『アトラクション 制圧』
原題:Притяжение
英語題名: Attraction
製作年:2017年
製作国:ロシア
作品について
フョードル・ボンダルチューク監督・プロデューサー。
ユリアの父親でレベデフ大佐を演じたオレグ・メンシコフが脚本を共同執筆。
SFアクション映画。
フョードル・ボンダルチューク監督による続編"Invasion"(2020)もある。
日本の配給会社プレシディオの公式サイト
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感想
フョードル・ボンダルチューク監督によると、この映画は社会的寓話。
脚本家2人によると、2013年にモスクワ南部で起きた暴動に着想を得た。「中央アジアかコーカサスから来たかもしれない」移民労働者により、25歳男性が殺害されたとされる殺人事件が起きた。その犯行の映像が報道され、暴動が起きた。
https://en.wikipedia.org/wiki/2013_Biryulyovo_riots
つまり、地球人と地球外知的生命体の関係が、ロシア人と移民の関係を表していると。ロシア政府は地球外知的生命体に対して戒厳令を敷き事態を収拾しようとするが、地元民は招かれざる客に次第に怒りを募らせる。
ロシア空軍が、NATOの軍事宇宙船だと勘違いしミサイルで撃墜した。
巨大な宇宙船が、飛行機の着陸のように斜めに降下しながら、ビル群をなぎ倒しながら街に着陸する演出は斬新。
軍隊にいる父親に緊急の用件で会うために、妊娠したと嘘をつく主人公。娘から妊娠したと言われた父親は怒らず冷静に話をする。妊娠が嘘だと明かしたら、緊急事態の最中にそんなジョークを言うなと怒ったけれど。
ユリアが地球外知的生命体による治療を受けていることに対し、父親が娘に何をしていると尋ねる。
「娘は生きられるのか?」「長くはない。あと70年か80年か」
地球外知的生命体から見れば、ホモ・サピエンスの寿命は短いのだろう。
キャスト
ユリア(Yulia 'Yulya' Lebedeva):イリーナ・ストラシェンバウム(Irina Starshenbaum)(森なな子)
チョーマ(Artyom 'Tyoma' Tkachyov):アレクサンドル・ペトロフ(Alexander Petrov)(加瀬康之)
ヘイコン(Hekon / Khariton):リナル・ムハメトフ(Rinal Mukhametov)
レベデフ大佐(Colonel Valentin Lebedev):オレグ・メンシコフ(Oleg Menshikov)(牛山茂)
スタッフ
監督:フョードル・ボンダルチューク(Fyodor Bondarchuk)
脚本:Oleg Malovichko & Andrey Zolotaryov
製作:Fyodor Bondarchuk, Dmitriy Rudovskiy, Mikhail Vrubel, Aleksandr Andryushchenko, Anton Zlatopolskiy
撮影監督:Mikhail Khasaya
編集:Aleksandr Andryushchenko
音楽:Ivan Burlyaev
製作会社:Columbia Pictures, Art Pictures Studio, Vodorod 2011, Cinema Foundation, Russia-1
配給:Walt Disney Studios Sony Pictures Releasing (露国)、プレシディオ (日本)
美術監督:Janna Pahomova
衣装デザイン:Tatyana Mamedova
メイクアップアーティスト:Irina Lyashko