野の母親は、家の用事とはいえ、子どもの友人が遊びに来ているのに子どもに用事を言いつける。来客への挨拶自体は短時間で終わるだろうけれど、娘の友人に、娘に席を外させることへの断りを入れるのが礼儀だろう。
日野は家の用事に嫌気がさしている。家自体を疎ましく思っているのだろうか? 「住む家を交換しようか」という永藤の冗談に、「私がいなくなってもどうせ何も変わらないからな」と独り言ちる。

永藤の母親だけではなく日野の母親も顔を見せない構図。絵コンテ段階で、というより作品全体の演出方針として日野と永藤の母親の顔を見せないことにしているのか。だからキャラクターデザインを起こしていない(発注していない)。シリーズ構成の段階で、日野と永藤の母親が登場することは明白なのだから、顔を見せないのは意図的な演出だろう。
日野は母親に対して好意的な気持ちだけではないので、顔を見せない演出は理解できる。けれど永藤の言動は母親への愛情を示しているので、顔を見せない演出はどんな意図があるのだろうか。

 

樽水としまむらのデート。
しまむらが心ここに非ず、ほどではないが、今一緒にいる自分のことではなく他人のことを考えていることを樽水は感じ取っている。

 

安達に久々に呼びかけられて、目に映るものに色がさした。

 

 

Blu-ray Disc

安達としまむら』のBDはお勧め。スタッフインタビューや設定資料が掲載されたブックレット。原作者書き下ろし小説。

 

 

 

 

キャスト

安達:鬼頭明里
しまむら伊藤美来
日野:沼倉愛美
永藤:上田麗奈
ヤシロ:佐伯伊織
しまむら妹:田中貴子
樽水:茅野愛衣

 

 

第10話スタッフ

脚本:大知慶一郎
絵コンテ:吉村文宏、桑原智
演出:前園文夫

作画監督:Lee Min-bae、Kim Bo-kyung、Song Jin-hee、Hwang Young-sik、ビート
総作画監督:豊田暁子、氏家章雄、薄谷栄之、神谷美也子、森田莉奈

 

 

シリーズスタッフ

原作:入間人間
イラスト:のん
監督:桑原智
シリーズ構成:大知慶一郎
キャラクターデザイン:金子志津枝
総作画監督:豊田暁子、氏家章雄、神谷美也子、森田莉奈、薄谷栄之
プロップデザイン:加来哲郎、山田菜都美
色彩設計:油谷ゆみ
美術監督:斉藤雅巳
撮影監督:志村豪
編集:内田渉
音響監督:本山哲
音響効果:八十正太
音楽:田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
劇判制作プロデューサー:水田大介
音楽制作:日音
プロデューサー:田中潤一朗、中沢莉奈、阿南浩志、大和田智之、吉川敦史、中目孝昭
アニメーションプロデューサー:宇田川純男
アニメーション制作:手塚プロダクション
製作協力:ポニーキャニオンKADOKAWABS11、Ray、日本ナレーション演技研究所、日音
製作:安達としまむら製作委員会、TBS