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『天国は待ってくれる』感想

『天国は待ってくれる』
原題: Heaven Can Wait
製作年:1943年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

エルンスト・ルビッチ監督・プロデューサー。

レスリー・ブッシュ=フェキート (Leslie Bush-Fekete) の戯曲 "Birthday" が原作。

コメディ映画。

 

 

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感想

太平洋戦争中にアメリカではカラー映画を製作していた。

撮影が美しい。でも現在の映画業界の価値観では、このような素直な色彩(色使い)は cinematic ではないとされている。高級ではないと。だからカラーグレーディングで元の色がわからなくなるまでいじくり倒す。演出意図によりカラーグレーディングをしているけれど、中には「高級感のある映像にしなければ」と、とらわれているのではと感じる作品もある。

 

大恐慌時代のお金持ちをあざけっているような印象を受ける。

ニクソンに似合いそう。

 

日本語では閻魔大王と翻訳されている。日本の文化に合わせて、存在が置き換えられている。英語では "His Excellency"、つまりサタン。そして地獄(hell)は "where innumerable people had told him so often to go"、天国(heaven)は "other place" と表現されている。

 

日本では1990年8月25日に公開された。戦後、連合国軍最高司令官総司令部の外郭団体である映画配給会社「セントラル映画社」 (Central Motion Picture Exchange) が、戦時中に製作されたアメリカ映画を配給していた。それには選ばれなかったようだ。

 

 

キャスト

マーサ: ジーン・ティアニー
ヘンリー・ヴァン・クリーヴ: ドン・アメチー
ヒューゴ・ヴァン・クリーヴ: チャールズ・コバーン
閻魔大王: レアード・クリーガー
ランドルフ・ヴァン・クリーヴ: ルイス・カルハーン
バーサ・ヴァン・クリーヴ: スプリング・バイイントン
ストレイブル氏: ユージン・ポーレット
ストレイブル夫人: マージョリー・メイン
アルバート・ヴァン・クリーヴ: アリン・ジョスリン
フランス人メイド: シグネ・ハッソ

 

 

スタッフ

監督:エルンスト・ルビッチ
脚本:サムソン・ラファエルソン
原作:レスリー・ブッシュ=フェキート
製作:エルンスト・ルビッチ (uncredited)
製作総指揮:William Goetz (uncredited)
撮影監督:エドワード・クロンジェイガー
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:アルフレッド・ニューマン
製作会社:20世紀フォックス
配給:20世紀フォックス (米国)、プレノン・アッシュ (日本)