『グリーンブック』
原題: Green Book
製作年:2018年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
ピーター・ファレリー監督・プロデューサー・共同脚本。
ジャマイカ系アメリカ人のクラシック音楽とジャズのピアニスト、ドン・シャーリーと、運転手兼ボディガードのイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガが1962年に行ったアメリカ最南部を回るコンサートツアーを題材にしている。
トニー・ヴァレロンガはその後、俳優として活躍した。ナイトクラブCopacabanaの用心棒をしていて、その時にフランシス・フォード・コッポラ監督など著名人と出会った。その縁で『ゴッドファーザー』(1972)の端役に呼ばれ、俳優の道を歩き始めた。
脚本を共同執筆したニック・ヴァレロンガは、トニー・ヴァレロンガの子ども。俳優・脚本家・映画監督・映画プロデューサー。
伝記コメディドラマ映画。
題名は、1936年から1966年にかけて出版された、アフリカ系アメリカ人旅行者向けのガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」("The Negro Motorist Green Book")に由来している。
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感想
名作映画。
ロードムービー。バディもの。
映画における典型的な「白人の救世主」(white savior)として描かれている、と批判もされているようだ。ただ、当時ユダヤ人は差別される側の人たちだった(現在も続いている)。イタリア系移民も差別されている。
クズ警官に逮捕されたが、当時司法長官だったロバート・ケネディからの命令で釈放された。
セオドア・メルフィ監督『ドリーム』("Hidden Figures")(2016)で描かれたNASAのマーキュリー計画は1961年から1962年のことなので、『グリーンブック』と同時期の出来事。
数学者ドロシー・ヴォーンを演じたオクタヴィア・スペンサーが『グリーンブック』のエグゼクティブプロデューサーの1人。
オクタヴィア・スペンサーは、テイト・テイラー監督・脚本、クリス・コロンバス製作、マイケル・バーナサン製作、マーク・ラドクリフ製作総指揮『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011)など、いい映画で印象に残るお芝居をしている。
キャスト
トニー・“リップ”・ヴァレロンガ - ヴィゴ・モーテンセン(大塚芳忠)
ドクター・ドナルド・シャーリー - マハーシャラ・アリ(諏訪部順一)
ドロレス・ヴァレロンガ - リンダ・カーデリーニ(中村千絵)
オレグ - ディメター・マリノフ(飛田展男)
ジョージ - マイク・ハットン(佐々木啓夫)
ルディ - フランク・ヴァレロンガ(石住昭彦)
キンデル - ブライアン・ステパニック(てらそままさき)
ロスクード - ジョー・コーテス(高桑満)
アミット - イクバル・セバ(村治学)
ジョニー・ヴェネス - セバスティアン・マニスカルコ(内田岳志)
チャーリー - ピーター・ガブ(梅津秀行)
モーガン - トム・ヴァーチュー(大滝寛)
ボビー・ライデル - ファン・ルイス(田所陽向)
プロデューサー - P・J・バーン(森宮隆)
アンソニー - ルイ・ベネレ(魚建)
ニコラ - ロドルフォ・ヴァレロンガ(吉富英治)
フラン - ジェナ・ローレンゾ(田中杏沙)
ルイ - ドン・ディペッタ(赤坂柾之)
リン - スハイラ・エル=アーター(東内マリ子)
フランキー - ギャビン・ライル・フォーリー(新田早規)
カーマイン - ポール・スローン(蓮岳大)
マイキー - クイン・ダフィ(こばたけまさふみ)
ポーリー - ジョニー・ウィリアムズ(林大地)
ゴーマン - ランダル・ゴンザレス(ボルケーノ太田)
その他の日本語吹き替え:野川雅史、島田岳洋、石原辰己、堀総士郎、藤井隼、ニケライ・ファラナーゼ
スタッフ
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ & ブライアン・ヘインズ・カリー & ピーター・ファレリー
製作:ジム・バーク、ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘインズ・カリー、ピーター・ファレリー、クワミ・L・パーカー、チャールズ・B・ウェスラー
製作総指揮:ジェフ・スコール、ジョナサン・キング、オクタヴィア・スペンサー、クワミ・L・パーカー、ジョン・スロス、スティーヴン・ファーネス
撮影監督:ショーン・ポーター
編集:パトリック・J・ドン・ヴィトー
音楽:クリス・バワーズ
製作会社:パーティシパント・メディア、ドリームワークス・ピクチャーズ、リライアンス・エンターテインメント、アンブリン・パートナーズ、Innisfree Pictures、シネティック・メディア、アリババ・ピクチャーズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ (米国)、ギャガ (日本)