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『プロフェッショナル 仕事の流儀』第527回「ジブリと宮﨑駿の2399日」感想

プロフェッショナル 仕事の流儀』第527回「ジブリと宮﨑駿の2399日」
製作年:2023年
製作国:日本
初放送日:2023年12月16日
放送時間:80分

 

 

作品について

NHKのドキュメンタリーシリーズ『プロフェッショナル 仕事の流儀』第527回「ジブリと宮﨑駿の2399日」

NHK総合テレビジョンが2023年12月16日 19:30-20:50に初放送した。

www.nhk.jp

 

 

感想

君たちはどう生きるか』は素晴らしい映画だった。

ブログに感想記事を投稿するつもりで原稿を書いていたが、『君たちはどう生きるか』に関しては、言葉を重ねるほどその言葉が空回りすると感じたので投稿しなかった。

 

NHKは宮﨑駿監督の映画製作を密着取材した番組を制作・放送してきたので、今回も楽しみにしていた。

故・高畑勲監督の過去の取材映像も盛り込まれていた。高畑勲監督は宮﨑駿監督にとって、一言では言い表せない重要人物だから。2018年4月5日に逝去された。

映画製作のドキュメンタリー番組というより、宮﨑駿個人を描いたドキュメンタリー番組。諸葛亮孔明司馬懿の関係みたいな構成。司馬懿、死した孔明を語る。

ディレクターとプロデューサーは「確信犯」だね。

文学的な作り。

 

スタジオジブリは長年のパートナー企業である日本テレビの子会社になった。
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/docs/20230921.pdf

鈴木敏夫さんが記者会見でフランク・ウェルズに言及していたのが興味深い。

ディズニーというところは、ウォルト・ディズニー亡きあと、やっぱりうまくいかなかった。あるとき、ある人が責任者になって、企画力があった。

3つの方針を決めた。1、古典をやろう。クラシックだと。ただしクラシックには必ず差別が入っている。それをどうオブラートに包むか。それが大きい。2、主人公は女性である。これも決めた。それから3つめ、主題歌を大事にする。

この3つを決めてやり始めた結果、ディズニーは再生しました。残念ながらこの人のことすごく好きだったけど、飛行機事故で亡くなった。

「ジブリ」なぜ日テレ傘下に 1時間の会見で語られた問題とは 鈴木社長「ことごとく失敗に終わった」【会見詳報】:東京新聞 TOKYO Web

www.tokyo-np.co.jp

ウォルト・ディズニー・カンパニー会長兼CEOマイケル・アイズナー、社長兼COOフランク・ウェルズ、映画部門ウォルト・ディズニー・スタジオ会長ジェフリー・カッツェンバーグは、ディズニー・ルネサンスの立役者たち。

フランク・ウェルズの急死を境に、パラマウント・ピクチャーズ時代からそれまで師弟関係にあったマイケル・アイズナーとジェフリー・カッツェンバーグが確執を抱くようになり袂を分かったと、現CEOボブ・アイガーの回想録に記されている。

フランク・ウェルズの死後、ウォルト・ディズニー・カンパニーは再び低迷期に陥った。

 

 

キャスト

宮﨑駿
高畑勲
鈴木敏夫

 

 

スタッフ

編集・ディレクター:荒川格
プロデューサー:梅原茉莉、鈴木めぐみ
制作統括:横山友彦、荒川格
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK